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2016年1月31日 (日)

都内ランと渋谷川(古川)の続き

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今日は青梅マラソン3週間前ってことで、長いランニングをしておきました。

←代々木公園の南側斜面って、いつ見てもアートですね。

さてさて表参道から六本木、そして麻布十番へと進みます。

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覚えていますか、2週間前に渋谷川をたどって渋谷から麻布十番まで走ったことを? 

今日はその続きってことで、麻布十番から赤羽橋方面へ。

もっとも渋谷区内の宮益橋から天現寺橋間の2.6kmを 渋谷川、港区内の天現寺橋から河口間の4.4kmを古川と呼ぶそうなので、ここは既に「古川」の区間。

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赤羽橋を過ぎた所に、なるほどありました。「古川」という表示。

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そこから左手を見やると、今日も晴れ晴れ、東京タワー。いや、カッコいいなあ。

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で、南へ南へと 芝を走って行くと、おやおや、川に船が浮かんでおりますね。

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さらに南下すると、あれまあ、船だらけです。ここらへんは、船宿が多いのです。

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さらに進むと、河口近くに、他の川との合流地点が。広い水たまりみたいになっております。

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そして水色の新浜崎橋を過ぎた所で、東京湾に注がれておりました。

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ここはすぐ右隣が日の出桟橋。隅田川の水上バスのターミナルです。遠景でレインボーブリッジも見えております。

こうして渋谷川(古川)の流れが、東京湾から太平洋へと向かって行くのです。

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帰りは浜松町から大門へ、そしていつものように下から眺める東京タワーは絶景なり。

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飯倉から六本木へ。

ちょっと左折して東洋英和女学院の素晴らしき校舎を眺めます。これ、大江戸の好きな心斎橋大丸を設計したヴォーリズによるもの。いや、お見事です。素敵です。

そこからは六本木→西麻布→渋谷→ってルートで帰りました。ぴったし3時間。

いい感じに疲れたので、アミノ酸の顆粒を飲んで、超回復を促すのであります。

今日も坂道などでは両脚の太もも裏(ハムストリングス)に不安が感じられたので、まあ青梅でも無理せずに走って行こうと思います。

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U-23、0-2からの大逆転で優勝!

いやー、昨夜のU-23アジア選手権決勝は凄かったですね! 0-2からの大逆転劇! 韓国はさすがに手ごわいチームでしたが、完全に防戦一方だった時間帯もありましたが、耐えて(2点取られたものの)残り30分での浅野投入でぶっちぎるという「勝利の方程式」がまたもハマりました。 サッカーではよく「2-0(にいぜろ)は危ない」って言いますけど、まさにその通りの展開でした(まあ、でも「1-0」の方が危ないに決まってますけど・・・)。

浅野の1点目(後半22分)と矢島の2点目(後半23分)なんて、ほんと続けざまですもんね。 そして浅野の2得点! 特徴を生かして縦に抜けた浅野を生かす仲間のパスも素晴らしく、その浅野の相手DFをかわす力、仕留める力は、さすがでした。この大会、ここまで無得点だったのはこのためか!と思ってしまうほどの見事な切れ味。

この日本チーム、今大会を勝ち進みながら、本当にタフなチームになったものです。手倉森監督の交代策が常に当たりまくっていましたよね。っていうより、NHK解説の山本昌邦さんが行っていたように、「このチームはスターはいないけど、『チーム全体がスター』というチーム」なのでしょうね。 

遠藤キャプテンの力も攻守にわたって大きかったなあ。これでベルマーレに残っていてくれたら、もっと嬉しかったのになあ。でもTVでは、表彰式前の客席でベルマーレのライトグリーンの「3番」ユニフォームを掲げているサポーターの姿も写っていましたよ。

さてさて本番のリオ・オリンピックではオーバーエイジの使い方が大きなポイントですね。(昨日も山中の出来が悪かった)左SBは誰か 入れないとダメでしょう。 五輪メンバーは今大会より5人少ない18人。しかもその中に3人まではオーバーエイジの選手を入れられるので、もしかしたら残るのは15人という狭き門になるわけです。選手たちにとって、タフな戦いはまだまだ続きます。

でもひとまずは・・・、素晴らしかった! おめでとうございます!

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2016年1月30日 (土)

「俳優 亀岡拓次」:安田顕を味わう映画

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映画『俳優 亀岡拓次』は、今乗ノリにノっている安田顕の初主演映画(ですよね?)。大江戸も最近安田さんが大好きなので、さっそく初日に観ました。

いやー、あたりまえですけど安田さん、ちゃんと芝居して亀岡拓次になってました。目に光が無く目力が無く、静かに淡々と酒飲みな脇役俳優でした。そのオフビートなおかしさと物哀しさ。芸の余韻。

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撮影現場での亀岡を幾通りも見せてくれるのが、かなり楽しいのです。中でも染谷将太が監督役の現場では、共演のフィリピン女性のプロ意識の無さと、実際にウイスキーを使いながら撮影したおかげでぐだぐだになってしまうあたり、相当におかしいです(染谷の反応がまた面白い)。

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(以降少々ネタバレあり) 居酒屋の若女将あづみに扮する麻生久美子が、なんとも素敵ですね。お燗酒の飲みっぷりとか、客との会話とか。亀岡が好意を寄せるのもむべなるかなです。終盤には亀岡とあづみがまさに寅さんとマドンナみたいになるのですよね。ほんと、この話なら、亀岡のキャラクターなら、その気になれば何作もシリーズ作品が作れそうなのですけどね。

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三田佳子、山﨑努といった大御所も出演して、さすがの貫録といい味を出してます。宇野祥平もほぼ本人みたいな役で、安田さんとのリアル感たっぷりのコンビネーションを見せてくれます。

ただ、この題材、この役者ならもっと面白い、もっと素晴らしい作品になったのでは?という気もいたしました。なんか全て寸止めというか、突き抜けなくってぐだぐだした感じ。そう、亀岡の目のように、なんかどよんとしてピシッと決まらないのです。まあ、横浜聡子監督はあえてそうしているのでしょうけれど、亀岡の俳優人生にダブらせたかのようなラストの砂漠歩行場面も、なんだかしまらず、「?」だったのでありました。

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テアトル新宿のロビーに亀岡とあづみの衣装が展示されていました。ここは『岸辺の旅』の時には浅野忠信と深津絵里の衣装が同じように展示されていた所。なかなか嬉しいな企画です。

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2016年1月28日 (木)

「ラヴ・レターズ」:ナマ夏帆を見に行きました

渋谷のパルコ劇場で、1990年の初演以来四半世紀以上も(断続的に)上演されている舞台『ラヴ・レターズ』をようやく初めて観ました。上演の度に日替わりでいろんなカップルがキャスティングされるという二人芝居(朗読劇)なのですが、意外と「この人は絶対観たい!」と大江戸に思わせる人がいなかった、またはその機会を逃してしまったのです。でも今回はごひいき夏帆ちゃんが登場(お相手は坂東巳之助さん)ってことで、迷わずチケットを取りました。と言っても忘れてて出遅れちゃったので、中ほどの通路の後ろ2列目だったのですが・・・。

1453988379594ステージ上には椅子が2脚と、間に水差しの乗った小さなテーブルが一つだけ。しかも何百回もの公演で使い続けている(ですよね?)ので、ほとんど減価償却済み?でしょう。衣装もそれぞれの役者さんの自前なんじゃないかしらん? つまり、極めて製作費がかからない芝居なのです(ほぼ二人の役者と少数のスタッフのギャラだけでは?)。

まあそれだから逆に、出ずっぱりの二人には逃げ場がないということも言えるわけで、しかも体の演技ができないというハンディキャップ付きなのです。朗読劇なので、ずーっと手許の本を読みながら進行しますが、台詞を全て正確に頭に叩き込まなくてもいい替わりに、エロキューションだけで勝負しなければいけないという、役者の技量の根っこを試される場でもあるのです。あー、こわ。

