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2016年6月27日 (月)

「ノック・ノック」:心の中は血しぶきだらけ

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映画『ノック・ノック』は、あのイーライ・ロス監督の新作。これまでの血みどろ残虐ホラーとは違って、血はほとんど流れません。でも、心の中は大流血というか、観る者の神経をズタズタにしてくれます。そういう不快さ、意地の悪さにおいては、やっぱりイーライ・ロスなのですね。あー、こわ。

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小生は知らなかったのですが(広告やサイトにも書いてありませんが)、本作は’70年代のアメリカ映画『メイクアップ』(原題は“Death Game”)のリメイク。調べてみたら、かなり前作に忠実なリメイクのようです。ちなみにキアヌ・リーヴスの役はシーモア・カッセルが演じたってことで、イケメン度がだいぶ違いますね。 女性二人の役はソンドラ・ロックとコリーン・キャンプが演じてたってことで、本作よりも豪華なキャスティング。まあ、イーライは女房(ロレンツァ・イッツォ)に演じさせたかったってことなんでしょうけど。 で、本作には太っちょのおばさんになったコリーン・キャンプ(彼女は製作者の一人でもあります)が出演していて、びっくりです。

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それにしてもキアヌの情けないこと。ボロボロです。でも、同情を禁じ得ません。だって、彼はあなたであり私であるのに対して、二人の女の子たちは、ネジが外れて振り切ったクレイジーぶり。刃物も無いのに「キチガイに刃物」って感じに猛毒なのです。でも、これだけの乱暴狼藉を続けていたら、こいつらとっくに逮捕されてるか、返り討ちに遭って殺されてるはずなのに・・・。

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彼女たちの悪行に「なぜ」という理由が伴わないところがミソです。スピルバーグの『激突!』でさえ、「追い抜いた」ことがトリガーを引いてしまったわけなのですが、本作の場合は特段の理由などない「愉快犯」なのです。そこがまた心底怖くて、やりきれないところでもあるのです。

SNSを使ったラストのオチには、引きつりながら笑いました(前作とはラストが違うようですね)。

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コメント

こんにちは
確かに彼女たちの理不尽な悪行の理由が何も語られないのは不気味で不愉快でしたね。
こちらからもTBさせてください。

が・・
申し訳ありませんm(__)m
間違えて『10クローバーフィールド・レーン』をTBしてしまいました。
お手数ですが削除してくださいますようお願いいたします

投稿: pu-ko | 2016年6月29日 (水) 04時25分

pu-koさん、了解です。削除いたしました。
TBを間違えるぐらい、キアヌの「いいね」に比べれば・・・。

投稿: 大江戸時夫 | 2016年6月29日 (水) 09時58分

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