日本vs.イラン戦に思う
昨夜の日本vs.イラン戦(国際親善試合)は、どうにも微妙な試合。いいんだか悪いんだか、悪いんだかいいんだかって感じで、どう判断したものやら・・・。それはやはりイランが強いってことがあるんでしょうね。FIFAランキングはアジア最高位の39位(日本は55位)。個人の強さには目を見張るものがありました(当たりの強さ、ボールキープ力、打点の高いヘディングなどなど)。それでも弱小国のようにゴール前を二重のブロックで固めたりしないだけ、日本にはやりやすい部分もあるはずと思ったのですが・・・。
かなり手ごわかったですね。時間帯によってはまるっきり防戦一方になりましたし、2-3点取られててもおかしくないようなピンチもありました。そして日本は、芝の長さを読み切れずにスピードの遅いパスをカットされたり、ミスが多かったですねえ。中盤で全然ボールを支配できませんでしたし、左右SBの上りが少なくて機能していませんでした(左の米倉は守備面では大いに気を吐きましたけど)。
そして吉田麻也のPK献上ファウル! 前半45分を過ぎてアディショナルタイム1分の中で、しかも大ピンチでもないのに後ろから追うように足を出してしまうなんて、不用意過ぎます。かと言って森重、槙野だって似たり寄ったり。ああ、日本ってホントにセンターバックとゴールキーパーが育たない国ですね(≒守備の文化が無いってことなんですけど)。
米倉とか柴崎とか森重とかのレギュラー・チャレンジ組も、今一つチャレンジャーとしての圧倒的なプレイが見られなかったですよねえ。交代選手では清武が良かったと思います(香川が悪かっただけに)。原口は相変わらずダメ。
数日前のシリア戦に引き続き、フジテレビのゲスト解説は闘莉王さんでしたが、この人意外なほど的確な良いコメントをするんですよねー。現役プレイヤーならではの視点から、「ああ、そうなんだ」と納得できたり、目からウロコだったりするお話をしてくれて、いつ聞いても新鮮でためになります。ちょっと滑舌が悪くてモゴモゴとしたしゃべり方になるのが難点ですが、将来は指導者よりも解説者に向いてるんじゃないでしょうか。
一方でフジの青島アナは相変わらずウザいというか不快ですねー。話すことがわざとらし過ぎるのです。敢えて(自分は知ってるのに)「これこれはこういうことなんですね?」などと、解説者の「イエス」を前提とした、いや解説者は「イエス」というしかないような当たり前の話をわざわざ大げさに話してみたり。要するに「犬が西を向いてるってことは尾が東なんですね」ってなことを、芝居気たっぷりな口跡で話すのです。後はいかにも「用意してきた感」たっぷりの決めフレーズを、これまた芝居気たっぷりにまくしたてたり。ある程度サッカーのことを知っていることもあり、多少解説者の領域の話までしゃべってしまう・・・なのに、「~ということなんでしょうか?」などと文末だけで疑問形に変えて、解説者としても「イエス」と言うしかない。などと、まあ言葉のキャッチボールだとか、解説者の話を引き出すことが出来ていないんですよね。自分を押し出し過ぎると言うか・・・。まいっちゃう人です。フジテレビさん、別のアナウンサーを育成すべきだと思うんですけれど。
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