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2015年10月21日 (水)

「先生と迷い猫」:もしかしてブラック?

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映画『先生と迷い猫』は、まあ可もなく不可もなくといったあたりが深川栄洋監督らしさでしょうか。大きな波風も立たず、ほどほどにヒューマンなあたりも、まさに深川栄洋ですね。まあ、そのように見えるのですが・・・

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何と言っても、カット割らずに役者にたーっぷり芝居させるのが深川流。そういうの役者としては嬉しいから、「この監督はいい!」となるんでしょうけれど、大江戸はいつもこの人の作品観るとカットの間延びした長さとテンポの悪さに辟易します。 さらに本作主役のイッセー尾形は、すっごいクセのある舞台の芝居をする人なので、映画で自由にやらせると「やりすぎ」の失敗になっちゃう、まさにそんな例となりました。ただの変な人(しかもリアルではない)になっちゃってます。

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(以降ネタバレあり) 結局ネコは見つからず・・・で終わる奇妙な結末。しかも途中で示唆されるカッターナイフでネコを傷つけている(であろう)小学生の存在を考えると、何とも不穏。この小学生のエピソードも中途半端に終わってしまうので、どうにもこうにも消化不良です。娯楽映画なんだから、ここはもっと明快な描写をしていただきたかったと351954_003ころです。でも、そうしたら娯楽映画にならなくなっちゃうようなブラックな話なのかもなあ。 そういえば、ラストのイッセー尾形のシャドーの後姿には、その恐ろしい事実に気づいてしまった苦悶が現われていたような気も・・・。でももしそうだとしたら、それって最も深川栄洋らしくない世界なのですけれどね。 監督の資質と、脚本家の意図と、お客さんが見たがっている世界とが、なんだかバラバラな向きを向いている印象を受けました。

どうでもいいけど、北乃きいが急激にオバサン化していて(まだ24なのに)、ちょっと唖然としたのでありました。

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