「あまくない砂糖の話」:ヘルシー食品の欺瞞に挑む
映画『あまくない砂糖の話』を観れば、どうしても先行作品である『スーパーサイズ・ミー』のことを思い出します。自分の体を実験台にして、実際に太っていきながら、食品の大いなる問題点に迫っていくドキュメンタリー。決死の・・・とまでは言いませんが、けっこうリスキーなことやってます。どちらの作品も、その肉体的代償の上に成り立っています。
それにしてもオーストラリア人は平均1日ティースプーン40杯分の砂糖を摂取しているというのは、驚きの事実です。いわんやアメリカ人をや。『スーパーサイズ・ミー』はマクドナルドの商品を30日食べ続けると言う苦行でしたが、こちらは低脂肪のヘルシー食品を60日食べ続けるという挑戦。それらにも大量の砂糖が潜んでいるという告発なのです。オドロキです。
だって、スムージーに34杯分もの砂糖が入っていて、コーラと量は変わらないって言うんだから。何がヘルシーか?!ですよね。そのほかにもドリンク類、特にソーダ、コーラ類はヤバイです。歯にも悪いって場面もありまして・・・これが「恐怖の歯科医」シーンになっておりまして・・・。ああ、おそろしい。
「カロリー信奉」への疑問、いや反証をつきつけたのも意義深いところで、確かに問題は食べ物のカロリーよりも食べ物の質。言ってしまえば、砂糖なのです。そしてその裏側に存在する菓子や清涼飲料メーカーのダークな影。
こうなると、「じゃあ何を食べたらいいの?」ってことになってしまいます。まあ、加工食品は疑ってかかり、できるだけナチュラルなものを食べるということしかなさそうです。 でも甘いものはうまいんだよねー! とは言え、本作を観て数日間は、甘いものの量を控えていた大江戸なのでした。
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