「疾風ロンド」:なぜ今こんなコメディーを?
映画『疾風ロンド』ですが、うーん、なぜ今の時代にこんなプログラム・ピクチャー的なのんびり企画? 2時間ドラマがせいぜいですよね、これ。しかも日本ではこの手のコメディーは難しいのに、見事なまでにハマっちゃってます。ヒット連発で無敵の東宝、チャレンジングな企画でまず質を向上させて興行も健闘し始めた松竹に較べると、東映の病は深いですねえ。
設定とかはありがちで(犯人がすぐ死亡という変化はつけていますが)、ディテールは穴だらけ、ツッコミ所だらけの無理矢理な話。その上、監督が『サラリーマンNEO』(あの映画版もつまらなかったなあ)や『あまちゃん』の人って・・・適材適所には程遠いんじゃないでしょうか?
この春には『エヴェレスト 神々の山嶺』で凍っていた阿部寛が、今回はゲレンデで転びまくっています(映画もスベっています)。今や高倉健に代わって、「日本一雪山の似合う男」なのかも知れません。本作のスキーウェアはダサダサですけど。
大島優子と大倉忠義は、明らかに精彩を欠いておりました。
それにしても柄本明さんにあんな学芸会的なオーバー・アクトをさせたのは誰? なぜ?
GoProを使ったクライマックスの雪上チェイス・シーン(スキー対スノボ)の迫力のみが評価できる点でしょうか。
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» 疾風ロンド〜失敗の本質 [佐藤秀の徒然幻視録]
公式サイト。東野圭吾原作、吉田照幸監督。阿部寛、大倉忠義、大島優子、ムロツヨシ、堀内敬子、戸次重幸、濱田龍臣、志尊淳、野間口徹、麻生祐未、生瀬勝久、望月歩、前田旺志郎 ... [続きを読む]
受信: 2016年11月28日 (月) 23時51分
» 疾風ロンド★★★ [パピとママ映画のblog]
「容疑者Xの献身」など数多くの著作が映像化されてきた直木賞受賞作家・東野圭吾の小説を映画化。大学の研究所施設から盗まれた危険な生物兵器の回収を命じられた中年研究員が、わずかな手掛かりを基に奔走するさまを描く。大学の医科学研究所に勤めるもどこか頼りなくツイていない主人公を、東野原作の『新参者』シリーズで主演を務めた阿部寛が演じる。メガホンを取るのは、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」などに携ってきた吉田照幸。
あらすじ:大学の研究施設の違法生物兵器「K-55」が盗難に遭い、さらに国民を人質に身代金... [続きを読む]
受信: 2016年11月30日 (水) 17時15分
» 疾風ロンド [象のロケット]
危険な違法生物兵器「K-55」が、医科学研究所から盗まれた。 ところが、3億円を要求してきた犯人が事故死してしまう。 4日以内に「K-55」を回収しなければ、大惨事となることは確実。 警察にも通報できず、極秘捜索を命じられた主任研究員・栗林和幸は、僅かな手がかりを頼りに野沢温泉スキー場へ向かう。 パトロール隊員・根津とスノーボードクロス選手の千晶が、栗林の行動に疑念を抱く一方で、さらに怪しい男が一部始終を伺っていた…。 サスペンス・コメディ。... [続きを読む]
受信: 2016年11月30日 (水) 22時21分
» 疾風ロンド [映画的・絵画的・音楽的]
『疾風ロンド』を渋谷TOEIで見ました。
(1)阿部寛が主演の作品だということで、映画館に行きました。
本作(注1)の冒頭では、雪山の景色が映し出されます。
カメラが接近すると、長く伸びているスキーコースを滑り降りる一人のスキーヤーの姿。
次いで、医科学研究所で研究員が、試験管やシャーレを使って細菌を培養している様子が映し出されます。
2つの場面が交互に映し出された後、ある地点で止まったスキーヤーの男は、周りを見回し、雪を掘り、持ってきたボックスから瓶状のものを取り出して、そこに埋め... [続きを読む]
受信: 2016年12月 9日 (金) 06時51分
» 疾風ロンド [とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver]
東野圭吾原作の同名小説を阿部寛主演で映画化した作品だ。サスペンスの物語なのだけど、内容は父子の関係修復のお話になっていた。シリアスではなく、コメディタッチなのでお気楽映画として楽しい。それでもスキー場でロケをしたので、スピード感溢れる追跡劇が楽しい。炭疽... [続きを読む]
受信: 2016年12月 9日 (金) 23時10分
» 疾風ロンド [映画好きパパの鑑賞日記]
東野圭吾原作のベストセラーを阿部寛主演ということで、結構、楽しみにしてたのですが、脱力系なのはまだいいとしても、ちょっと細部の粗が目立ちすぎかな。 作品情報 2016年日本映画 監督:吉田照幸 出演:阿部寛、大倉忠義、大島優子 上映時間:109分 評価★★…... [続きを読む]
受信: 2016年12月10日 (土) 07時22分
» 疾風ロンド [勝手に映画評]
東野圭吾の同名の原作『疾風ロンド』の映画化作品。
やっちまったな・・・。
原作はこんなコミックじゃ無いんだけどなぁ。ちゃんとしたサスペンスだったんですが、どこでどう間違ったのか、コミック映画になってしまっていましたorz
驚いたのが、栗林の息子秀人を演じ...... [続きを読む]
受信: 2016年12月10日 (土) 18時51分
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