今日の二人はテンポよく読み進み、15分の休憩を含んで1時間50分ほどの上演でした。休憩の前後では衣装を変えることで、多少なりとも年月の変化を表現していました。 巳之助さんがかなり淡々と落ち着いたトーンで読むのに対し、夏帆さんはかなり抑揚をつけて、芝居っ気のある表現で読んでおりました。そのようにアプローチが違うのですが、二人のやり取りに違和感はなく、自然に引き込まれました。 また二人とも結構「噛む」ことがあったのですが、頭に入れた台詞を口に出すよりも、読む方が噛みやすいんでしょうかねえ。興味深い発見でした。 そういったところも含めて、これ1度観ると俄然他のカップルの上演を観てみたくなりますね。どう違うのか、と。

半世紀近い手紙のやり取りで表現される二人の人生。まあ大河メロドラマといえばそうですし、確かに通俗ではあります。でも通俗ならではの普遍的な強度があることも確かで、それだからファンに支えられてこんなに続いているのでしょうね。 終盤の展開にはやはり飲み込まれましたし、ラストには落涙しました。チケット代払ってるんだし、素直に感動した方が勝ちです。

終わって、役が抜けずに深刻な表情で放心しているような夏帆さんが、拍手を受けながらだんだん笑顔になっていくあたりがかわいかったですねえ。あー、オペラグラス忘れて失敗したなあ。

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2016年1月27日 (水)

U-23日本代表、リオ五輪出場を決める!

昨夜の試合でU-23日本代表がリオ・オリンピックの出場権を手にすることができて、まずはめでたい! ゲームのタフさからすれば、むしろ準々決勝イラン戦の方が厳しかった気もします。昨日の準決勝の相手イランはより堅いチームなんだけど、主力MFのチーム離脱とか含めて、チーム状況があまり良くない感じがしました。

なので日本も押される時間帯が結構ありながら、本気でヒヤヒヤする場面はほとんどなし。そんな中、鈴木武蔵の頑張り走りによって先制点も取れましたし(久保の決定力って高いなあ)、なんか「負ける気がしない」展開でした。 前半終了間際に同点にされても、最後には勝てる気がしておりました。で、勝ちました。後半アディショナルタイムの決勝ゴールで2-1の勝利。こぼれ球を原川がゴールに蹴り込んだ時は、「やった! 決まった!」の歓喜。「ドーハの悲劇」からの長い呪縛が、「ドーハの歓喜」 に変わった瞬間でした。こうして新しい歴史が作られていくのですね。大江戸もホッとしました。

地上波のテレ朝もちらちら見ながら、基本的にはNHK-BSの中継を見ていたのですが、解説の山本昌邦さんが「このチームはスターがいないチーム。だからチーム全員で戦えるのが長所」みたいなことをおっしゃっていたのが、とても印象的でした。確かに中田ヒデとか俊輔とか本田とか香川みたいなエースがいなくて、圧倒的な技術や得点力や人気を持つスター選手がいないだけに、まずは守りを固めよう、前線からの守備を泥臭くしっかりやって、みんなでしっかり守っていれば、そのうちチャンスも来るさ的な戦い方を徹底させることができました。だから勝てました。こういう「現実を見る」リアリズムの戦術って、これまでの日本には欠けていた部分なので(2010年W杯の岡田ジャパンは比較的それでしたね)、なんかむしろ新鮮で、辛抱強い日本人には合っているんじゃないかと思った次第です。

土曜は日本vs.韓国の決勝戦。1試合ごとに成長し続けるこのチームの真価が問われる1戦です。勝つべし!

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2016年1月25日 (月)

「ブリッジ・オブ・スパイ」:古き良き米映画の伝統

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映画『ブリッジ・オブ・スパイ』は、ヒューマニスト・スピルバーグらしい信念と正義の物語。コーエン兄弟の脚本ですが、結局浮き彫りにされるのはスピルバーグがフランク・キャプラの正統後継者だってこと(今更ですが)。ああ、ラストの家族の使い方なんて、本当に古き良きアメリカ映画の伝統じゃないですか。トム・ハンクスがジミー・スチュアートじゃないですか。

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2時間22分の作品なのに1時間50分ぐらいに感じました。それだけテンポが良く話にムダが無いということで、ここらもオールド・ハリウッド流。また、常にキャメラが動いているような絵づくりはスピルバーグ印。今回もヤヌス・カミンスキーの撮影が見事です(いつもながら印象的な逆光とか)。

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真面目で静的な話なのに、大いなるエンタテインメントに仕立て上げてくれるのも、スピルバーグならでは。唯一開放感のあるアクション・シーンと言える米偵察機エマージェンシーからの緊急脱出シーンで、開いた落下傘の頂点の丸い穴から、落下中のパイロット目線で上空の偵察機が爆発するろころが見えている画(え)なんて、・・・天才です! スピルバーグが映画の神様に祝福されていることを、このショットが示して余りあります。

ベルリンの壁を石材とセメントで実際に作っている画なんてのも、小生は本作で初めて目にしました。うーん、面白い。そして、その画づくりのセンス。

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でも本作で全てを、とは言いませんが、多くをかっさらってしまうのはソ連のスパイ、アベルを演じたマーク・ライランス! これまでは小さな映画が多く大江戸は知らない役者でしたが、いやー、淡々とポーカーフェイスでいい味出してます。これだけ地味な役で抑えた芝居なのに、ここまで(ある種の魅力を伴って)この人物の酸いも甘いも表現できてしまうというのは、只事ではありません。観ている間に観客は、この風采の上がらないおじさんを好きになってしまうのです。 多くの映画賞で助演男優賞を獲得し、オスカーにもノミネートされているってのも、さもありなんです。

ラストの「大いなる眠り」、いいですねえ。スピルバーグですねえ。ハンクスの眠りっぷりと、奥さんの表情。シンプルに、オールド・ハリウッド的に、感動できるのです。

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2016年1月24日 (日)

「ザ・ウォーク」:ぞわっとし、手に汗握る緊張感

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映画『ザ・ウォーク』は、2009年日本公開のドキュメンタリー『マン・オン・ワイヤー』でも描かれていたフランス人ワイヤー・ウォーカーのフィリップ・プティが挑んだワールドトレードセンター・ツインタワー間の綱渡りの劇映画。ええ、もちろん3Dで観ましたとも。

『マン・オン・ワイヤー』の当ブログ記事はこちら↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post.html

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ほんのちょっとでもミスをすれば死に直結する地上411m、命綱なしの狂ったチャレンジ。そのクライマックスに至る彼の人生と、このプロジェクトの入念な準備を描いていくあたりは『マン・オン・ワイヤー』とも共通しています。いちばんの違いは、『ザ・ウォーク』にはジョセフ・ゴードン=レヴィットがいるってこと。彼が軽やかに、そして狂気をにじませながら演じたことによって、この主人公フィリップに人間の命が吹き込まれました。いろんな感情を持ち、長所も短所もある彼への感情移入が可能になり、クライマックスではあたかも自分がロープを渡っているかのような一体感と恐怖を感じるようになるのです。

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それにしても建設中のWTCの屋上で展開されるスリリングな準備と、その後のウォーキング場面では、高所恐怖症ではない大江戸ですらぞわっとしたり、体をねじったり、緊張で手に汗を握っていました。VFXのクォリティと、エンターテインメントに徹した演出力は、さすがゼメキスなのです。

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(以降ネタバレあり) 一度渡り終えてホッとしたのも束の間。彼はふと戻りたくなって、今来た道を戻って行くのです。ここがキチ○イというか狂気の部分です。信じられません。結果はわかっているのに、ハラハラするったらありゃしません。ましてや、ロープ上でのパフォーマンスの数々ときたら! ここまで死の淵で遊んだ男は、何を得たのでしょうか。神を見たのでしょうか。見る私たちの胸にも(あきれることを通り越して)畏敬の念が押し寄せるのです。

どうでもいいけど、フィリップの彼女アニーの顔が栗原類くんに似ていたなあ。

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wearer、下北沢THREEでライブ

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下北沢のライブハウスTHREEにwearerが出るというので、行ってまいりました。南口を代沢方面に行った方にあるのですが、ビルの地下で、隣が以前wearerもライブを行ったことのあるbasement barというロケーション。明らかにもとは違ったんだろうなあという感じに、ど真ん中に壁があったり柱があったりするというミステリアスなスペースです。

