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2015年10月18日 (日)

「バクマン。」:ラブリーで感動的な青春お仕事エンタテインメント

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いい! 映画『バクマン。』サイコーです(いや、主人公の名前じゃなくって)! ワクワクします。感動します。爽やかな気分になります。大根仁の快進撃が続いています。大抵の人にお勧めできる充実の快作に仕上がっています。

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神木隆之介もさることながら、’89年生まれの佐藤健がしっかり高校生に見えています(特に前半)。そして彼らを取り巻く同級生やライバルや大人たちが、みんな愛すべき人たち。(多分に原作マンガのおかげなのでしょうけれど)それぞれのキャラクターがきちんと立っています。生き生きとしています。それでもう映画としては、勝ったも同然です。 山田孝之は「電車男」のその後みたいな雰囲気がありましたし、リリー・フランキーさんはナチュラルなようできっちり演技してましたし、染谷将太はやっぱりうまいです。3人とも助演男優賞モノの芝居です。

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マンガを描くシーンにおいて、カリカリとかシューッとかグワンッというペンの音が、凄い効果を上げています。普段聞いたことの無い音であり、耳に心地良く、興奮を呼ぶ印象的なサウンドです。今はコンピューターで描く人が優勢という話も聞きますが、ペンとインク(墨汁?)でないと、映画的にはしんどいです。

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映像も、大根監督らしくいろんなことにチャレンジしながら、全体的には極めてオーソドックスに映画的だったりしています。「王道」です。この人も引き出しが多いなあ。 いずれにしてもこれだけキラキラしている(しかもほろ苦い)青春映画&エンタテインメントってのも、近年なかなかありません。まあ、大根監督の『モテキ!』もそうでしたね。ラブリーなんです。

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エンドタイトルバックが途中からマンガ(コミックス単行本)の並ぶ本棚になるのですが、横移動しながらそこに現れるフェイク本の背のタイトルやデザインが、途中からスタッフ表記になっていてニヤリ! 例えば、『ヒカルの照明 冨川英伸』とか『るろうに装飾 西尾共未』とか『キャスティング翼 おおずさわこ』とか・・・。これには感心しました。

そうそう、小松菜奈と染谷将太の顔が似ているというショーゲキ?の事実を発見してしまいました。

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コメント

こんにちは。

面白かったですね(^^)。

おっしゃるとおり、描いてる時の音、
耳にも心地良くて、話も盛り上げてくれてました。

投稿: みぃみ | 2015年10月19日 (月) 09時34分

みぃみさん、どーも。
あの音、今も耳にこびりついています。
日本アカデミー賞の音響効果賞を進呈したいところです!

投稿: 大江戸時夫 | 2015年10月19日 (月) 17時38分

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