「殿、利息でござる!」:コメディじゃなくて残念
映画『殿、利息でござる!』は、広告のトーンや予告編の感じからして『超高速!参勤交代』のようなコメディなのかと思っていたら(阿部サダヲ主演だし)、意外と真っ当なドラマなのでした。でも正直小生はコメディに期待しておりました。
まあ多少のくすぐりはあるのですが、基本的にはマジメなお話。そもそも阿部サダヲが主役ってわけでもないじゃん! だけどビリング(クレジットの序列)は阿部が瑛太や妻夫木聡を差し置いてトップ。阿部って、そこまで人気ありましたっけねえ(阿部寛でもないのに)?
そもそも映画の中で聞いてるだけだと、なんでこんな大金をかき集めた上で殿様に貸し付けて利子だけもらう方法が名案なのかが、今一つよくわかりませんでした。素人目には、そんな金があるんならそれ自体を生かせばいいじゃんと思ったのですが・・・。まあ、それだと商店主たちも拠出しないってことなんでしょうかねえ。
まあ、「ちょっといい話」なのですが、それ以上のものではありませんし、中村義洋演出は相変わらず切れ味がよろしくないのです。クライマックスもそう盛り上がるわけではありませんし。
山﨑努さんはさすがに良い味。一方で、ポーカーフェイスの松田龍平は、幅の無い一本調子で、意外とつまらなかったです。 そして、羽生くんを出演させようとした人は、なかなかの商売人だよなあと思いました。
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