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2016年1月30日 (土)

「俳優 亀岡拓次」:安田顕を味わう映画

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映画『俳優 亀岡拓次』は、今乗ノリにノっている安田顕の初主演映画(ですよね?)。大江戸も最近安田さんが大好きなので、さっそく初日に観ました。

いやー、あたりまえですけど安田さん、ちゃんと芝居して亀岡拓次になってました。目に光が無く目力が無く、静かに淡々と酒飲みな脇役俳優でした。そのオフビートなおかしさと物哀しさ。芸の余韻。

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撮影現場での亀岡を幾通りも見せてくれるのが、かなり楽しいのです。中でも染谷将太が監督役の現場では、共演のフィリピン女性のプロ意識の無さと、実際にウイスキーを使いながら撮影したおかげでぐだぐだになってしまうあたり、相当におかしいです(染谷の反応がまた面白い)。

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(以降少々ネタバレあり) 居酒屋の若女将あづみに扮する麻生久美子が、なんとも素敵ですね。お燗酒の飲みっぷりとか、客との会話とか。亀岡が好意を寄せるのもむべなるかなです。終盤には亀岡とあづみがまさに寅さんとマドンナみたいになるのですよね。ほんと、この話なら、亀岡のキャラクターなら、その気になれば何作もシリーズ作品が作れそうなのですけどね。

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三田佳子、山﨑努といった大御所も出演して、さすがの貫録といい味を出してます。宇野祥平もほぼ本人みたいな役で、安田さんとのリアル感たっぷりのコンビネーションを見せてくれます。

ただ、この題材、この役者ならもっと面白い、もっと素晴らしい作品になったのでは?という気もいたしました。なんか全て寸止めというか、突き抜けなくってぐだぐだした感じ。そう、亀岡の目のように、なんかどよんとしてピシッと決まらないのです。まあ、横浜聡子監督はあえてそうしているのでしょうけれど、亀岡の俳優人生にダブらせたかのようなラストの砂漠歩行場面も、なんだかしまらず、「?」だったのでありました。

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テアトル新宿のロビーに亀岡とあづみの衣装が展示されていました。ここは『岸辺の旅』の時には浅野忠信と深津絵里の衣装が同じように展示されていた所。なかなか嬉しいな企画です。

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