「ミュージアム」:「セブン」やら何やら
映画『ミュージアム』は、いろいろと『セブン』です。まあ原作マンガがそうなんでしょうけど、猟奇殺人者と刑事夫妻の話であり、常に雨が降っています。死体描写も結構危険です(でもなぜか「G」指定です)。
カエル男のビジュアル・インパクトは結構あります。でも、それを生かし切れていないというか、カエルだから何だってんだよーって感じ。ケロヨン君です(←古い)。 それと、カエル男といえば「フロッグマン」ですから、吉田君や総統にも出ていただきたかったところです。
(以降ネタバレあり) 本作でカエル男に扮したのは妻夫木聡ですが、特殊メイクでスキンヘッドにして、かなりの怪演を見せております。そして伊武雅刀にしても松重豊にしても尾野真千子にしても市川実日子にしても、いつもとは違う顔なんですよ(主に髪型によるのですが)。市川さんなんて最初は「誰?」って思っちゃいましたし、尾野さんは妙にかわいい感じでした。
これだけハードでダーティーでやさぐれた大人の小栗旬は初めてでしょう。そういった意味では、主役の務めは果たしています。そうは言っても儲け役の妻夫木には負けちゃいます。最後の方で妻夫木は『悪魔の毒々モンスター』のような、『アルタード・ステーツ』のラストの方の変身した姿のような感じでした。
残念ながら、映画全体の出来は今一つなんですよねー。何か過去にあったあれやこれやのツギハギ的ですし、終盤に失速してしまいますし・・・。
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