「007 スペクター」:タフでパッツンパッツンなボンド
本年も『大江戸時夫の東京温度』をよろしくお願いします。
映画『007 スペクター』は、すっかり板についたダニエル・クレイグのタフ・ガイ的ジェームズ・ボンド4作目。やっぱりショーン・コネリーかこの人かってぐらいのハマリ役ですよね。ジャスト・フィットのスーツ(by トム・フォード)姿がダンディーですが、ヒップとかかなりパッツンパッツンでもありますね。拷問受ける時がなぜかデニム姿でしたが、それも似合っておりました。
オープニング(アヴァン・タイトル)のメキシコ「死者の祭り」シーンが実に快調で、ビルの崩落とか広場でのヘリコプター・アクションとか、ワクワクハラハラさせられました。続くタイトル・シーンも、モノトーンのビジュアルがスタイリッシュ。でも、タコと美女のからみって・・・北斎ですか?
でもその後は、それ以上に盛り上がりはしませんでした。自動車、電車、モーターボートと乗り物アクションありーの、Qが作ってくれる秘密ガジェットありーの、ボンドガール(レディ)とのからみありーの・・・と、まあ007らしさ満載ではありますが、せっかくの悪役に持って来たクリストフ・ヴァルツが意外と地味でねえ。もっとバカバカしい程の大芝居させてあげれば良かったのに。
(以降少々ネタバレあり) でもヴァルツ演じるオーベルハウザーがボンドに行うニードルを使った拷問がかなりインパクト大ではありました。あれはいやだなあ(その後ケロッとしているボンド、やはりスゴ過ぎます)。
まあいろいろ詰め込んでいるわけですが、2時間28分ってのはさすがに長過ぎませんか? それほど007に思い入れの無い者としては、中盤以降けっこう飽きました。ダニエル・クレイグのボンドはこれで最後らしいので、欲張っちゃったのかなあ?
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