「ムーンウォーカーズ」:センスが無くてグダグダで
映画『ムーンウォーカーズ』のネタとなっている都市伝説「アポロ11号の月面着陸映像は、スタンリー・キューブリックによる捏造」ってのは、小生もどこかで読んだことがありました。まあ、ヨタ話です。それをもとにして映画1本こしらえちゃいました。でも、あまりいい出来とは言えませんねえ。
タイトルバックのアニメーションはもろにビートルズの『イエロー・サブマリン』的で、おお!と思いましたが、その後がもたつきます。いや、話自体はとんとんと進んでいくのですが、なんか切れ味が悪いというか、笑うに笑えないというか、まあ言っちまえばセンスが良さそうで良くないのですね。
終盤の銃撃シーンなんて、やはりマシュー・ボーンの『キングスマン』に較べると、物量の問題以上に映画的センスが違うんですよねー。
魁偉なるゴリラ男=ロン・パールマンが迫力を見せつける一方で、小物感たっぷりにチョコマカしてるルパート・グリントは、『小さな恋のメロディ』のジャック・ワイルドそっくりでした。
このネタなら、もっと面白く作れそうなものですけどねー。複雑な話ではないのに、なんか「とっ散らかった感」が出てるんです。月面着陸シーンなんかももっと気の利いた笑いが取れる場面だろうに、どうしようもなくグダグダで・・・。 フランス人の監督さんなんですけど、どうもエンタテインメントの適性がないような気がしてなりませんでした。
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