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2016年9月 3日 (土)

「後妻業の女」:悪くて見苦しい奴ら

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映画『後妻業の女』は、かなりアクの強い作品。まあ、「辟易する」と言える作風です。大阪が舞台で全編大阪弁が飛び交うので、東京人としては一層その感じに拍車がかかります。でもまあ基本的には悪い奴らが多くて、しかも悪くてもカッコイイなら別ですけど「悪くて見苦しい」人ばっかりなので、どうにも愛すべき所のない作品なのですね(『闇金ウシジマくん』とか『日本で一番悪い奴ら』とかなら愛すべき所があるのですが)。

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まあ大竹しのぶを中心に映画が回ってるのですが、いくら年寄りばかりとはいえ、この女がかくも多くの男を惹きつけるのかなあ?ってのが疑問でした。例えば風吹ジュンとか黒木瞳とか森尾由美とかなら、かなり納得性が高いんですけどねえ。あ、大胆に吉永小百合だったらベスト・キャスティングかも知れませんです。

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大江戸は結構単細胞的に勧善懲悪派なので、こういう悪い奴らに天誅が下るような映画が好きなのですが、まあ昔から「憎まれっ子世にはばかる」などと申しますからねえ。 しかも映画の序盤は軽犯罪的なトーンでスタートしながら、中盤以降だんだん重い話になってまいります。 (以降ネタバレあり) なんだ、こいつら殺人犯じゃん。そこらへんのシリアスさと、映画のコメディータッチが吊り合わず、破綻しているように思えるのですけれど・・・。あのスーツケースが動く場面なんか、まさに破綻してますよねえ。

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てなわけでラストの遺言状にはホッとします。でも主人公たちもぬけぬけと生き延びちゃうんですもんねえ。ま、そういう作品といえば、そうなんでしょうけど。

往年の日活映画に『若くて、悪くて、凄いこいつら』(中平康監督)って作品がありましたけど、こちらはさしづめ「年取ってて、悪くて、見苦しいこいつら」ですよね。 

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