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2016年11月 6日 (日)

「ぼくのおじさん」:平成寅さん、シリーズ化希望!

356464_002映画『ぼくのおじさん』は、山下敦弘監督この秋2本目の公開作(『オーバー・フェンス』に次ぐ)。でもガラリと作風が変わって、こちらは児童文学的世界。のどかで、罪が無くて、ほんわか楽しい作品。多少世界の似通った子供&家族ものってことで言えば、是枝裕和の『奇跡』や行定勲の『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』よりも小生の好みです。

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誰が見てもすぐ思うことでしょうが、まさに平成版『男はつらいよ』です。僕とおじさんの関係が、満男と寅さんですし、ちゃんとマドンナも出て来て、おじさんはちゃんとフラれます。 おじさんのキャラクターが「子供っぽい」ところとか「ぬけている」ところとか「迷惑なところ」とか「惚れっぽいところ」とか、まさに寅さん。松田龍平は長身の二枚目半なので、ルックス的には渥美清と大違いなのですが、それでもやることなすこと寅さん的です。哲学者の大学講師だから、本物の寅さんからは「おまえ、さしずめインテリだな」って言われちゃうような人なんですけどね。 あと、この人なんだか庵野秀明に似てるような気がしてなりませんでした(庵野版も観てみたかった)。

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子役の大西利空くんが素晴らしく魅力的です。この子で作品が成功ゾーンに入ったようなものです。オーディションでこの役を手に入れたそうですが、松田龍平と渡り合って、同等の魅力を放っています。生き生きとして、聡明そうで、しかもユーモアがあって・・・。今後も要注目でしょう。 真木よう子さんは、あくまでも「マドンナ」として設定されていて、血を通わせるのが難しいキャラクターだったのでしょう。精彩を欠いておりました(あまり美しくも撮られていなかったし)。

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むしろ学校の先生役の戸田恵梨香が、気取らないナチュラルな感じで素敵でした。彼女が活躍するはずの「続編」が観たいです。この作品がヒットするのはかなり難しいかと思いますが(確かに観客も少なかったし)、それでも絶対に続編が観たい作品なのです。東映さん(って言うより、製作委員会さん、か)、どうかシリーズ化をお願いいたします! 『男はつらいよ』みたいに48本とは言わないので、1/10の4~5本だけでも・・・。

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