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なので小生も『巨人の星』の明子ねえちゃんのように(あ、わからない人はスルーしてください)太い柱に半分隠れながら、ステージの左半分を見ておりました。YKがギリギリ見られる感じで、右に位置するキーボードの方はほとんど見られませんでした。

数か月前の新宿ライブから産休&育休明けで復活したえいちゃんは、今日も独特のベイビー・ヴォイス。ただしベースはお休み中にアディショナル・メンバーを務めていたヨシタカくんが弾き、もとはベーシストだった彼女の担当はタンブリンやパーカッションなどで、もっぱら歌に集中。ただラスト1曲だけはサイドギターを弾いておりました。

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YKはメガネを曇らせながら熱唱。伸ばした音の最後の方の変化が色っぽく、やはり歌がどんどんうまくなっていると感じました。ラストの『東京の夜が廻りだす。』なんかも、以前は高いキーで入り過ぎちゃって厳しかったこともありましたが、今日のボーカルはいい感じに安定しておりました。まあその分、爆発するパワーはやや抑えられていたような気もしましたが、それはまた別の機会にってことで・・・。 MCのトークも今日は(照れながらも)多め。(時間の関係で?)話が途中で切られてしまったのはちと残念でしたが、また楽しい話を聞きたいものです。そういえばYK、ずっと使っていた水色のギターに替えて今日のギターは濃紺(に見えた。それとも黒?)の新しいやつをかき鳴らしておりました。うん、なかなかストロングスタイルで、良いですよ。

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30分ちょっとのステージでしたが、デビューアルバム以降に作られたナンバーも3曲披露し、ファンとしてはますます新しいアルバムが待たれます。それが出るまでの「おしのぎ」ってわけで?会場内で2曲入りの「New Song EP」っていうCDを、500円で販売しておりました。買いました。『この東京の空の下のほんのちょっとブルーな気持ち』と『Baby in the City』というライブではもうおなじみの2曲。相変わらずセンチメンタルでブルーでTOKYOなヤツだぜ、YKは。

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2016年1月23日 (土)

U-23、我慢からのオリンピック王手

U-23のオリンピック出場をかけたアジア選手権の決勝トーナメント初戦=準々決勝のイラン戦、いやー、なかなかしびれる試合でした。お互いに最初の失点が命取りになることをわかっているだけに、守りに重点を置いた慎重な試合運び。でも気持ちの入った凄い緊張感のある展開でした。

イランのプレッシングが素早くてしつこくて、前半のみならず後半も最後まであんなに走り回って来るチームって、なかなかありません。パス回しも上手だし。ただ攻撃はかなり単調で、シュートの精度も低いことに救われました。

しかしむしろ得点機の多かったイランの攻撃を耐え抜いて、リスクを冒さずにスコアレスで延長戦に持ち込み、結局3-0で勝ったのですから、お見事。交代選手の豊川が1点目を頭で決めたあたりもふくめ、手倉森采配も冴えていました。3戦目に主力を休ませられたことが大きかったですよね。 それにしてもあの1点目は室谷の切り返しからの高速クロスが見事でした。 ゴール左の似たような位置から右足で豪快に決めた中島の2点目、3点目も素晴らしいシュートでした。2分の間に2点決めちゃいましたもんねえ。中島、このチームではいつも惚れ惚れするような良いプレイヤーですね。FWの多いFC東京なのでなかなか試合に出られないのでしょうけど、ベルマーレに来てくれないかなあ。先発確定ですから。

さて元湘南の二人ですが、グループリーグ2戦目の亀川はひどい出来で、代表レベルに達していないと思ったものです。3戦目の交代出場もパッとしませんでした。この試合も前半はミスも多く、1対1で負けることも多かったのですが、後半はだいぶ良い仕事をしておりました。 遠藤航はボールを失う場面やパスミスも多く、どうもパッとしませんでした。1戦目より2戦目、それより3戦目の方が悪いという・・・やはりインフルエンザのダメージが影響しているのでしょうか?

さあ、次は火曜の準決勝。勝てばオリンピック行きが決定。もし負けても3位決定戦で勝てば、大丈夫。つまり残り2戦のうち1つ勝てばOKなのです。てか、もちろん優勝しましょうよ。決して易しくはないでしょうが、このチームの今の流れと雰囲気なら行けると信じています。準決勝までの休みも相手より1日多くなりますしね。

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2016年1月22日 (金)

バウムクーヘンの正統と変化球

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久々に食べました。桜新町ヴィヨンのバウムクーヘン大江戸的には、バウムクーヘン界の頂点だと思っています。生地の適度な堅さと湿度、そのきめの細かさ、タマゴ感。周りを取り巻くシュガー・コーティングのおいしさ及び生地とのハーモニー。

1965年の創業以来半世紀の伝統ってことです。素晴らしいマイスターの仕事。いつまでも守り続けていただきたい名作です。正統派の「THE バウムクーヘン」です。

一方こちらはトリッキーな変1453463310182化球バウムクーヘン。パッケージからして、オプアートを用いたトリッキーな視覚マジックになっています。

大阪はパティスリーJOKERの『とろバウム』。

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これはレンジで20秒温めて食するところがミソ(いや味噌味ではりませんが)。バウムの上部にたっぷり乗っているチーズスフレ的なものがふわとろ状態になって、あったかうまいのです。まあバウムクーヘンと言うよりは、あったかチーズスフレの方が勝っています。でも変則ものにしてはよく出来ていました。マルです。

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2016年1月21日 (木)

「ピンクとグレー」:確かに開始62分の衝撃が鮮やか

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映画『ピンクとグレー』、いやー面白かった。「開始62分の衝撃」という広告コピーが伊達ではありませんでした。きっちり「おお!」と驚かせていただきました。語り口が鮮やかでした。こういう叙述のトリックって、昨年の『イニシエーション・ラブ』もそうですけど、やけに批判的な人が多いように思いますけど、大江戸はもっと評価すべきと思っています。小説などで色々と試みられている世界なのかも知れませんが、娯楽映画としては非常に効果的な大技ですよね。それを成立させるために、緻密にパズルを組み立てていくような脚本が必要ですし、「ポーカーフェイス」を守り通さなきゃいけない演出と演技も合わさって大きなどんでん返しを創り上げる作業。その大きな虚構づくりってのは、むしろ映画というものの本質をデフォルメした魔法なんじゃないでしょうかねえ。

T0019828aでもそれを抜きにしても、スタンダードな(クサイほどの)青春映画としての部分も素晴らしいし、カラーとモノクロ映像の対比(ピンクとグレー)も面白いし、役者たちの前後半の変容も目を見張るものがあるし、東京の街のロケもなかなか良い絵が撮れてるし・・・小生は好きです、この映画。でもダンサーのお姉さんの件りは、どうにもしっくりと来ませんでした。腑に落ちませんでした。

ごひいきの夏帆ちゃんもいろんな意味で素晴らしいのですが、やはり菅田将暉くんの振れ幅がスゴイです! 演技賞ものです。中島裕翔はスターになった姿がオーラたっぷりで、細カッコ良かったです。 あと『友だちのパパが好き』でも普通さが良かった岸井ゆきのが、本作でも地味かわいい好演です。いいですねえ、地味かわいい子。

何を書いてもまだるっこしい表現ですみませんが、この映画に関しては超ネタバレ厳禁だと思いますので、ご容赦を。

ラストはやけにティピカルな青春映画って感じなのでありました。

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2016年1月20日 (水)

日本インターネット映画大賞 2015日本映画部門投票

日本インターネット映画大賞」への当ブログからの投票です。先ほどの外国映画投票に引き続き、2015日本映画部門をどうぞ。

【作品賞】(3本以上10本まで)

「私たちのハァハァ」        7点

「ハッピーアワー」            6点  

「日本のいちばん長い日」    5点  

「バクマン。」            4点   

「きみはいい子」         2点   

「海街diary」             2点

「あん」               1点  

「ラブ&ピース」          1点   

「この国の空」           1点  

「ピース・オブ・ケイク」      1点

【コメント】   昨年に引き続き中堅どころの監督が良い作品を作った感じですが、そんな中上位2作(「私たちのハァハァ」「ハッピーアワー」)の新進監督が、果敢に新たな映画表現に挑戦して成功を収めたのが印象に残りました。

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【監督賞】   [松居大悟]     作品名 (「私たちのハァハァ」)     【コメント】 現代の空気感、女子高生たちの空気感が、とにかくリアルに描けていて、新しい!

