「四月は君の嘘」:天衣無縫荒唐無稽奇想天外

映画『四月は君の嘘』は、広瀬すずを見る映画。今の彼女をしっかり見ておくってことは、映画史的な意味合いで意義深いことであります。「吉永小百合だからとりあえず押さえておく」みたいな意味で。
その彼女を生かすって意味においては、相手役の山崎賢人の主張の無さは完璧です。「記号としての相手役」を完璧にこなしています。
いやー、それにしてもほとんど怪作でした。まあコミックスで全11巻の長ーい物語を約2時間にまとめたのですから、ダイジェスト感やコク不足は否めませんが、そんなことではありません。失笑脱力してしまうシーンが、かなり多いのですよ。
なんと言ってもかんと言っても、主人公のすずちゃんのキャラクターがスゴ過ぎます。天真爛漫自由奔放は、まあ『ちはやふる』あたりにも共通するいつものキャラですけど、こちらの場合は天衣無縫荒唐無稽な地点までぶっとんじゃってて、口あんぐりです。

彼女が突如橋から飛び降りる場面などはその白眉とも言えるシーンで、「えええーーー???」でした。しかも山崎賢人がそれに付き合って飛び降りるという「ええええーーーー????」なダメ押しまで付いていて・・・。これは後世まで語り継がれる奇想天外なシーンでございましょう(飛び降りた山崎のメガネがずれちゃうのも、えらくカッコ悪いし)。 欲を言えば、びしょぬれで帰る二人の様子を描くカットが見たかったです。

そして檀れいの怪物的な鬼母ぶりが、極端すぎて大笑いでした。ホラーか?! このスパルタぶりから愛情を感じろったって(いくら後から「厳しかったそのわけは」の説明ショットを入れたとしても)無理でしょ。星一徹以上の、わけわからん厳しさでした。
結局サッカー部のワタリ君が、最初のうちこそチャラく見えたものの、一番マトモでいい奴じゃんってお話でした。ちゃんちゃん。
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