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2016年3月13日 (日)

「ヘイトフル・エイト」:好きな人は好きなんでしょうが・・・

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映画『ヘイトフル・エイト』は、タランティーノらしさたっぷりの西部劇。だけど、序盤はほぼ馬車の内外、それ以降は洋品店(ってことだけど、キャンディ程度しか置いてなくて、全然洋品店じゃないじゃん!)だけで展開される「密室ドラマ」なので、かなり舞台劇的な雰囲気です。

(以降ネタバレあり) それにしても宣伝では犯人探しの本格密室ミステリーみたいに言ってますけど、そうじゃないじゃん! ま、あくまでも饒舌であくまでもヴァイオレントなタランティーノ映画なのですけど(168分という“長さ”も含めて)。

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そもそも「エイト」って何?(まあタランティーノの8作目だそうですが) 9人いるじゃん! まるで「名古屋グランパスエイト」という正式チーム名のようです。サッカーなのにエイトって・・・(まあ名古屋市の市章が丸に八の字だし、末広がりだしっていうんでエイトがついてるそうですが)。あ、関係ない?

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相変わらずアクの強い悪人たちがあーだこーだくっちゃべるし、冗談みたいに血がドバっと出たり、頭が吹っ飛んだりしてますし、突然時間が前に戻るし・・・と、タランティーノ節炸裂です。ファンにとってはたまらないのでしょうけれど、特に思い入れのない大江戸にとっては、ちょっと長過ぎる168分なのでありました(まあタラの多くの作品で感じることなのですけど)。

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冒頭に流れるエンニオ・モリコーネの大仰で「いかにも」なスコアが、もうタランティーノ大喜びだったことでしょうってぐらいドンピシャ。モリコーネって、まだ生きてたんですねっていうか、しっかり現役だったんですね(今、87歳ですと)。しかもこの作品でアカデミー作曲賞受賞! まあ功労賞的色合いが濃いとは思いますが・・・。

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コメント

うっわあ~~~ ニガー ニガー ニガー ニガー・・・
サミュ次郎(→サミュエル・ジャクソン)に 黒人侮蔑連発~~(これじゃ映倫にひっかかるよ~)

いつものごとく タラ夫(→クエンティン・タランティーノ)お得意の ダラダラトーク演出で のばしまくり~(映画館だったら かったるくて いねむりするよぉ~)

北部VS南部の 元兵役経験ということで 元南部将軍ジジイことブル彦(→ブルース・ダーン)と サミュ次郎は元北部少佐だが ブル彦は根っからの ニガー嫌い!!!

な・な・な・なんと ブル彦の息子の死の経緯を サミュ次郎が・・・サミュ次郎が・・・・とんでもない えげつない内容をはなしてんじゃん(とても・・・とても・・・倫理上 書けません・・・)

そっから 次々とひともんちゃくあって ひとり、ふたり 減ってゆく(まさに ”そして だれもいなくなった”じゃな)

さてはタラ夫 アガサ・クリスティの隠れファンだね(隠れキリシタンみたいに!)

タラ夫の もうひとつのお得意演出方 「時間軸シャッフル」
おはこやなぁ~タラ夫(この手法は 誰にもマネできねえぜといわんばかり!)

そこで タネ明かしが 時間軸を 事件発生したのその日の早朝にもどして 見る者に伝える(大きなマジックショーほど タネは意外と身近に あるもんやなぁ~)

最後に ジェニ恵(→ジェニファージェイソンリー)
顔 きったねえ~(汚れざんまいだ~)

賞金稼ぎのカトリン(→カート・ラッセル)に 肘鉄くらうわ 頭を銃のグリップで殴られるわ シチュー ぶっかけられるわ カトリンの吐血を顔面に まるでAV撮影で男優のザーメンを顔射されたみたいに もろ浴びするわ まさに 汚れの女王や(さすが 名優ビッグモローの娘・・・汚れ役が板について輝いて見えるわ~)

アカデミー賞助演女優賞に ノミネートされたのに受賞されなくて残念・・・・

これだけ 体張って 汚れ役に徹したんだから受賞させろよな~

投稿: zebra | 2016年10月16日 (日) 01時32分

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