「シェル・コレクター」:気取り過ぎてませんか?
映画『シェル・コレクター』は、ちょっと気取り過ぎじゃありませんかねえ。いかにも「アーティスティックなフィルム作りましたが、何か?」って感じが、ちょっと鼻につきます。 寓意いっぱい、メタファーいっぱいといった作為も、うーん、どうなんでしょ? 思わせぶり過ぎて、「だから、何?」と返したくもなります。消化不良なんじゃないの?
リリーさんがかなり素晴らしいのですが、今や「これぐらいの好演は当然」とみなされる程レベルの高い役者になってしまいました。10年前にはご本人も想像できなかったでしょうね、日本トップレベルの性格俳優になっているなんて。リリーさんは、声がいいんですよねー。
それにしても貝毒はこわいですねー。で、このイモガイって、『リップヴァンウィンクルの花嫁』においても重要な役割を果たしてますよね。不思議な偶然。サトイモっぽいからイモガイって言うらしいんですけど、これ、むしろカメっぽいですよね。テアトル新宿のロビーには、左のようなイモガイの標本が展示してありました。くわばらくわばら。
そしてテアトル新宿名物の衣装展示。左から橋本愛、池松壮亮、寺島しのぶ、リリー・フランキーの衣装です。リリーさんって、小柄に見えるけど実は174cmあるんですってね。びっくりです。
撮影監督は名手・芦澤明子(『わが母の記』『岸辺の旅』『さようなら』など)ですが、この人ならもっとできる気がしました。絵にもっと力が欲しかったです。
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