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2015年12月13日 (日)

「RE:LIFE リライフ」:人物がみんな魅力的な娯楽映画

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映画『RE:LIFE リライフ』は55歳になったヒュー・グラントが、やっぱりチャーミングな役者であることを確認できるウェルメイドなコメディー。ヒューとのコンビが4作目というマーク・ローレンス監督(脚本も)が、「良質なアメリカ映画とはこういうもの」って感じに行き届いた作品を仕上げてくれました。

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裏ぶれているようで結構有名だとか、いいトシのようでまだまだ現役だとか、いろいろアンビヴァレントな主人公なのですが、弱さ、ダメさもひっくるめて、なかなかイイ奴です。魅力的な主人公(protagonist)がすべてだって、彼も教室で教えていたじゃないですか。彼が次から次へと繰り出す軽口が、実にヒュー・グラント的であり、良質な大人のハリウッド映画的でもあり、何より脚本家の腕だよなあ(だから、この作品にふさわしい)と感心してしまいます。

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こういう作品は主人公を取り巻く人物(character)の魅力もカギとなりますが、マリサ・トメイ、J・K・シモンズをはじめ、ベラ・ヒースコート(メガネの女子大生)、アリソン・ジャネイ(ジェーン・オースティン命のカタブツ教授)、クリス・エリオット(隣家に住む同僚教授)や他の学生たちも含めて、ほぼ全ての登場人物が魅力的に、そして肯定的に描かれています。だから作品がすがすがしく、良い気分なのです。娯楽映画はそれでいいじゃないですか。

353722_004本作の原題は“The Rewrite”。脚本家の「書き直し」と、主人公の人生のやり直しをひっかけてあって、正統派の良いタイトルですね。まあ、邦題の方も、結構頭をひねった発明だとは思いますが・・・。

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» Re:LIFE リライフ [象のロケット]
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受信: 2015年12月15日 (火) 09時35分

» 「Re:Life〜リライフ〜」 [ここなつ映画レビュー]
ここが劇場でなければ声を上げて泣いていたと思う。それ程の作品だった!もうすごくすごく!コメディではあるけれど、楽しくケラケラと笑いながら観られるんだけど、心に響いて堪らない。ヒュー・グラント好き必見!いや、ヒュー・グラント好きでなくても!15年前に「間違いの楽園」でアカデミー賞脚本賞を受賞したキース・マイケルズ(ヒュー・グラント)が、今やハリウッドからお声もかからない冴えない中年脚本家で、食べるために仕方なく、プロデューサーの紹介でハリウッドとは真逆の田舎、ビンガムトンの大学で脚本の講座を持ち、学生... [続きを読む]

受信: 2015年12月16日 (水) 12時52分

» Re:LIFE〜リライフ〜 [to Heart]
上映時間 107分 脚本:監督 マーク・ローレンス 出演 ヒュー・グラント/マリサ・トメイ/J・K・シモンズ/ベラ・ヒースコート/クリス・エリオット/アリソン・ジャネイ/アンドリュー・キーナン=ボルジャー/スティーヴン・カプラン 『ラブソングができるまで』のヒュー・...... [続きを読む]

受信: 2015年12月16日 (水) 19時26分

» Re:LIFE~リライフ~ [とりあえず、コメントです]
ヒュー・グラントが主人公の落ち目の脚本家を演じたハートフルなドラマです。 予告編を観て、まあピッタリな役!と楽しみにしていました。 人生を諦め掛けていた主人公が自分の生き方と向き合うようになっていく展開にいつの間にか引き込まれてしまいました。 ... [続きを読む]

受信: 2015年12月18日 (金) 00時09分

» 人生のリスタート~『Re:LIFE~リライフ~』 [真紅のthinkingdays]
 THE REWRITE  キース・マイケルズ(ヒュー・グラント)はアカデミー賞受賞経験のあるハリウッ ドの脚本家だが、今は完全に 「過去の人」 扱い。エージェントから田舎町の 大学講師の職を打診され、仕事のないキースは渋々赴任するのだったが。。  ヒュー・グラントが大好きです。きっかけは 『フォー・ウェディング』 かな? 本作で...... [続きを読む]

受信: 2015年12月20日 (日) 17時58分

» Re:LIFE リライフ / The Rewrite [勝手に映画評]
昔ヒットを飛ばしたことのある今は落ちぶれた脚本家が、大学の講師になり脚本を教えることから、自らの事も見つめなおすという物語。 ヒュー・グラントの本領発揮ですね〜。何となく頼りにならない、ダメ男というか、イケメンを演じています。って言うか、そのダメ男を支...... [続きを読む]

受信: 2015年12月20日 (日) 18時46分

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