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2016年6月21日 (火)

「少女椿」:ライトでポップな当世風

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映画『少女椿』は、伝説のマンガの映像化(小生は未読です)。もろに寺山修司的な世界ですね。この世界は心してやらないと、結構難しいのです。生半可だと、すぐに映像がチープに見えてしまうのです。でも本作は思ったよりも健闘しています。さすがに寺山の域にまでは達しませんが、(たぶん)低予算の中、映像的には結構きちんとしているのです。借り物ではない、ぶれないトーンの美意識があるとでも申しましょうか・・・。

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色彩も、禍々(まがまが)しさを少しだけまぶしたカラフル・ポップ。色彩設計も上出来です。昭和ダーク・ロマン的ってことでいえば、鈴木清順の感覚も多少入ってますよね。

監督のTORICOさんは、ファッション界の方のようですが(短編映画でも評価されています)、いやなかなかの異才ではあります。

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観た後で、主演の中村里砂が中村雅俊・五十嵐淳子夫妻の娘だと知って、びっくりしました。マンガのキャラクターには似ていませんが、演者としての強度があって良かったですよ。 風間俊介は撮影時32歳だったろうに、このヘアスタイルやら何やらで、オッサンにしか見えません。もともと、ジャニーズなのに珍しいお顔ですねと思っていたのですが、これを見ちゃうと、次は実写版バカボンのパパができそうだと思っちゃいます。

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どうも原作はもっともっとエログロで禍々しい代物のようですが、大江戸はそこまでのバッド・テイストを求めていないので、まずまずの塩梅ではないかと思います。このご時世ですから、いろんな表現の規制があるのでしょうね。どうしてもライトに、当世風になってしまいます。とは言え、黒々とした胸のつかえ無しに映画館を去れるのがありがたいってのも事実なのであります。

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