「ルドルフとイッパイアッテナ」:教育効果たっぷり
映画『ルドルフとイッパイアッテナ』を試写会で観ました。年初からTOHOシネマズのオープニング・フィルムでゴジラに踏みつぶされそうになっていた連中なので、もう古くからのなじみのような気がしてしまいます。また、当初はタイトルからの想像で「外国製のアニメ」だと思っていたので、春ごろにチラシを見て国産だとわかった時には多少驚きました。
まあ海外輸出も考えているでしょうから、日本製と言っても3DCGで、万国受けしそうな感じです。かわいい猫キャラクターは、マーチャンダイズ化やタイアップにももってこいですしね。
ラストの感じからすると、十分に続編ができそうな雰囲気でした。まずは本作がヒットすれば、ですけどね。
子弟ものにして、バディものと言えます。凸凹コンビの愛すべきキャラクターと、心優しき周辺の猫や犬たち。メイン・ターゲットは子供たち(つまり家族連れ)でしょうけれど、教育的な要素もたっぷりで、親が子供を連れていくにはぴったりの作品になっています。「ほら、猫ちゃんもちゃんと勉強するでしょ」とか「ルドルフだって勉強して漢字が読めるようになったんだから」とか言いやすいお話ですし、そもそも言われる前に子供自身がモチベーション・アップすること確実な気がします。
終盤、岐阜近くまで行ってから、妙に簡単に家に着き過ぎちゃったきらいがありますが、その他はダレ場もなく、89分の中にコンパクトに娯楽性たっぷりに、手堅くまとめた作品です。実際クライマックスでは、多くの大人の観客がハンカチで目元を押さえていらっしゃいました。
2Dでの試写でしたが、いかにも飛び出す3D効果を狙った絵柄が多かったので、3Dでご覧になるのもよろしそうですね。
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