「セトウツミ」:類例のない会話映画
映画『セトウツミ』は、若手演技派の双璧=池松壮亮と菅田将暉による芝居合戦(ま、双璧とは言っても、他にも同格の人は大勢いるのですが・・・染谷将太とか神木隆之介とか)。ゆるゆるでグダグダのオフビートなおかしさ。日本のジム・ジャームッシュ(初期の)でしょうか?
二人のボソボソとした会話が、そこはかとなく、じわじわと おかしいのです。一抹のペーソスもはらみながら、決してウエットになることはありません。関西弁だからこそ成り立つ世界って気もいたします。
「喋るだけの青春」ってコピーが示す通りの映画ですし、そういった意味で類例のない映画です(まあ原作漫画が類例のないタイプだってわけですけど)。
小生はマイルドヤンキーな菅田より、クールなインテリ池松の方がいいなあ。池松君もいつもながらのボソボソと抑揚のないしゃべり方なのですが、この役にはちょうどフィットしていました。
ピエロの扮装のバルーンアーティストに扮した宇野祥平は、最初誰かな?と思いましたが、見てるうちに「あ、宇野祥平の顔だ」とわかりましたよ。ふふふ。
「セトウツミ」って瀬戸と内海・・・、あ、「瀬戸内海」だったんですね。これ書いてて、初めて気がつきました(遅い?)。
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