「東京映画館 映画とコーヒーのある1日」
キネマ旬報社からこの夏発行された『東京映画館 映画とコーヒーのある1日』を買いました。 タイトル通り東京の映画館(+横浜の3館&柏の1館)とそのそばにあるカフェ、喫茶店を紹介しているビジュアル・ブック。
映画好きであり、映画館好きである大江戸にとっては嬉しい本ですし、シネコンに押されて昔ながらの映画館がどんどん消えていく時代にこういう本で記録しておくことは重要だと思うのです。でも願わくはもう数年早く出して欲しかったなあ(それぐらいここ数年に消えた劇場は多いのです)。三軒茶屋の2館があるうち、ミラノ座があるうちに作って欲しかったのです。そして文章や写真も、この倍ぐらい欲しいと感じました(カフェ・喫茶店はナシでいいから)。
もっとも東京でもすべての映画館を網羅しているわけではなく、例えばTOHOシネマズ六本木とか品川プリンスシネマとかユナイテッドシネマ豊洲とかは掲載されていません。
表紙と巻頭のエッセイには門脇麦が登場し、更には「柄本佑の映画ぶらぶら日記」や「片桐はいりさんと行く、キネカ大森と、映画館のある街」なんて読み物もあって、なかなか結構でした。
これからも10年ごととかに繰り返し作られるべき本だと思います。それだけに、なぜこれまで作られなかったのか残念です。できれば現存する資料で、過去にさかのぼってもらいたいものです。
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