【主演男優賞】    [渋谷すばる]    (「味園ユニバース」) 【コメント】 彼の歌唱ややさぐれ感、曲者感に圧倒されます。

【主演女優賞】    [樹木希林]       (「あん」) 【コメント】 日本映画史上においても最高レベルの「神演技」! 

【助演男優賞】    [本木雅弘]         (「日本の一番長い日」) 【コメント】 オーラと品格。顔は似てないのに、まさにヒロヒトでした。 

【助演女優賞】    [満島ひかり]        (「駆込み女と駆出し男」) 【コメント】 ますますもって名優。日本のメリル・ストリープになりつつあります。 

【ニューフェイスブレイク賞】    [広瀬すず]       (「海街diary」) 【コメント】 作品の中で彼女が成長しているのです。そしてサッカーがうまいのです。 

【音楽賞】   「ラブ&ピース」 【コメント】 今も頭から離れないあの「♪Love & peace,おまえを忘れない・・・」の歌。終盤のRC「スロー・バラード」はほとんど反則技ですが・・・。

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【私が選ぶ○×賞】    [タイトルバック賞]     (「バクマン。」)   

【コメント】 エンドタイトルバックで書棚をパンすると、コミックスの背表紙の文字がスタッフ・クレジットになっているというアイディアに感心しました。 

-----------------------------------------------------------------  この内容(上記の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。 -----------------------------------------------------------------

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日本インターネット映画大賞 2015外国映画部門投票

「日本インターネット映画大賞」というのがありまして、投票用テンプレートに記入して各人のブログにアップしたものをトラックバックすることによって投票とするシステムなので、昨日、一昨日のエントリーとダブる部分が多いのですが、お許しください。

ちなみに「日本インターネット映画大賞」のサイトはこちら↓

http://www.movieawards.jp/

さて本日は、外国映画部門2015 に下記の通り投票です。

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「セッション」               7点
  「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 4点
  「ビッグ・アイズ」             4点
  「キングスマン」                    4点
  「はじまりのうた」                 3点
  「雪の轍」                 2点
  「Mommy マミー」            2点
  「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」  2点                               「博士と彼女のセオリー」                     1点
  「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」 1点

 

【コメント】  前年とうって変わって、アメリカ映画が絶好調。中でも『セッション』の凄さには震えが来ました。、観ていて筋肉が痛くなるほどの緊張感。圧巻のクライマックス。間違いなく映画史に残って行く傑作です。

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【監督賞】              作品名
   [デイミアン・チャゼル] (「セッション」)
【コメント】 強靭で1秒のムダもない演出。強烈なテンション(緊張感)とクライマックスの圧倒的熱量。

【主演男優賞】
   [J・K・シモンズ] (「セッション」)
【コメント】 「神演技」の一言。

【主演女優賞】
   [ダイアン・デュプレ] (「Mommy マミー」)
【コメント】 映画史に残るべき最高の女優演技。特にラストの慟哭ときたら!

【助演男優賞】
   [リーヴ・シュレイバー] (「完全なるチェックメイト」)
【コメント】 今までの大味なイメージを覆す緻密でインテリジェントな演技。

【助演女優賞】
   [エマ・ストーン] (「バードマン」)
【コメント】 ラストは彼女の巨大な青い瞳のおかげで、作品が1ランクアップしました。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [ラフィー・キャシディ] (「トゥモローランド」)
【コメント】 もう、かわいいったらありゃしません。ソバカスだらけだし、橋本環奈まぶしのオードリー・ヘップバーンみたいで。

【音楽賞】
  「はじまりのうた」
【コメント】 全編「音楽って素晴らしい!」感に溢れてます。NYの街中でのライブ・レコーディング・シーンの幸福感ったら!
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【私が選ぶ○×賞】
   [独演賞] (「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」)
  
【コメント】 演劇には昔から「一人芝居」がありますが、映画で86分の一人芝居ってのは初めて観ました。超ドツボにはまった男の、車中での電話による会話劇。トム・ハーディが頑張りました。

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 この内容(上記の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。

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2016年1月19日 (火)

2015邦画トップテン

大江戸時夫の2015年度映画トップテン。昨日の「洋画編」に引き続きまして、本日は「邦画編」です。

1.私たちのハァハァ(松居大悟)   2.ハッピーアワー(濱口竜介)   3.日本のいちばん長い日(原田眞人)   4.バクマン。(大根仁)   5.きみはいい子(呉美保)   6.海街diary(是枝裕和)   7.あん(河瀬直美)   8.ラブ&ピース(園子温)   9.この国の空(荒井晴彦)   10.ピース・オブ・ケイク(田口トモロヲ)  次点.駈込み女と駆出し男(原田眞人)

<その他の記憶すべき作品>  岸辺の旅   さよなら歌舞伎町   ローリング   ソロモンの偽証 前篇 事件   バケモノの子   恋人たち   ジヌよさらば ~かむろば村へ~   脳内ポイズンベリー   イニシエーション・ラブ   起終点駅 ターミナル   

監督賞:松居大悟(私たちのハァハァ)   脚本賞:はたのこうぼう(ハッピーアワー)   撮影賞:柴主高秀(駈込み女と駆出し男)   主演女優賞:樹木希林(あん)  主演男優賞:渋谷すばる(味園ユニバース)   助演女優賞:満島ひかり(駈込み女と駆出し男)、夏帆(海街diary)   助演男優賞:本木雅弘(日本のいちばん長い日)、吉岡秀隆(グラスホッパー)   新人賞:広瀬すず(海街diary)

昨年に引き続き中堅どころの監督が良い作品を作った感じですが、そんな中1位、2位の新進監督が果敢に新たな映画表現に挑戦して成功を収めたのが印象に残りました。一方、もうベテランと言ってもいい原田眞人ですが、近年の円熟味を増した作品の完成度は(映画のすべてのパートが最高レベル)凄いものがあるのに、あちらのイーストウッドに較べると過小評価されておりますねえ。 そして『あん』の希林さんは、史上最高級の女優演技を見せてくれました。吉岡秀隆らしからぬヤバイ殺気にも驚きました。    

*洋画編はこちら↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-03ba.html

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2016年1月18日 (月)

2015洋画トップテン

お待たせいたしました! 恒例の大江戸時夫の年間トップテン映画 of 2015年。満を持しての発表です。今日はまずは洋画篇。(  )内は監督名です。

1.セッション(デイミアン・チャゼル)   2.バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)   3.ビッグ・アイズ(ティム・バートン)   4.キングスマン(マシュー・ヴォーン)   5.はじまりのうた(ジョン・カーニー)   6.雪の轍(ヌリ・ビルゲ・ジェイラン)   7.Mommy マミー(グザヴィエ・ドラン)   8.オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(スティーヴン・ナイト)   9.博士と彼女のセオリー(ジェイムズ・マーシュ)   10.イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密(モルテン・ティルドゥム)   次点.ディオールと私(フレデリック・チェン)

<その他の記憶すべき作品>  グローリー 明日への行進   ジュラシック・ワールド   ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション   フォックスキャッチャー   イマジン   白い沈黙   マイ・インターン   RE:LIFE リライフ   ヴィヴィアン・マイヤーを探して   Dearダニー 君へのうた   黄金のアデーレ 名画の帰還   マイ・ファニー・レディ   SAINT LAURENT  サンローラン   ミニオンズ

監督賞:デイミアン・チャゼル(セッション)   脚本賞:デイミアン・チャゼル(セッション)   撮影賞:エマニュエル・ルベツキ(バードマン)   主演女優賞:ダイアン・デュプレ(Mommy マミー)   主演男優賞:J・K・シモンズ(セッション)   助演女優賞:エマ・ストーン(バードマン)   助演男優賞:リーヴ・シュレイバー(完全なるチェックメイト)   新人賞:ラフィー・キャシディ(トゥモローランド)

前年とうって変わって、アメリカ映画が絶好調。中でも『セッション』の凄さには震えが来ました。間違いなく映画史に残って行く傑作です。J・K・シモンズの凄まじい神演技! 演技では『Mommy マミー』のダイアン・デュプレも映画史に残る名演(特にラストの泣き芝居!)。 また「音楽の魔」を描いた『セッション』とは対称的に、『はじまりのうた』が描く「音楽の幸福感」は素晴らしくハッピーで、近年ピカイチの音楽映画でした。 それにしても知らない監督名がけっこう並びます。邦洋ともに「監督の時代」って今は昔なのでしょうかねえ。

(明日は邦画編です!)

