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2016年11月19日 (土)

「奇蹟がくれた数式」:数に溺れて

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映画『奇蹟がくれた数式』は、実在した天才インド人数学者の物語。過不足のない上質な作品です。ケンブリッジ大学でのロケも美と荘重さを漂わせていますし、演出、脚本はもとより撮影、美術、衣装、役者・・・と、映画の各パートが水準以上の出来だと思います。 大江戸は数学が大の苦手ですが、『神様がくれた数式』といい本作といい、「数式」タイトルの映画は大好きです。

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まあ役者に関しては、相変わらずカッコいいジェレミー・アイアンズ(今、「ジェレミー・アイ杏」と誤変換されました)に尽きますね。先日観た『ある天文学者の恋文』でもカッコいい初老の学者役でしたが、今回の数学者は輪をかけて素晴らしいのです。アンビバレントな心理で揺れ動く複雑微妙な心情とその推移を、きちんと表現しています。

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(以降ややネタバレあり) それにしてもデヴ・パテル演じるこの主人公くん、パイオニアとして色々大変だったのはわかるけど、いくら(母親のエゴイスティックな行為により)妻からの手紙が届かなかったからって、自分から手紙ぐらい書けよ! まあ、結核の件を含め、天才数学者なんて普通の常識人じゃないいからしょうがないのかも知れませんが・・・。

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本作のメンズ・ファッション、素晴らしいですね。1910年代の英国の大学が舞台ですから、’20年代を舞台にした『炎のランナー』の少し前。でも、このスリーピーススーツのカッコよさ、シャツの襟型の美しさ、帽子やメガネや靴も含めて、誰も彼もみんなダンディーです。上質です。 現在のようにノータイ、軽装になっても、いいことなんてあまりありませんよ。メンズ・ファッションはやはり伝統とやせ我慢なのですから。

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受信: 2016年11月19日 (土) 23時01分

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