「日本のおしゃれ展」@松屋銀座
松屋銀座で『追悼 池田重子コレクション 日本のおしゃれ展』(~1/18)を観ました。何年にいっぺんかやっている展覧会で、この会場では5回目(!)のようです(初期には新宿・伊勢丹美術館でやっておりましたね)。
タイトルに「追悼」とあるように、池田重子さんは昨年10月に89歳でご逝去されたそうです。会場内には生前の池田さんのインタビュー映像も流れていて、お年を召しても凛として、上品で、お綺麗で、知性のある方という印象です。 合掌。
池田さんの美意識によるコーディネート約60体を中心に、帯留や帯なども展示。一貫して池田重子流の美意識が感じられます。それは、古典的な教養に裏打ちされながらも、ポップで洋風なセンスを打ち出して、とってもモダン&ラブリーな世界なのです。
でも最終的には品性があるので、軽薄に流れることはなく、あくまでも「センスのある趣味の良さ」に貫かれているのです。要するに「粋」がわかっているということです。
最後のコーナーには雑誌『美しいキモノ』とのコラボで、女優の高橋惠子さんが着る池田コレクションのきものを見せてくれます。
今回の図録は大和書房による書籍仕立て。「最終章」って文字に、ぐっと来ますね。これ、写真はきれいだし、かなり出来がいいです。作品写真についている説明文がすべて「ハコ組み」(文字の塊が四角形になるように字数をきっちり合わせること)になっていますし。 会場内の映像を含む33分のDVDがついてました。
会場を出た先の方に写真撮影コーナーがあり、そのバック(ホリゾント)はなんと『美しいキモノ』の表紙仕様!
ここで撮影すれば、きもの好きあこがれの『美しいキモノ』の表紙を飾れるという趣向。ちょっとバカっぽいお茶目企画なのがいいですね。こういうの、嫌いじゃありません。
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