 

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2016年1月17日 (日)

「ローリング」:転落男の奇妙な怪異譚

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映画『ローリング』が「キネマ旬報ベストテン第10位になっていて、観落していた小生は渋谷のアップリンクでの再上映で鑑賞。かなり風変わりで面白かったです。冨永昌敬監督って、『パビリオン山椒魚』『パンドラの匣』『乱暴と待機』と、どれをとっても曲者ですもんねえ。

なぜか水戸のご当地映画なのですが、地方都市のさびれ感、行き詰まり感が画面に溢れていて、それが本作のベースとなっています。なんせヤンキーもしくはマイルドヤンキーみたいな人間しか出て来ないし、主人公(川瀬陽太)に至っては、邦画で久々に観るほどのダメダメ男。彼の流転やしょーもなさを見ているだけで、古き良き日本映画の伝統を感じられるのです。

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全編を通して、変なユーモア、変なギャグが飛び出し、どこまで真面目なのかふざけてるのかわかりません。しかも全編を通して、そこはかとなく怖いのです。他の作品でもそうですが、冨永監督の作品って「怪異譚」と呼べる感覚があります。鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』みたいな、何やら不安で、ぞっとするような、嫌な感じ。あの感覚です。

ラストではさらりと人間の不可思議を突き付けていて、これまた奇妙なひっかかりを残してくれます。 キャスト、スタッフのタイトル文字もまたいい感じに奇妙でしてね・・・。

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渋谷川沿いのランニング

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2月21日の青梅マラソンを前に(今年は東京も横浜もハズレちゃったので、青梅の30km一本です)、そろそろ長めに走っておかないといけないので、今日は2時間40分ほど走りました。

まずは松濤など通って渋谷に行き、TOHOシネマズ渋谷の窓口で映画無料パスポートを使って夕方の『ピンクとグレー』の座席を確保。

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東急プラザ跡地はもう更地になって、工事用重機が入っておりました。

今日はそこから渋谷川沿いに進みます。

渋谷駅に近い辺りは川幅も狭いのですが、庵野秀明の『ラブ&ポップ』のラストでは、仲間由紀恵ら4人の女子高生が、ルーズソックスを濡らしながらバシャバシャずんずんと、ここを歩いてました。

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恵比寿のあたりでもまだしばらくは細い川幅のままです。ここらの渋谷川沿いで、昨年の映画『予告犯』では、生田斗真と戸田恵梨香の走りでのチェイスがここらを使っていて、見事でした。

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広尾の天現寺橋あたりに来ると、カーブの所で川幅がぐっと広くなります。川として堂々として来ますね。

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そして白金あたりでは高速道路沿いに(てゆーか川沿いに高速道路を作ったのですが)安定した川幅でゆったりと流れていて、なんか風情も漂っております。

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麻布十番の交差点付近では何やら工事中でした。

今日は時間的に無理だったので、ここで折り返し。この先東京湾までは、また次回にリポートします。

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麻布十番→六本木→西麻布→青山→千駄ヶ谷へ。千駄ヶ谷のとあるお店の2階からは、どでかいキューピー?がギロリ。なんか不気味っす。

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そして恒例の鳩森八幡神社へ初詣(今年何回目の初詣かしらん)。

せっかくなので境内の富士塚にも一応登っておきます。まあ頂上まで20秒ぐらいですけど。

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そこからは代々木を通って帰路へ。終盤おなかがすいてくると、自販機で買う缶入りのココアまたはおしるこの出番です。

冷えた体に、あったかさと甘さが嬉しいのです。力になるのです。

まずまずいい感じで走れました。

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2016年1月16日 (土)

「白鯨との闘い」:海はこわいな大きいな

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映画『白鯨との闘い』は、予告や広告を見る限りではハーマン・メルヴィル原作『白鯨(モビー・ディック)』の今日的リメイクなのかと思っていたら、そうではありませんでした。いや、途中まではそんな感じだったのですが(メルヴィルも出て来て、取材をするわけですし)、中盤以降映画は別の方向にカーブしていくのです。

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(以降ネタバレあり) それでも白鯨らしき大クジラが暴れまくる場面はあるし、そこらでのVFXは実にまったくもって見事なのですが、エイハブ船長が片足を食いちぎられるようなことは起こらないのであります。そもそもエイハブなんて出てこないし。終盤にもう一度白鯨との死闘のクライマックスがあるのだろうと思っていたら、そんなことはナシ。これには肩すかしを食らいました。まあ、だんだんと「ああ、そういう映画じゃないのね」ってわかっていくのですけど。

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漂流から人肉食に至る部分はまるで有名な絵画『メデューズ号の筏』のようです。まああれはフランスの話ですけど。そして日本の『ひかりごけ』も連想させますよね。してみると、有史以来、世界中の数々の海難事故で同じことが繰り返されていたのでしょう。うーん、海はこわいな大きいな。本作にしても『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』にしても『オープン・ウォーター』にしても、まさに「海はこわいな大きいな」って話なのであります。

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ただ作品的にはテーマが分散したような、フォーカスし切れなかったような感じで、何かしっくりいきませんでした。まあ小生の想像とのギャップがあったってことだけかも知れませんが・・・。

それにしても鯨油を採る作業がここまでリアルに、臭いさえ漂いそうに描かれた作品ってのもなかったのでは? いやマシュー・バーニー&ビョークの『拘束のドローイング9』がありましたね。あれも相当ヘンな映画だったなあ。

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2016年1月14日 (木)

手倉森ジャパンの白星発進

オリンピック・リオデジャネイロ大会へ向けてのサッカーU-23アジア最終予選(実はAFC U-23選手権)がドーハで始まりましたね。日本の初戦は北朝鮮が相手でしたが、本当に23歳以下なのかあいつら? 昭和20年代の日本人を思わせる顔や髪型・・・オトナです。40歳位に見える選手もいました(オーバーエージか??)。

手倉森ジャパンが前半5分の得点を守り切って1-0で辛勝したわけですが、とにかく白星発進できて良かったです。 CKからの得点シーンは、植田が簡単にマークを外せたというか、あそこまでフリーにしてくれるって何?って感じでした。北朝鮮のウイークポイントを突いたのでしょうが、その後加点できなかったことを考えると、「事故」みたいなものかも知れません(ラッキー!)。

日本がその後のチャンスを生かせなったことは確かですが、一方では北朝鮮の拙攻に助けられたことも事実。よくぞ外してくれましたってシュートが何本もありましたもん。 それにしても北朝鮮の前線からのプレスが凄かったです。物凄い運動量でボールを追い回していました。これは後半になると足が止まるだろうと思っていたのに、意外と最後まで走れちゃってました。ニンニク注射でもしてるのかしらん? でも日本だって、中島翔哉の左サイドでの上下動は凄かったですよ。攻めに守りに獅子奮迅の働きでした。その他の選手も、北朝鮮に負けじと、よく走っておりました。

