« 森永キャラメル期間限定品×3 | トップページ | 名品ミスドのマグ »

2016年4月13日 (水)

「ボーダーライン」:テンション張り詰める「重い球」

354473_001
映画『ボーダーライン』は、今最も注目されている映画監督といっても過言ではないカナダのドゥニ・ヴィルヌーヴ(『灼熱の魂』『プリズナーズ』『複製された男』)がメキシコの麻薬犯罪地帯を舞台に描くサスペンス。いやー、相変わらず重厚で緊迫感あふれる「重い球」でした。例えれば「斧」のような切れ味の映画です。

なにしろ音楽が重い重い。低音で、不安をあおるようなサウンドがぐわぁ~んと来ます。嫌な感じ。

354473_009

名手ロジャー・ディーキンスによる緊密な映像も素晴らしいものがあります。ある意味ジャンル映画なのに、全く観たことの無い絵が続々と出て来ます。殊に印象的だったのが、地獄のように美しい夕焼け空とか、おもちゃのような町並の空撮とか、ヘリが飛ぶ場面とか、爆発場面とか、「花火」と呼ばれる遠景での銃火器の場面とか、ことごとく新鮮なビジュアルなのです。

354473_003

エミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリンら役者たちも見事に生かされまくってます。ことにベニチオは久々に、そのニヒルなハードボイルド感が最高でした。終盤の彼の見せ場ときたら!

354473_007

銃が「瞬時に人を殺す道具」だってことが、リアル過ぎるほどに感じられる映画でもあります。そのナマな恐怖がサスペンスのテンションを途切れさせません。「テンション」ってのはまさにこういうピンと張りつめた緊張感に使う言葉なのでありまして、「朝からテンション高い」とか「テンション上がった」とか聞くと、いまだに違和感を覚える大江戸なのであります。

|

« 森永キャラメル期間限定品×3 | トップページ | 名品ミスドのマグ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/42098/64961807

この記事へのトラックバック一覧です: 「ボーダーライン」:テンション張り詰める「重い球」:

» ボーダーライン〜胡散臭い似非IS物語 [佐藤秀の徒然幻視録]
公式サイト。原題:Sicario。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。エミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、ヴィクター・ガーバー、ジョン・バーンサル、ダニエル・ ... [続きを読む]

受信: 2016年4月13日 (水) 23時40分

» 劇場鑑賞「ボーダーライン」 [日々“是”精進! ver.F]
善悪の境界の曖昧さ… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201604090001/ [CD]O.S.T. サウンドトラック/SICARIO【輸入盤】価格:1,727円(税込、送料別) [DVD] プリズナーズ価格:3,119円(税込、送料別) ... [続きを読む]

受信: 2016年4月14日 (木) 05時55分

» ボーダーライン [とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver]
アクションスターを動員してのエンタメお祭り映画ではなく、実際に取材やロケハンをした上で繰り広げられるシリアスなドキュメンタリーみたいな物語になっている。とても重厚でどしんと心に響く内容だった。救いはほとんどない。あるのは、絶望的な不毛感だけだった。星4個... [続きを読む]

受信: 2016年4月14日 (木) 16時26分

» 映画「ボーダーライン」 感想と採点 ※ネタバレなし [ディレクターの目線blog@FC2]
映画 『ボーダーライン』(公式)を昨日の公開初日に劇場鑑賞。採点は、 ★★★ ☆☆ (5点満点で3点)。100点満点なら65点にします。 ざっくりストーリー エリートFBI捜査官ケイト(エミリー・ブラント)は、巨悪化するメキシコ麻薬カルテルを殲滅すべく、特別捜査官(ジョシュ・ブローリン)に召集され、謎のコロンビア人アレハンドロ(ベニ...... [続きを読む]

受信: 2016年4月14日 (木) 17時38分

» ボーダーライン ★★★★ [パピとママ映画のblog]
メキシコの麻薬組織壊滅を目的とする特殊チームにスカウトされた正義感あふれるFBI女性捜査官が、突然放り込まれた麻薬戦争の最前線で目の当たりにする衝撃の実態をリアルかつ極限の緊張感で描き出した社会派サスペンス・アクション。主演は「オール・ユー・ニード・イ...... [続きを読む]

受信: 2016年4月14日 (木) 17時43分

» ボーダーライン [象のロケット]
アメリカとメキシコ国境の町フアレス。 女性エリートFBI捜査官ケイトは、巨悪化するメキシコ麻薬カルテルを殲滅すべく、謎のコロンビア人と共に麻薬組織ソノラカルテルを撲滅させる極秘任務に就いた。 人が簡単に命を落とす現場に直面したケイトは、善悪の境界が分からなくなってゆく…。 クライム・アクション。 R-15... [続きを読む]

受信: 2016年4月15日 (金) 11時36分

» 「ボーダーライン」 [ここなつ映画レビュー]
原題「Sicario(シカリオ)」は、メキシコで「暗殺者」を意味する。誘拐・人質専門担当官のケイト・メイサー(エミリー・ブラント)は、とある事件の凄惨な現場に遭遇した後、国防省の顧問を名乗る男マット・グレイバー(ジョシュ・ブローリン)のスカウトを受け、アメリカの麻薬社会を牛耳る、麻薬カルテルのボスを挙げる業務に就く。それは、メキシコという麻薬戦争の戦地に赴くことであったが、作戦の末に果たされる真の目的については何も聞かされず、ケイトは次第に精神的に追い詰められて行く…。濃密でかつ息詰まる展開。「灼熱... [続きを読む]

受信: 2016年4月19日 (火) 16時21分

» 『ボーダーライン』 砂漠のノワール [Days of Books, Films ]
Sicario(viewing film) 『ボーダーライン』の原題はSicar [続きを読む]

受信: 2016年4月20日 (水) 12時20分

» メキシコ麻薬カルテルの根深さ [笑う社会人の生活]
23日のことですが、映画「ボーダーライン」を鑑賞しました。 試写会にて  FBI捜査官のケイトは、メキシコ麻薬カルテルの全滅を目的とした部隊にリクルートされる 特別捜査官マットや謎のコロンビア人アレハンドロとともにアメリカとメキシコの国境付近の麻薬組織撲滅の...... [続きを読む]

受信: 2016年4月21日 (木) 22時53分

» 国境の南~『ボーダーライン』 [真紅のthinkingdays]
 SICARIO  優秀なFBI捜査官ケイト(エミリー・ブラント)は、メキシコの麻薬組織<カル テル>撲滅のためのチームにスカウトされる。国境の南で彼女が見たのは、 銃声の止まない無法地帯と化した街・フアレスだった。  ドゥニ・ヴィルヌーヴの新作は、血で血を洗う残酷描写に、身の毛もよだつ サスペンス。冒頭、原題の 「シカリオ」 とは暗殺者のことである...... [続きを読む]

受信: 2016年4月23日 (土) 11時15分

« 森永キャラメル期間限定品×3 | トップページ | 名品ミスドのマグ »