« 近頃のポテチ類×3 | トップページ | 「インフェルノ」:きっと小説用のネタなんでしょうね »

2016年11月 3日 (木)

「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」:ゲスなパワーと面白さがダウン

356836_001
映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』は、映画第4弾にして最終章。スタイル的にも、これまでで最もハードです。ただ、それによってゲスで猥雑で下品なまでのパワーと面白さが、減じてしまったのではないでしょうか。ユーモアも少ないし。そこらへん、大江戸的には遺憾であります。

356836_002

今回は貧困ビジネスっていうか、地獄のタコ部屋みたいなエピソードが柱。そこに、ウシジマの中学生時代のエピソードが回想としてからんでくるのですが、ウシジマという人物の種明かしをしちゃうみたいで、それもありきたりな設定なので、「こんなのいらない」感がにじんできます。サブ・エピソードである八嶋智人の悪徳弁護士も小物過ぎてねえ・・・。

356836_005
そもそも凶悪な鰐戸三兄弟がやってることって、いくら何でも明らかに犯罪過ぎて、何年も続かないだろって感じ。中学(高校?)時代からチェーンソーぶん回して、人の腹の皮切ったりしてて、その時点から完全にアウトですが・・・。 

ウシジマに対する竹本君=永山絢斗が、偽善者というよりもあまりにも常人離れしてて、ウザイです。役柄もそうですが、この人『ふがいない僕は空を見た』とか『アンフェア the end』とかTVの『ごめんね青春!』とか『重版出来!』とか何をやってもウザイ気がしてならないのです。スゴイ個性と言えるかもしれません。

356836_007
(以降ネタバレあり) ラスト・カットのウシジマの横顔:考えて、考えて、考えて・・・の長いこと! 緊張感あふれる沈黙場面があれだけ(もう耐えられないほど)長く続くってのには、『椿三十郎』のラストを想起させられました。しかも『椿』の場合は、ある種のカタルシス(=ショック)があるのですが、本作の場合は微かに動いたところで溶暗というラストです。何を感じるか、その先をどう考えるかは観客に委ねられるのです。最後の最後ぐらいは「映画」らしいことをちょこっとやってみたかったってところかも知れません。

|

« 近頃のポテチ類×3 | トップページ | 「インフェルノ」:きっと小説用のネタなんでしょうね »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/42098/68241377

この記事へのトラックバック一覧です: 「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」:ゲスなパワーと面白さがダウン:

» 闇金ウシジマくん ザ・ファイナル〜最強の相手? [佐藤秀の徒然幻視録]
公式サイト。真鍋昌平原作、山口雅俊監督。山田孝之、綾野剛、永山絢斗、真飛聖、間宮祥太朗、YOUNGDAIS、最上もが、真野恵里菜、太賀、狩野見恭兵、湊莉久、天使もえ、マキタスポー ... [続きを読む]

受信: 2016年11月 3日 (木) 23時27分

» 闇金ウシジマくん ザ・ファイナル ★★★★ [パピとママ映画のblog]
闇金業者を主人公に裏社会を活写した真鍋昌平のコミックを実写映像化したシリーズの最終作で、山田孝之演じる丑嶋馨の過去に迫る話題作。原作の「ヤミ金くん編」を基に、丑嶋と闇金をつないだ因縁を現代と過去を交錯させて描き出す。山田のほか綾野剛、永山絢斗、やべきょ...... [続きを読む]

受信: 2016年11月 7日 (月) 15時56分

» 闇金ウシジマくん ザ・ファイナル [花ごよみ]
山田孝之が闇金融業者・丑嶋馨を演じる 「闇金ウシジマくん」シリーズのファイナル。 永山絢斗、真飛聖、真野恵里菜、やべきょうすけ、綾野剛、 高橋メアリージュン、安藤政信、間宮祥太朗等が共演。 ウシジマの中学時代の同級生、 竹本永山絢斗が金を借るために カ...... [続きを読む]

受信: 2016年11月 7日 (月) 23時14分

« 近頃のポテチ類×3 | トップページ | 「インフェルノ」:きっと小説用のネタなんでしょうね »