「流れ星が消えないうちに」:静かでゆったりとした波瑠主演作
映画『流れ星が消えないうちに』、初日の舞台挨拶があるというので、角川シネマ新宿に観に行きました。初回終了後に、波瑠、入江甚儀、葉山奨之、黒島結菜、小市慢太郎と柴山健次監督が登壇し、映画にまつわるお話をいろいろと。途中からは主題歌と挿入歌に携わった女性アーティスト2名も登壇しました。今朝大阪から来たという波瑠さんはやはりお綺麗でした。出るだろうなーと思っていたらやっぱり「びっくりぽんや」が飛び出しました。黒島結菜さんは風邪だとのことで、かなり咳込んでいてかわいそうでした。
静かで地味な映画です。夜の場面が多いので、画面も暗めです。その上、非常にゆったりとしたテンポで撮っていて、主人公(波瑠)と父(小市慢太郎)との会話、妹(黒島結菜)との会話などを、丁寧過ぎるほど延々とゆっくりと5分、10分と撮っているのです。まあ、そこから立ち上がって来る情感みたいなものもなくはないのですが、映画全体がテンポ悪くなっています。でも普通ここまではしないので、貴重と言えば貴重と言えるのでしょうけれど・・・。
波瑠さんは『あさが来た』とは違って、レギュラーモードと言いましょうか、等身大の現代女性の役。いつもの「体温の低そうな」波瑠さんって感じですし、高校時代の回想場面ではロングヘアー姿を見せてくれます(ウイッグですが)。背負うものを背負いながらもナチュラルな感じで、なかなか良かったですよ。
小市さんのお父さんは、ちょっとカッコ良すぎかもなあ。でも好感度高そうな役柄でした。そういえば舞台挨拶でみんなより一足先に会場を後にしてました。司会のクロさんによると、近所で行われる別の作品の初日舞台挨拶に行くのだとか・・・→きっと新宿ピカデリーの『劇場霊』ですね。
(以降ややネタバレあり) 長ーい「喪の仕事」を終えて、「喪失」から「再生」へと踏み出すラストの彼女。希望の感じられるすがすがしいエンディングでした。控え目にじわりとくる作品です。
それにしても1年ちょっと前にこのビル内の別の劇場で見た波瑠主演『がじまる食堂の恋』(やはり初日の初回)は、キャパ60人ぐらいの小さなスクリーンだったのに、今日は300人の劇場が満席。この1年(というかここ数か月)の波瑠さんの変化を如実に表しておりました。
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