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2016年2月 6日 (土)

「ブラック・スキャンダル」:重苦しいがコクは無い

353975_002映画『ブラック・スキャンダル』は、『ラスベガスをやっつけろ』以来久々のジョニー・デップのハゲ映画(あんのか、そんなジャンル?)。いやー、潔いですね。日本の俳優だと、絶対やりませんよね。事務所とかCMとかいろんな絡みがあるからなのかなあ。ジョニーの場合、「白塗り」と同じ地平のメイクアップとして嬉々として演じるハゲですもんね。

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しかもこの実在した主人公バルジャーが、冷酷非道な極悪人でして、役者としてはこういう役ってよだれがでちゃうところでしょうからねえ。仲間に対しても容赦ないから、怖くて足抜けできないってのがよくわかります。『仁義の墓場』の石川力夫的な「狂犬」ですからね。

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でも大江戸がむしろ注目したのは、バルジャーと昔からのやんちゃ仲間で、一線を越えてバルジャーとつるみ続けるFBI捜査官コノリーを演じたジョエル・エドガートン。この人、『華麗なるギャツビー』にしても『エクソダス 神と王』にしても、その地位にふさわしくない卑小な人物が板に付いてます。世界のナベアツに似てます。

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それにしてもコノリーがバルジャーと不純につるんで、彼をかばっているのは見え見えなのに、なんで周囲はあそこまで手出ししなかったのでしょうか? もっと早く問題視して、引導を渡せたはずです。そこになんか『セルピコ』的な闇を感じてしまいました。

気分の良い映画ではありません。いやむしろ気分の悪い、重苦しい映画です。間違ってデート・ムービーに選んだら大失敗しそうです。 それと、ギャングスターたちの裏社会ムービーとして較べると、やはりマーティン・スコセッシ作品の「コク」ってのは大したもんだなと再確認してしまったのでありました。

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