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2016年12月19日 (月)

「海賊とよばれた男」:岡田准一×特殊メイクの実験

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映画『海賊とよばれた男』は、2時間25分の岡田准一ワンマンショーですね。主人公・国岡鐡造の20代から90代までを一人で演じることの凄さ。60代の彼がホーム・ポジションとなって、他の時代へ行っては戻る作りなのですが、とにかく特殊メイク以上に相当な演技力を要求される仕事を成し遂げました。彼の老け演技を見ていて思い出したのは、『ジャイアンツ』のジェームズ・ディーンでした。

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さすがは山崎組と思ったのは、特殊メイクの質の高さ。35歳の岡田が60代や90代を演じるとなれば、普通の技術でやったらほとんどコントみたいなメイクになってしまうところでしょう。それをリアルに、「ああ、岡田が年取るとこういう顔になりそうだよね」と納得させてくれる見事な仕事。かなりチャレンジングな仕事だったと思うのですが、「手の老い方」をしっかりと表現しているあたりが、さすが山崎組!なのです。

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でもせっかく山崎組でこれをやるんだったら、戦後日本の焼け野原から復興へ至る風景をもっとたっぷり拝みたかったです。あの歌舞伎座隣のアールのついた出光興産別館ビルは、懐かしい建物ですねえ(現在は建て替えられて、この美しいアールではなくなっています)。

まあ、経済伸長期の日本の男たちの物語なので、かなりむさ苦しいし、主人公自身かなり強引な山師です。こんな男を國村隼が演じたら、本当にいかがわしい悪者になってしまいますが、岡田君だからみんな無意識のうちに味方になって応援してしまうのですね。

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それにしても「男ばっか」です。綾瀬はるかと黒木華以外は、みーんな男ですもんね。あー、やだ。でも、着物姿やスーツや帽子は、みんなそれなりにカッコイイのです。

この男たちの苦労が現在につながっているのだという部分をもっと表現してくれたらなあ・・・ってのが正直な感想です。「その昔、凄い男がいた」ってことだけに留まっちゃっているのが、少なからず残念なのです。

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