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2016年5月14日 (土)

「64 ロクヨン 前編」:緊迫感あふれる骨太の力作

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映画『64 ロクヨン 前編』は、近年数少ない「大人が楽しめる良質の骨太日本映画」。緊迫感あふれる力作です。役者が揃ってます。原田眞人とか平山秀幸あたりが撮りそうな作品ですが、本作の監督は瀬々敬久。『感染列島』で見せたぐいぐい押す力と、『ヘブンズ ストーリー』で見せたシリアスな深さと大きさが両立しています。

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とにかく佐藤浩市ワンマンショーでして、あまり好きな役者さんではないのですが、この力演は認めざるを得ません。ザ・主役です。そしてそしてこの男優陣の顔ぶれの凄さ。その上、みんな違ってみんないい(金子みすゞか?)のです。中でも滝藤賢一の嫌ったらしさときたら! でも、坂口健太郎くんはミスキャストじゃないかなー。

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男社会の人間関係やしがらみや力関係を描いて、中間管理職としての広報官=佐藤浩市が上からも下からも前からも後ろからも横からも無理難題やプレッシャーを受けて、苦労して耐えて耐えて・・・というサラリーマン忍耐物語。「あー、いやだねえ」なんですけど、その部分が前編の中心であり、えらく力が入っている部分でもあります。お仕事物語として、強く訴えかけて来るものがあります。つまり大人のエンタテインメントのキモなのです。

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前編では序盤を除いては、事件は後景に追いやられていました。この調子では、本当に後編で事件が解決するのかどうか心配になってしまうぐらいです。 でも早く後編観たいなー。今度こそは「(前/後編公開作の)後編の失速」が当てはまらない作品になることを祈るばかりです。

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