「カリフォルニア・ダウン」:すっごいVFXなのに・・・
映画『カリフォルニア・ダウン』はまず原題が“San Andreas”というカリフォルニア州の断層の名前だってことにびっくりぽん。地味です。でも地震や津波のVFXが圧倒的なディザスター・ムービーです。
これに較べたら、今続けて観たら、チャールトン・ヘストンの『大地震』('74)なんて、あまりにも牧歌的に感じられてしまうでしょう。あちらの舞台はロスアンゼルス。そして本作はサンフランシスコ。
いくらなんでも・・・ってぐらいバタバタとガラガラと、高層ビルが崩れていきます。ダムも崩壊するし。「アメリカ、手抜き工事やり過ぎ~」とか「耐震/免震工事やってなさ過ぎ~」とか思ったのは、大江戸だけでしょうか?
そんな瓦礫の街で、ドウェイン<ロック様>ジョンソンが、超スーパーヒーローな大活躍。でもレスキュー隊員なのに、ほとんど自分の家族しか救ってないぞ、この男。
なので、話としてはファミリー内で世界が小さくまとまっている感があります。『大地震』の方がグランドホテル形式でいろいろな人の人生が交錯し、大きな話になっていたんじゃないかなあ(もう忘れましたが)。
それにしてもここまで凄まじい市街地壊滅の圧倒的映像を作り上げながら、「あー、またね」的な反応になってしまうなんて・・・。(小生を含む)観客の目にスーパーVFXの垢がつき過ぎて、映像不感症になっている現代ってのは、不幸と言えば不幸な時代ですねえ。
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