「インデペンデンス・デイ リサージェンス」:アホで好戦的でホラ吹き(トランプ?)
映画『インデペンデンス・デイ リサージェンス』は、老いたかローランド・エメリッヒと言いたくなるほど活力も集中力も欠いて混乱した作品。わざわざ20年後に作った意味はありませんでした。なんか観客の知能程度を相当低い所に設定したかのような映画になっているのです。
若い世代の登場人物たちが、あきれるほどにアホっぽいし、物語だってあって無きようなもの。その上あいかわらず好戦的で、端っから異人種排除的で、困っちゃいます。トランプか?!
肝心の地球崩壊VFXだって、エメリッヒの『2012』の圧倒的な凄さ、素晴らしさに較べると、大いに物足りないものでした。
そもそも巨大宇宙船の直径が4,600kmって何?? そんな構造物って、どこで、何を材料にして、どうやって作るってーの??? スケール感に無理あり過ぎです。 うーん、アメリカ開拓時代の「tall tale(ほら話)」ってやつですかね。いやいや、本作は随分と中国に寄り添ってますから、「白髪三千丈」なのかも知れません。
それにしてもエイリアンの女王って、なんかポケモン映画に出てきたことありそうな造形。そう考えると、白い球体もポケモンボールを思わせるものです。なるほど、アメリカで「ポケモンGO」が流行ったのもむべなるかなですね。
終盤の元・大統領(ビル・プルマン)の登場場面は、歌舞伎なら見得を切るようなところ。「よっ、大統領!」と声をかけてあげたいところでした。
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