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2016年1月28日 (木)

「ラヴ・レターズ」:ナマ夏帆を見に行きました

渋谷のパルコ劇場で、1990年の初演以来四半世紀以上も(断続的に)上演されている舞台『ラヴ・レターズ』をようやく初めて観ました。上演の度に日替わりでいろんなカップルがキャスティングされるという二人芝居(朗読劇)なのですが、意外と「この人は絶対観たい!」と大江戸に思わせる人がいなかった、またはその機会を逃してしまったのです。でも今回はごひいき夏帆ちゃんが登場(お相手は坂東巳之助さん)ってことで、迷わずチケットを取りました。と言っても忘れてて出遅れちゃったので、中ほどの通路の後ろ2列目だったのですが・・・。

1453988379594ステージ上には椅子が2脚と、間に水差しの乗った小さなテーブルが一つだけ。しかも何百回もの公演で使い続けている(ですよね?)ので、ほとんど減価償却済み?でしょう。衣装もそれぞれの役者さんの自前なんじゃないかしらん? つまり、極めて製作費がかからない芝居なのです(ほぼ二人の役者と少数のスタッフのギャラだけでは?)。

まあそれだから逆に、出ずっぱりの二人には逃げ場がないということも言えるわけで、しかも体の演技ができないというハンディキャップ付きなのです。朗読劇なので、ずーっと手許の本を読みながら進行しますが、台詞を全て正確に頭に叩き込まなくてもいい替わりに、エロキューションだけで勝負しなければいけないという、役者の技量の根っこを試される場でもあるのです。あー、こわ。

今日の二人はテンポよく読み進み、15分の休憩を含んで1時間50分ほどの上演でした。休憩の前後では衣装を変えることで、多少なりとも年月の変化を表現していました。 巳之助さんがかなり淡々と落ち着いたトーンで読むのに対し、夏帆さんはかなり抑揚をつけて、芝居っ気のある表現で読んでおりました。そのようにアプローチが違うのですが、二人のやり取りに違和感はなく、自然に引き込まれました。 また二人とも結構「噛む」ことがあったのですが、頭に入れた台詞を口に出すよりも、読む方が噛みやすいんでしょうかねえ。興味深い発見でした。 そういったところも含めて、これ1度観ると俄然他のカップルの上演を観てみたくなりますね。どう違うのか、と。

半世紀近い手紙のやり取りで表現される二人の人生。まあ大河メロドラマといえばそうですし、確かに通俗ではあります。でも通俗ならではの普遍的な強度があることも確かで、それだからファンに支えられてこんなに続いているのでしょうね。 終盤の展開にはやはり飲み込まれましたし、ラストには落涙しました。チケット代払ってるんだし、素直に感動した方が勝ちです。

終わって、役が抜けずに深刻な表情で放心しているような夏帆さんが、拍手を受けながらだんだん笑顔になっていくあたりがかわいかったですねえ。あー、オペラグラス忘れて失敗したなあ。

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