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2016年3月26日 (土)

佐野元春35周年ライブ@東京国際フォーラム

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「佐野元春35周年アニバーサリー・コンサートツアー」も今日明日でファイナル。有楽町の東京国際フォーラム・ホールAに行って来ました。

さすがアニバーサリーだけに、な、なんと3時間半近くに及ぶビッグ・コンサートでした。古い曲から新しい曲まで、たっぷりとあれこれ堪能できました。今日はカメラも入ってました。

佐野元春& THE COYOTE GRAND ROCHESTRA BAND ってことで、いつものザ・コヨーテバンド+αの10人編成(佐野を含む)。もともとポール・マッカートニーが始めたロケストラだとすべての楽器が複数名って感じですけど、こちらはそこまでの厚みはありませんでした。でもツイン・ギターをはじめ、見事なミュージシャンが揃ってまして、レベル高いっす。一番不安定なのは、佐野さんのボーカルだ(笑)ってのは、まあいつも通りのご愛嬌。でもあのボーカルは、それを補って余りあるものだってのは、言うまでもありません。

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ステージの造作はいつもながらシンプル。今回はそこに照明で、表情と華やかさを加えておりました。 長丁場になることがわかっているので、スローな曲になると観客を気遣って手で「座って、座って」と着席を促していた佐野さん、ちょっと笑えました。

『シュガータイム』とか『ジュジュ』とか『ボヘミアン・グレイブヤード』とか、珍しいんだけど最近よくやってくれる曲がやはり素敵でうれしかったですね。『バルセロナの夜』はライブで聴いたこと無かったかも、って感じで、ひたすら美しかったです。『グッドバイからはじめよう』も初めてナマで聴いたかもってぐらい珍しいのでは?

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2回のアンコール。最後は定番の『悲しきRadio』で終わりました。 今回はご本人もMCで言っていたように、「できるだけレコード(CD)の原曲に忠実」な演奏だったので、よけいノリやすかったですね(例外はハードロック・アレンジの『君をさがしている』のみ)。

アンコールで降ってきたのはこんな風船。ゲットしたので、とりあえず空気抜いて持ち帰りました。

佐野さんがデビューした’80年頃の常識としては、ロックのアーティストが30代後半を過ぎて活躍しているなんてありえませんでした。思えばロックが成熟した時代になったものですね。ファンがアーティストと並走して、共に年を重ねる。佐野さんもMCで言っていたように、それは35年前には想像もできなかった「奇跡」なのです。

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