そして頼もしいのは日本にもふてぶてしい面構えの武闘派選手が育って来たこと=植田直通や鈴木武蔵や久保裕也なんかのことです。今後が楽しみです。

インフルエンザ明けでフル出場を果たした遠藤航ですが、ミスも含めていつも通りのプレイ。でももう「浦和レッズの遠藤航」ってことなので、ちょっと冷めた目で見ちゃいます。「運動会のわが子」を見るような目ではなくなりましたね。「運動会の親戚の子」を見るぐらいの感じです。 永木も移籍しちゃったんで、またしばらくベルマーレの日本代表選手って空白期間に入るんだろうなあ←という予想を覆す選手が現われてほしいものです。

今後、中2日ほどの連戦が続いてハードでしょうが、相手チームも条件は同じです。ターンオーバーを使いながらの総力戦で、五輪切符を手にしてくれるものと信じております。

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2016年1月13日 (水)

「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」:薄味のドキュメンタリー

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映画『創造と神秘のサグラダ・ファミリア』は、あのガウディの、あのバルセロナの、あのサグラダ・ファミリアの現在を映すドキュメンタリー。なんでも完成までに300年かかると言われていたのが、建築技術の進歩で大幅に工期が短縮され、公式発表では2026年(ガウディ没後100年)の完成予定になっているのだとか。あと10年!なのですね。

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小生もその昔訪れたことがあるだけに、思いもひとしおです。その頃(1990年頃)は生きているうちに完成するかどうか怪しい感じでしたもんねえ。 日本のゼネコンによって工期の短縮が成されたような話を聞いたことがありましたけど、この映画ではそこらへんへの言及は一切ありません。かなりシンプルに「今、こんな感じで作ってます」っていうことを人と現場から物語るドキュメンタリーです。

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出て来る人は彫刻家(有名な日本人の外尾さん)とか建築家とか研究者とか宗教家とか・・・。ガウディの生涯を通り一遍に追いはしますが、深く掘り下げてはいません。今を描きながらも、工法の工夫だとか秘話だとかに迫ることもなく、なんだか物足りない印象です。さらっとし過ぎていて、ドキュメンタリーならではの「ぐいぐい迫る迫力」に欠けるのです。

まあそれでも、ガウディの有機生命体的な曲線に溢れたデザインとは異質な、現代的で角ばった彫刻がゲートを飾っていたり、抽象画家の手によるステンドグラスが教会内を彩ったり・・・ということがわかりました。ガウディの手を離れて、多様なものを呑みこんで、進んでいくのですね。それともガウディにとっては、後世にそうなっていくことすらお見通しだったのでしょうか。

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かつて勅使川原宏監督の『アントニー・ガウディ』(1984年)というドキュメンタリーがありました。もうほとんど忘れてしまいましたが、サグラダ・ファミリアのみならずガウディがバルセロナに遺した建築を淡々と写した作品でした。それとは違うアプローチですけど、なんだかどちらも食い足りない印象。この題材に関しては、もっと下世話に、いろいろと説明的な作品であってもいいような気がします。まあ、そういうのは2026年頃に作られるのかも知れませんね。

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2016年1月12日 (火)

「マイ・ファニー・レディ」:アレン的な練達のコメディ

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懐かしやピーター・ボグダノヴィッチ監督作品『マイ・ファニー・レディ』を観ました。 いやー、やけにウディ・アレンみたいです。オープニング・タイトルにかぶせて、ジャズのスタンダード・ナンバーが流れるあたりからして、アレンです。ま、(黒字に白文字のみの)アレンとは違ってカラフル&キュートなタイトルバックでしたけど。

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複数の登場上人物たちが織り成す人間模様が生み出すユーモア。ピンチやパニックが生み出す笑い。ここらも実にアレンですねえ。往年のボグダノヴィッチとは、語り口が違うようです。そういった意味ではむしろビリー・ワイルダー調と申せましょうか。いずれにせよ「語り口」が巧くて、安定感抜群。練達の演出です。

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キャストだって、アレン作品出演者のオーウェン・ウィルソン(『ミッドナイト・イン・パリ』)以外の人たちもアレン映画的な顔に見えますよね。 イモージェン・プーツが魅力的。華があります。本作をステップに伸びていくことでしょう。アレン作品に出ることだってあり得るのでは?

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今日こういうオールド・ハリウッド的コメディって、貴重です。笑わせてもらいましたし、十分に楽しませてもらいました。テーマなんてありゃしません。純然たるエンタテインメントですから、それでいいんです。93分というコンパクトさも作品の柄に合っていて、大変結構です。

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2016年1月11日 (月)

「人生の約束」:富山のご当地スペシャルドラマ

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映画『人生の約束』は、TVドラマの超ベテラン演出家である石橋冠監督が「生涯1本の映画本編」として撮り上げた作品。石橋監督、今年80歳になるんですもんねえ。異色の「新人」監督です。

やけに富山のご当地映画です。とにかく作品の中心に「新湊曳山祭り」があります。ただ、祭りというものに全く思い入れの無い大江戸にとっては、ノレないものがありました。

そもそもが性格の悪いワンマン社長だった竹野内豊が、あの秘書の言葉だけで富山まで行っちゃう序盤あたりからして、不自然なものがありました。その後も、割とあっさり改心して、いい人になっちゃうし。いろいろとひっかかるポイントがありました。

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新人の高橋ひかる演じるセーラー服の美少女も、神秘的過ぎるというか不思議ちゃん過ぎるというか、どうにも観念的過ぎて血が通っていないような気がしました。高齢男性の頭の中の理想の少女像って感じで・・・。彼女がすぐ竹野内と仲良くなってしまう(小さな恋心も含めて)のも不思議というか、説得力ありません。二枚目だから? でもこの子(映画デビュー作)自身は、悪くないです。程なく頭角を現すのではないでしょうか。

T0020011aビジネスの荒海の中で心を喪った男が、亡くなった友のおかげで心を回復する物語ですが、うーん、TVのスペシャルドラマっぽい感覚ですよね。映画としてのコクはあまり感じなかったなあ。 竹野内も一昨年の『ニシノユキヒコの恋と冒険』みたいな「茫洋としつつも洒脱」な良さを生かせませんでした。

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2016年1月10日 (日)

妙法寺 / 恵比寿ガーデンプレイス

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ここのところ毎年恒例になって来た杉並区堀之内の妙法寺への初詣(今年何度目かの初詣ですけど)。いつもの如くランニングがてら行って来ました。

さすがに数は少なめですが、いまだに初詣の人たちがいます。

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それにしてもここんちの手水舎の龍はカッコイイなあ。

いつも通り木のお札(300円)に願い事を書いて奉納するってのをやりました。これ、効くんですよ。おととしベルマーレの昇格を願ったら叶いましたし、昨年はJ1残留を願ったらこれまた叶いました。今年のお願いも叶いますように。

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妙法寺の隣に「あげまんじゅう」の店が2軒並んであったんですよね。庶民的な店と、ちょっと高級な店。それが昨年訪れた時は、庶民的な方の店がなくなっていてがっかりした、その記憶もさめやらぬうちに今年は・・・建て替えられて、「手打ちそばと揚げまんじゅうの店」に変わっていました。ちょっとまんじゅうだけ買いに入りにくい感じの入口になっちゃいました。個人的には、ちょっと残念。

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所変わって、話変わって、恵比寿ガーデンプレイス恒例のバカラのシャンデリア。11月7日からやっていたそうですが、いよいよ明日1月11日までだそうです。

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まだ夕方でしたけど、やっぱりきれいですね。壮観です。夜になったら、もっと光が美しく輝くことでしょう。

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恵比寿ガーデンプレイス、いいですよね。静かで、クリーンで、大人っぽく小じゃれていて。

東京の中でも好きな場所の一つなのですが、恵比寿ガーデンシネマが閉館してからバタッと行かなくなってしまいました。

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でも昨年YEBISU GARDEN CINEMAとして復活して以降は、また時々来るようになりました。

めでたしめでたしです。

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2016年1月 9日 (土)

(番外編)鶴岡八幡宮と最初で最後のカマキン

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久々に鎌倉に行きました。鶴岡八幡宮に初詣がてら(もう今年は何ヶ所かに初詣してますけど)、神奈川県立鎌倉近代美術館(通称:カマキン)を訪れようと言う趣向です。

