(番外編・大阪その1)フィナーレ迫る心斎橋大丸など
梅田阪急のクリスマス・アーケードがすっごくキレイ。しかも大型のショーウインドウが動く人形たちのクリスマス仕様になっていて(雪の降るウインドウまであって)、しかも子供が見やすい1段のステップまであって、さながらパリの百貨店のウインドウのよう。
さてそもそも今回大阪に来た理由は、心斎橋大丸が12月30日で閉店しちゃうからなのです。1933年に完成した建物も築80年を過ぎて老朽化のため、取り壊して建て替えるのだそうです。何とも残念です。
大江戸が、建築や内外装において一番美しい百貨店だと思っている心斎橋の大丸。
かのヴォーリズの設計による華麗なるアール・デコの館。
凝った意匠がいたる所に見られます。
夢とあこがれの塊みたいな美術性です。アール・デコらしい白と黒の効かせ方もたまりません。
1Fの中央部の天井の壮麗さにうっとり。
装飾性の粋を尽くしたエレベーターホールも圧巻です。
階段の手すりも実に美しくデザインされています。もらっていきたいぐらい素敵です。
そしてエスカレーター脇の壁面にある階数表示がこれまた見事にアール・デコの文字で、素晴らしき個性なのです。
で、建物裏側の入口上部には、なんとも見事なクジャクのレリーフ。そう、大丸と言えばクジャクですもんね。
ほかにも美しい場所はいろいろありました。百貨店という、老若男女多くの人々に親しまれる場で、このような美を環境として提供し続けてきたことの意義は大きいと思います。
ファサードの保存は決まっているようなことも聞きましたが、願わくは他の箇所も何らかの形で保存・復元されて、新しいお店でもその歴史的意義と美しさを伝え続けてもらいたいと思います。 ちなみに案内所でこの建物の絵ハガキセットを売っているというので、買い求めました。
夜は夜で、見事なクリスマス・イルミネーションなのでした。落ち着いたヨーロッパ調の「雪の結晶」モチーフで、クラシカルな貫録を感じさせるものでありました。
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