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2016年4月 9日 (土)

「あやしい彼女」:多部ちゃんの歌が見事!

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映画『あやしい彼女』は、そのリメイク元である韓国版を観ておりません。ですが、ぶっとびコメディの王者・水田伸生監督が、多部未華子を得て、まずまずの娯楽作に仕上げました。

昨年の『ピース オブ ケイク』でも見事な芝居で愛すべきキャラクターを演じた多部ちゃんが、本作ではかなりのぶっとび演技を見せてくれます。ただ、これまでの水田作品における阿部サダヲほどには過剰じゃありませんけどね。とは言え白目向いたりして、凄いです。『あまちゃん』における能年玲奈が歌う時の白目と、『ちはやふる』における広瀬すずが試合後にいきなり眠る場面の白目と本作の多部ちゃんを、近年の三大白目女優と認定したいと思います。

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でも倍賞美津子=多部未華子だなんて、顔似てなさ過ぎー。そこの説得力はありませんが、歌の説得力はありましたよ。昭和歌謡の名曲が多部ちゃんによって、それはそれは見事に歌われているのです。これは褒め称えてあげたいですね。(薬師丸ひろ子的に)きれいに澄んだ伸びやかな声で、歌うまいんです。人々に感動を与えるという設定に全く無理がなく、説得力に富んでいるのです。そんな多部ちゃんの歌を映画という形で残せたことにおいて、本作の意義は小さからぬものがあると思います。

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小林聡美だとか志賀廣太郎だとか要潤だとかのキャスティングも適材適所ですし、銭湯の大きな富士山絵の前での場面とか、映画的になかなか結構です。 終盤の「泣かせ」場面は、通俗的にきっちり泣かせてくれます。ま、小林と多部がうまいから、もっているんですけどね。

おばあちゃんの若い頃の時代描写や使用楽曲の年代など、ちょっと疑問に感じる所もありますが、まああまり追及しても野暮かも知れませんね。

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ただこの映画、韓国映画『怪しい彼女』のことを妙に隠しているのか、エンドタイトルにも公式サイトにも「原作『Miss Granny』」と、なぜか英語題で扱っております。なぜだろう。へんなの。

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