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まず小町通りから進み、「ついでに」「せっかくだから」ってことで、鎌倉市川喜多映画記念館に行ってみました。映画界ではつとに有名な川喜多長政・かし子夫妻の旧宅跡に建設された小ぢんまりとしたミュージアムです。

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隣接する庭園の奥には、旧川喜多別邸があるのが、遊歩道から望めます。2階なんか全部ガラス窓で、日当たり最高ですね。

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さて鶴岡八幡宮は行ったことあったかしらん?と悩むぐらいでして、初めても同然。

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正月9日とはいえ、土曜日なのでそこそこの人手。本堂でお参りする時には、まだちょっと並びました。

おみくじをひいたら「末吉」。うーむ、微妙。嬉しさも 中ぐらいなり おらが春 ってところですね。

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さてカマキン。鶴岡八幡の境内左手の池の向こうにあるのです。シンプルな四角のモダンな建物と水辺のコントラストがいいですね。

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なぜ今回訪れたかというと、1月31日限りで閉館になってしまうから。1951年の開館以来65年の歴史を終えることになるのです。

なので、坂倉準三設計によるこの評価も高いモダン建築を観ておかねばってことで、馳せ参じた次第。

入口のポスター上には「あと23日」の文字も。

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でもこの閉館の理由が「鶴岡八幡宮との土地賃貸契約が切れるから」ってことらしいんで、うーん、なんだかなあ・・・です。

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3連続展覧会『鎌倉からはじまった。 1951-2016』のPART3『「鎌倉近代美術館」誕生』が最後の展覧会。

まあ収蔵作品はあまり大江戸好みではないものが多かったのですが、モダニズム建築の精華を味わえて良かったです。

それにしても日本初(世界でも3番目)の近代美術館っていうんですから、びっくりぽんですね。

ここを出てから、徒歩5分ほどの所にある別館にも行って、さらっと見ました。そちらは新しい建物。今後はこの鎌倉別館と葉山館とでやっていくみたいです。

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最期の1枚は、八幡宮参道沿いの三井住友銀行。いやー、白亜の殿堂というか、実に美しい建物ですねー。

おみやげは当然のごとく「鳩サブレー」です。シンプルで、間違いのないおいしさですもんね。

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2016年1月 8日 (金)

「パディントン」:笑いのセンス、映画のセンスの良さ

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映画『パディントン』(字幕版)を試写会で観ました。 いやー、面白かったです。笑えました。まったく想像以上の出来でした。子供でも楽しめるでしょうけれど、大人も、いや大人こそ楽しめるウェルメイドな娯楽映画になっています。

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確かにこのクマ自体は、そんなに「カワイイ」ものではありません。なんかリアル過ぎて、アライグマとかタヌキとかの方向へ行っちゃってます。これまで絵本やイラストで見てきたパディントン・ベアの方がぜんぜんカワイイのです。でもずっと見てると、結構イイんですよ、こいつ。それなりに表情も豊かですし、あの赤い帽子や青いダッフルコートも似合ってますし。

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とにかく「笑いのセンス」が良いのです。脚本の腕でも演出の腕でもありますけど、上質な笑いを絶妙な間(ま)でかっ飛ばしてくれます。試写会場でも、かなりドッカンドッカンと笑いが起きてました。こういうセンスの良い笑いって、古く遡ればリチャード・レスターの『HELP! 四人はアイドル』あたりに近い感覚のような気がして、さすがは英国の伝統だなあと思った次第。

ということは「映画のセンス」も良いわけで、コメディとして1年に1本あるかないかぐらいの質だと思いますよ。VFXや派手な破壊やアクションに頼らない、古典的な映画の面白さに溢れています。

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ヴィラン役のニコール・キッドマンが家の中で宙吊りになるシーンは『ミッション:インポッシブル』のパロディーですが、ニコールが元夫のトム・クルーズをパロッてるところが楽しいですね。 『M:I』ネタは終盤にももう一度あって、その時はあのテーマ曲まで流れましたもん。 で、そのシーンは結構スリリングだったのですが、観客みんながパディントンに感情移入して「あーーーっ!」っていう声が結構な人数で聞こえました。いや、珍しい。

そして終映後にはこれまたけっこう大きな拍手が起こりました。みんな大満足だった様子。うん、大江戸もこれなら続編希望です。

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2016年1月 7日 (木)

キネマ旬報ベストテン発表を見て

「2015キネマ旬報ベストテン」が発表されましたね↓

http://www.kinejun.com/kinejun/best10/tabid/64/Default.aspx

日本映画では1~5位は来るべくして来たというか、想定できる作品が選ばれました。まあ個人的に好き嫌いはありますけど、納得はできます。 『GONINサーガ』は他の石井隆作品に比べて、ここまで高い順位に来る作品かなあという思いが残ります。『ソロモンの偽証』は前篇は凄かったけど、後篇で大いに失速したからなあ・・・。 唯一の未見は『ローリング』。まったくノーマークでした。なんとか追っかけねば、です。

『バクマン。』が次点かあ。惜しかったです。 『日本のいちばん長い日』や『あん』が選外だったのは、遺憾であります。

ふかっちゃんが初めての主演女優賞! 良かったねえ。 ニノさんの主演男優賞、いつもは余ってる(?)表彰式のチケットがプラチナ・ペーパーになるのでは? 黒木華、本木雅弘の助演賞コンビには、同感&納得です。広瀬すずちゃんも新人賞取れて良かったね。

外国映画では、1位の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』にびっくり。絶賛する人が多いのは知っていましたが・・・・。まあ対抗馬が弱かったってことかと・・・。 こちらは10作品すべて観ておりました。『セッション』がもう少し上でもいいのになあ。

てなわけで、大江戸のベストテンは、いつも通り「落穂拾い」が終わった今月下旬に発表させていただきます。しばしお待ちください。

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2016年1月 6日 (水)

新宿の韋駄天尊堂

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昨年末の走り納めで、新宿の方へ行ったのです。

いや、正しくは走ってTOHOシネマズ新宿へ行って、(窓口でしか発券できない)1カ月フリーパスポートで夕方の回の席を取って、家へ帰ったのです。

で、帰りに西新宿の都庁の隣=ワシントン・ホテルで意外な発見。 いや、このホテルの1階に堂々パチンコ屋が入っていた(昔は無かった)というのにも驚きましたが、それではなくって・・・

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敷地の一角に何か神様が・・・。まあ、これだけだと珍しくもないので通り過ぎようとしたところ、ふと目に留まった「韋駄天」の文字。

赤いのぼりに「韋駄天尊神」と書いてあるではありませんか。韋駄天といえば「走り」の神様。ちょっと気になりまして、近寄って見てみると・・・

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おお、

小さいけれどそれなりに立派な「韋駄天尊堂」です。

調べてみると由正しきもののようです↓

http://www.inatari.or.jp/idaten/goyuisyo.html

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ここ、東京マラソンの時はスタート地点(地点と言っても、えらく広いのですが)。レース前にお参りできる好立地ではありませんか。そんなわけで、東京マラソンにひっかけて作ったのかと思ったらさにあらず。上記のサイトにも書いてあるように、この地に現在のお堂ができたのは昭和61年のこと。マラソンの始まるずっと前から鎮座していたわけですね。

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お堂の中にはこのような、各種お守りの見本も。ホテルの地下で販売していると書いてありました。ランナーの方は、レースのお守りにどうぞ。

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2016年1月 5日 (火)

「I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE」:ゆったりほっこり

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『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』は、あのスヌーピーとチャーリー・ブラウンたちが3DCGで動き出す世界。2D字幕版で鑑賞しました。

あの太いペンによる線画の世界をこんな感じにすることへの危惧はありましたが、実際に見てみると違和感はほとんど無く、すんなりと受け入れられました。

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でもやっぱり線画&モノクロの方がいいのでは?感は否めません。『ホーホケキョ となりの山田くん』みたいなアプローチが見てみたかったなあ。まあ、それだと子供を中心にした世界市場の興業的には大いにマイナスとなるから無理なののでしょうけれど・・・。

