(番外編)美しいモダン金沢
先週は2泊3日で初めての金沢を堪能しましたので、「東京温度」番外編としてご紹介を。
まずはお決まりの兼六園。しかしこのシーズンは歩いていると蒸し暑さに閉口します。
「金沢21世美術館」に行くのが、この旅で一番やりたかったことかも知れません。
前庭には半透明のカラー・フィルターのような、歩いて入れる作品(オラファー・エリアソン)。
有名なプールの作品(レアンドロ・エルリッヒ)は、上から見ると眼下を人々がゆらゆら。
でもって、下から眺めると水面の上に人影が。上の人からは自分が見られてるんでしょうね。やっぱり素晴らしい体験です、これ。
館内には直島のベネッセ地中美術館で見たのと同じようなジェームズ・タレルによる空が開いた部屋の作品も。4つの壁に囲まれて座りながら、大気を感じられる哲学的空間です。
金沢城近くの白鳥路という小道には、彫刻作品が多く設置されておりました。その中の一つ、この作品に大江戸は何の迷いもなく、『ヘビー・ローテーション』というタイトルを献上したいと思います。
旧石川県庁舎を利用した「しいのき迎賓館」には、ポール・ボキューズのレストランなども入っています。レトロ・モダンな美しい建築です。
小体(こてい)ながら、美しさにかけてはこちらの金沢文学館(2階は五木寛之文庫)も負けてはいません。窓からの灯りも素敵ですね。
水に浮かぶシンプルな小屋。これは鈴木大拙記念館です。禅の研究で有名な仏教哲学者・鈴木の記念館だけあって、徹底的に削ぎ落としたタテ線とヨコ線だけのデザインです。設計はモダニズム建築の大家、谷口吉生さんです。ミニマムな美しさですね。
鈴木大拙記念館を出てしばらく歩くと、こんな滝。小ぶりですけど、滝好きとしてはうれしかったですね。
ちなみに泊まったホテルは、「大正ロマンの宿」と言われる所。部分的な擬古体ですが、内部の佇まいは悪くありません。しかもお風呂が温泉なのがグッドです。
その他、茶屋街や武家屋敷の通りをレンタル着物(夏でも涼しい能登上布)で歩いたりもしたのですが、そういう古き良き金沢は当たり前なので、今回はカットです。あしからず。でも最高でしたよー、やっぱり。
あ、申し遅れましたが、行きも帰りも飛行機でした(残念ながら北陸新幹線利用ではありません)。で、行きも帰りも窓外の雲海に、富士山が頭を出していたのでありました。
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