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2016年1月 8日 (金)

「パディントン」:笑いのセンス、映画のセンスの良さ

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映画『パディントン』(字幕版)を試写会で観ました。 いやー、面白かったです。笑えました。まったく想像以上の出来でした。子供でも楽しめるでしょうけれど、大人も、いや大人こそ楽しめるウェルメイドな娯楽映画になっています。

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確かにこのクマ自体は、そんなに「カワイイ」ものではありません。なんかリアル過ぎて、アライグマとかタヌキとかの方向へ行っちゃってます。これまで絵本やイラストで見てきたパディントン・ベアの方がぜんぜんカワイイのです。でもずっと見てると、結構イイんですよ、こいつ。それなりに表情も豊かですし、あの赤い帽子や青いダッフルコートも似合ってますし。

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とにかく「笑いのセンス」が良いのです。脚本の腕でも演出の腕でもありますけど、上質な笑いを絶妙な間(ま)でかっ飛ばしてくれます。試写会場でも、かなりドッカンドッカンと笑いが起きてました。こういうセンスの良い笑いって、古く遡ればリチャード・レスターの『HELP! 四人はアイドル』あたりに近い感覚のような気がして、さすがは英国の伝統だなあと思った次第。

ということは「映画のセンス」も良いわけで、コメディとして1年に1本あるかないかぐらいの質だと思いますよ。VFXや派手な破壊やアクションに頼らない、古典的な映画の面白さに溢れています。

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ヴィラン役のニコール・キッドマンが家の中で宙吊りになるシーンは『ミッション:インポッシブル』のパロディーですが、ニコールが元夫のトム・クルーズをパロッてるところが楽しいですね。 『M:I』ネタは終盤にももう一度あって、その時はあのテーマ曲まで流れましたもん。 で、そのシーンは結構スリリングだったのですが、観客みんながパディントンに感情移入して「あーーーっ!」っていう声が結構な人数で聞こえました。いや、珍しい。

そして終映後にはこれまたけっこう大きな拍手が起こりました。みんな大満足だった様子。うん、大江戸もこれなら続編希望です。

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