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物語としては大して面白いものでもなく、表現としてもとりたててエキサイティングなわけでもなく、・・・まあピーナッツの世界観と古典感を味わうべき作品なのでしょう。確かにチャーリーのペーソスや悟りにも似た諦念は、原作もこんな感じだったなあと思わせるものでした。 ゆったり、ほっこりとした、のどかでちょっぴり哲学的な善意の世界なのです。

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原作のピーナッツ・シリーズって、大人が登場しない子供たちだけの世界なので、この映画でも学校の先生の言葉なんかは、「Bra, bra, bra・・・」って感じのマヌケな音で表されていました。

一番しゃれていたのは、20世紀FOXのマークにかぶさる音楽がおもちゃのピアノの音になっていて、サーチライトのたもとでシュローダーが演奏しているっていうオープニングなのでありました。

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2016年1月 4日 (月)

「日本のおしゃれ展」@松屋銀座

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松屋銀座で『追悼 池田重子コレクション 日本のおしゃれ展』(~1/18)を観ました。何年にいっぺんかやっている展覧会で、この会場では5回目(!)のようです(初期には新宿・伊勢丹美術館でやっておりましたね)。

タイトルに「追悼」とあるように、池田重子さんは昨年10月に89歳でご逝去されたそうです。会場内には生前の池田さんのインタビュー映像も流れていて、お年を召しても凛として、上品で、お綺麗で、知性のある方という印象です。 合掌。

Dsc_2526_convert_20160104222901池田さんの美意識によるコーディネート約60体を中心に、帯留や帯なども展示。一貫して池田重子流の美意識が感じられます。それは、古典的な教養に裏打ちされながらも、ポップで洋風なセンスを打ち出して、とってもモダン&ラブリーな世界なのです。

でも最終的には品性があるので、軽薄に流れることはなく、あくまでも「センスのある趣味の良さ」に貫かれているのです。要するに「粋」がわかっているということです。

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最後のコーナーには雑誌『美しいキモノ』とのコラボで、女優の高橋惠子さんが着る池田コレクションのきものを見せてくれます。

今回の図録は大和書房による書籍仕立て。「最終章」って文字に、ぐっと来ますね。これ、写真はきれいだし、かなり出来がいいです。作品写真についている説明文がすべて「ハコ組み」(文字の塊が四角形になるように字数をきっちり合わせること)になっていますし。 会場内の映像を含む33分のDVDがついてました。

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会場を出た先の方に写真撮影コーナーがあり、そのバック(ホリゾント)はなんと『美しいキモノ』の表紙仕様!

ここで撮影すれば、きもの好きあこがれの『美しいキモノ』の表紙を飾れるという趣向。ちょっとバカっぽいお茶目企画なのがいいですね。こういうの、嫌いじゃありません。

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2016年1月 3日 (日)

「ストレイト・アウタ・コンプトン」:現代の“音楽家伝記映画”

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映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』は、’80年代(~90年代)のギャングスタ・ラップ創成期の物語。カリフォルニアのラップグループN.W.A.の伝記物語なのですが、普通に上出来な劇映画として成立しています。

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『ジョルスン物語』とか『グレン・ミラー物語』の昔から近年の『ジャージー・ボーイズ』『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』まで、音楽家の伝記ものというのは、ずっと作られ続けて来たテーマです。そして成功を手にしたアーティストが、心を病んだり、グループなら仲違いから崩壊したりして、失意に転じることが多いのも昔ながら。本作でも、結局はそういう流れです。

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『ラブ&マーシー』と言えば、同作で悪徳マネージャーを憎々しく演じていたポール・ジアマッティが、本作でもN.W.A.のマネージャーを演じていたのにびっくり。どっちもカリフォルニアだし。 あの作品の怪演も凄かったけど、本作で演じた複雑なキャラクターのリアリティもお見事。作品を1ランク高めてくれる役者です。 そして彼と拮抗するN.W.A.メンバーをはじめとするアフリカ系俳優たちのド迫力もスゲーです。

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とにかく音楽やライブ・シーンが、ラップの迫力が圧倒的。そういった意味では映画史においても記念碑的な作品でしょう。本作の中でも言及されている『ボーイズ’ン・ザ・フッド』を過去に葬り去るぐらいのインパクトを持った作品なのでありました。

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2016年1月 2日 (土)

「富士ファミリー」:片桐はいりのおばあちゃん役が絶品

NHKで放映された新春スペシャルドラマ『富士ファミリー』を見ました。単発88分の、まあ軽い人情コメディーといったところ。脚本があの名作『すいか』の木皿泉だということで期待して見たのですが、それほどの傑作とは言えないものの、まずまず楽しませていただきました。

いくつかの心がちょっと波立つエピソードとか、ちょっとほっこりする話とかを紡いで織りなす佳作なのですが、老けメイクで75歳のお婆さんを演じる片桐はいりが、むしろ彼女が主役なのでは?と思うほど登場しますし、いいのです。老け作りで演じるおばあちゃん役ってことにおいて、その昔の樹木希林(当時は悠木千帆)さんを思わせるものがありました。今までの片桐はいりと較べても一番しっくり行っていたというか、これまでの彼女の女優歴はおばあちゃん役を演じるためにあったという感じさえしました。これからの彼女は、ユーモラスなおばあちゃん役で押し通してもいいんじゃないかと思ってしまった大江戸です。

薬師丸ひろ子と高橋克実のメイン・エピソードもいいのですが、脇筋の吉岡秀隆と仲里依紗も笑わせます。とりわけ仲さんが面白カワイイったらありゃしません。彼女は映画とTVの演技の落差が大きい(TVだとダメになる)人なのですが、今回は連続ドラマではないこともあり、小品の映画感覚でうまくいったようです。

あと朝ドラ『まれ』にも出演し、おととしの映画『ニシノユキヒコの愛と冒険』にも出ていた中村ゆりかが、そこらへんにいそうな可愛さを放っていて、ステキでした。若い頃の佐伯日菜子みたいな感じもちょっとありますね。

ふもとから見える大きな富士山がキレイで、正月にふさわしく気持ちの良いドラマでした。 でも、マツコロイドはいくらなんでも変化球過ぎたのではありませんかねえ・・・。

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2016年1月 1日 (金)

「007 スペクター」:タフでパッツンパッツンなボンド

本年も『大江戸時夫の東京温度』をよろしくお願いします。

352378_010映画『007 スペクター』は、すっかり板についたダニエル・クレイグのタフ・ガイ的ジェームズ・ボンド4作目。やっぱりショーン・コネリーかこの人かってぐらいのハマリ役ですよね。ジャスト・フィットのスーツ(by トム・フォード)姿がダンディーですが、ヒップとかかなりパッツンパッツンでもありますね。拷問受ける時がなぜかデニム姿でしたが、それも似合っておりました。

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オープニング(アヴァン・タイトル)のメキシコ「死者の祭り」シーンが実に快調で、ビルの崩落とか広場でのヘリコプター・アクションとか、ワクワクハラハラさせられました。続くタイトル・シーンも、モノトーンのビジュアルがスタイリッシュ。でも、タコと美女のからみって・・・北斎ですか?

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でもその後は、それ以上に盛り上がりはしませんでした。自動車、電車、モーターボートと乗り物アクションありーの、Qが作ってくれる秘密ガジェットありーの、ボンドガール(レディ)とのからみありーの・・・と、まあ007らしさ満載ではありますが、せっかくの悪役に持って来たクリストフ・ヴァルツが意外と地味でねえ。もっとバカバカしい程の大芝居させてあげれば良かったのに。

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(以降少々ネタバレあり) でもヴァルツ演じるオーベルハウザーがボンドに行うニードルを使った拷問がかなりインパクト大ではありました。あれはいやだなあ(その後ケロッとしているボンド、やはりスゴ過ぎます)。

まあいろいろ詰め込んでいるわけですが、2時間28分ってのはさすがに長過ぎませんか? それほど007に思い入れの無い者としては、中盤以降けっこう飽きました。ダニエル・クレイグのボンドはこれで最後らしいので、欲張っちゃったのかなあ?

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