「メン・イン・キャット」:なんて邦題だ
映画『メン・イン・キャット』のタイトル(邦題)は、どう見ても『メン・イン・ブラック』のパクリで、その証拠にポスター・ビジュアルに大きく「MIC」と入っています(はい、「MIB」のリーパクです)。あ、そうか! 本作の監督は『MIB』シリーズのバリー・ソネンフェルドなんでした。
(以降少々ネタバレあり) それにしても「Men in Cat」って、どう考えても英語的に間違っていそう。“cat”に不定冠詞がついてないし、感覚的にも猫の着ぐるみを着た男たちみたいだし、そもそも“men”と言いつつもケヴィン・スペイシー一人の話だし(これに関しては、ラストで一応「まあ、menでもいいか」となります)・・・。 ちなみに原題は“Nine Lives”です。
まあ1時間27分の軽いお楽しみ。それ以上でも以下でもありません。監督以下みんなそれをわかっていて、リラックスしてこの「ありきたりなコメディ」を作っているものと思われます。でも、そんな映画もあって良いでしょう。ネコ好きには結構楽しめると思いますし。
ケヴィン・スペイシーが出てることでハクのついた本作ですが、彼は序盤以降「消えて」しまうので、むしろ妻役ジェニファー・ガーナーや娘役マリーナ・ワイズマンの好演が光ります。おっと、クリストファー・ウォーケンもまたいつものように怪演しておりましたね。 とはいえ、人間たちは当然のごとくネコちゃんに持ってかれちゃってますけれど・・・。
猫の島として有名な宮城県の田代島が出て来たのには、ちょっとびっくり。 そしてニューヨークを舞台にした典型的な「アメリカ映画」である本作が、なんとフランスと中国の合作だという事実に、もっとびっくりなのです。
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