科博の「ワイン展」
上野の国立科学博物館で昨秋から開催している『ワイン展』(~2/21)をようやく鑑賞。ブドウの栽培やワインの醸造過程や歴史やボトル、ラベル、その周辺までの展覧会。科博も面白い切り口で新機軸の展覧会を仕立て上げたものです。ワイン漫画『神の雫』とも映像面でコラボしています。
会場の壁面も(部分的にですが)レンガ造りのシャトー風に見えるようにしてありますし、樽やらプレス機やら発行桶のダミーやら、工夫を凝らしたエンタテインメント性の高い展覧会に仕立てています。いちばんバカバカしく笑えたのは、ゴム製のブドウの上を靴で踏む体験ができるってやつ。確かにブニョブニョして面白かったけど。
日本最古のワインだとか、海底の難破船から見つかった170年前のシャンパーニュのボトルも展示されていましたが、まあ、ボトルですからねえ。飲めるわけじゃないんで・・・。 それよりもデイヴィッド・リンチがデザインしたドン・ペリニョンのボトルとボックスだとか、シャトー・ムートン・ロートシルトの歴代アーティスト・ラベルがズラリだとかの方が楽しかったですね。
大江戸にしては珍しく音声ガイドを使ってみたのですが、うーん、解説文を熱心に読まなくて済んで悪くはないけど、ちょっと説明長過ぎって感じ。見ていくスピードと合わなくて、ちょっとイライラしました。
まあ科学博物館の展覧会としてはこんなところだろうというか、これ以上軽くはできないでしょうけど、ワイン・ファンの楽しみとしては、ちょっと物足りなくもあります。まあ、「科学」が中心にないといけないから、しょうがないのですけど。本当なら、「試飲コーナー」も欲しいところです。
第2部は多少のパネル展示+物販コーナー。各種グッズと共に、ワイン各種(展覧会オリジナルを含む)も販売しておりました。ま、それよりも帰りに街のワインショップにでも行かれた方がよろしいように思いましたけどね。
会場を出ると、巨大なシロナガスクジラ。うーん、いつ見ても見事です。いいなあ。
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