« 科博の「ワイン展」 | トップページ | セブンのドーナツたち+1 »

2016年2月 8日 (月)

「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」:都会派オトナ映画

354251_001
映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』は、ブルックリンを舞台に、オトナの役者たちによるオトナ感たっぷりの佳品。今やこういう映画を公開してくれるだけでありがたいって感じ、ありますよね。そんな映画状況になっちゃって、やれやれですけど。

354251_005

ダイアン・キートンとモーガン・フリーマンですよ。まずもって配役が素敵です(ダイアンも今年で70歳かぁ。うーむ)。 彼らの若き日々は別の役者が演じるのですが、こういうのってアメリカ映画の場合、常に納得できる役者をもって来ますよね。ああ、この人が年取るとああなるよねって感じの。やはり役者の層が厚いってことなんでしょう。日本映画だとしばしば無理矢理な若作りメイクとかで同じ役者が演じて、非常に残念なシーンになってしまうんですけど。

354251_006

それにしてもニューヨークの不動産売買って、こんな感じが主流なんでしょうか? めんどくさー!! そういえば日本式の不動産屋さんって、あんまり無さそうですもんね。売る方も買う方も大変です。

作劇的には舞台劇のよう。もしかして原作は舞台用の戯曲?と思ったけど、そうではないようでした。でもこれ、ちょっとのアレンジで舞台化できちゃいますよね。

354251_003_2
ダイアンとモーガンがブルックリン・ブリッジの見えるベンチに腰かけているシーンなんて、まさにアレンの『マンハッタン』です。そしてメガネやら帽子やらおしゃれな着こなしやらのダイアンは、『アニー・ホール』のアニーがそのまま齢を重ねた感じ。 メガネといえばもう一人、メガネの少女が『キャッチャー・イン・ザ・ライ』のフィービー的ポジションで出てきて、ちょっと面白いキャラクターだったのですが、最後には消えちゃって生かし切れなかったのが残念ではありました。

|

« 科博の「ワイン展」 | トップページ | セブンのドーナツたち+1 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」:都会派オトナ映画:

» ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります / 5 Flights Up [勝手に映画評]
ニューヨーク・ブルックリンのアパートメントの最上階に新婚以来暮らしている夫婦。加齢に伴い徐々に階段が辛くなって、自宅を売ろうとすることから巻き起こる騒動を描きます。 なるほどね。ネタバレになるので、あまり書きませんが、落ち着くべきところに落ち着きます。...... [続きを読む]

受信: 2016年2月 9日 (火) 22時44分

» ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります [象のロケット]
アメリカ・ニューヨーク。 画家のアレックスと妻ルースが40年間住んでいるのは、ブルックリンの町を一望できるアパートメント最上階の5階。 屋上には菜園までついているが、唯一の欠点はエレベーターがないことだった。 足腰の衰えを感じた夫妻は、不動産エージェンシーをやっている姪のリリーに頼んでアパートを売り、便利なエレベーター付きの住居へ引っ越そうと考える…。 ヒューマンドラマ。 ... [続きを読む]

受信: 2016年2月11日 (木) 12時47分

» ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります [映画的・絵画的・音楽的]
 『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』を新宿シネマカリテで見てきました。 (1)モーガン・フリーマンとダイアン・キートンが初共演の作品だというので映画館に行きました。  本作(注1)の冒頭では、車が走るブルックリンの界隈が映し出されます。  主人公のア...... [続きを読む]

受信: 2016年2月12日 (金) 17時47分

» ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります ★★★.5 [パピとママ映画のblog]
モーガン・フリーマンとダイアン・キートンというオスカー俳優2人の初共演で贈るハートフル・ドラマ。原作はジル・シメントの全米ベストセラー『眺めのいい部屋売ります』。ニューヨークを舞台に、階段がきつくなってきたために古いアパートの5階にある我が家を手放す決...... [続きを読む]

受信: 2016年2月27日 (土) 12時30分

« 科博の「ワイン展」 | トップページ | セブンのドーナツたち+1 »