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2016年6月10日 (金)

「高台家の人々」:いろいろと赤面レベル

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映画『高台家の人々』は、かなりドイヒーな出来ですね。これ、真っ当な「映画」とは呼び難いものがあります。なんかマーケティング的な「製品」と言うか、TV局主導映画の悪い所と言うか・・・。綾瀬はるかの主演映画って、『ホタルノヒカリ』とか『ひみつのアッコちゃん』とか『万能鑑定士Q モナ・リザの瞳』とか、どうもそのようになる傾向がありますよね。困ったもんです。でも『海街diary』でやたらと評価された後だけに、「自分のホームはこっちだ!」と立ち位置の確認をしてるのだったら、大したものです。

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なんか、観客がバカだと思われてるっていうか、いやいやこういう作品に目くじら立てるのもアレですけど、でもレベル低すぎませんか? 妄想にしたって、もう少し面白いものをいくらでもクリエイトできるだろうに・・・と言っても、これは原作マンガのあることなので、しょうがないのでしょうねえ。でも、観てて赤面してしまいます。

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妄想シーンにアメリカン・コミック的な擬音を描き文字で入れる手法や、静止画像をマンガと絡ませて少しずつ動かす手法ってのも、今やもう古いんで、やめてーー!

役者陣も、「どうしたもんじゃろのー」(どの程度コミカルに、どの程度シリアスに演じればいいのか?)と迷っている感じがしましたが、水原希子だけは、さらりといい感じ。いつもとは違う、水洗いしたような薄味感がかえって魅力になっていました。 354092_009

実は夏帆ちゃん目当てで観たのですが、まあ女子としての魅力はかなり薄味な役でした。でも随所に見せる、昔ながらの「びっくり顔」は良かったけどね。

とってつけたような(何も考えていないような)ラストも、なんだかなーなのでした。二人の将来が思いやられます・・・。

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