「クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃」:海より深い親の愛
映画『クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』は、一昨年の上出来作『ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん』に次ぐ高橋渉監督作品。やはり大人の心情やペーソス部分は、なかなかしみるものがありました。でも、あそこまで届かなかった作品でもありました。あ、劇団ひとりが共同脚本で参加していたりします。
まあ、もともと夢の世界のようなアニメ世界の住人であるしんちゃんたちなので、改めて「夢の世界」と言われても、はぁ、そうなんですかって感じ。特段イメージの飛翔もないし・・・。ただ、子供向けアニメなのに「悪夢」を大きく扱っているあたりは、大胆不敵ですね。
一方で、リアルな親の心情に寄り添う部分は見事に感動させます。恥ずかしいぐらいの台詞でも、こんな『しんちゃん』の中なのでむしろセーフっていうところを、上手に利用しているのです。ストレートに親の愛は海よりも深しと唱えています。
今回の色物ネタとしては、「とにかく明るい安村」が登場。こちらは特に面白くなかったのですが、突如出てきた「大和田獏」ネタは結構笑えました(子ども、わかんねーよ)。
1時間37分なのに、2時間ぐらいに感じられました。うーん、ちょっとテンポ悪かったですねえ。
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