「MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間」:チードルさんの個人映画
映画『MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間』は、随所で「ん? う、うーん・・・」と考え込みたくなるような、ちょっと変な作品でした。ドン・チードルが製作・監督・共同脚本・主演と、思い入れたっぷりなのですが、そこまでワンマン映画になっちゃうと色々と弊害が出るってのが世の常であります。
何と言っても、ドン・チードルがマイルズ・デイヴィスに似ていない。いや、髪型や服装では十分似せる努力をしているので、サングラスをしている時はそっくりさんなのですが、サングラスが無いとドン・チードル以外の何者でもありません。だって、目が違い過ぎます。あのマイルズの鋭い目とチードルの眠そうな目じゃ、致命的に似て無さ過ぎて・・・。ま、声やしゃべり方は凄く似せてるんですけどね。
更に、後半になると妄想(?)が激化して、マイルズが架空の『ローリング・ストーン』誌記者と一緒に、カー・チェイスあり、銃撃ありのアクションになっちゃいます。ドン・チードルはマイルズの大ファンだからこの映画を作ったのであろうに、いったい何をどうしたいのか? 謎です。
回想シーンは別として短い期間の出来事なのに、これで「空白の5年間」なんて邦題つけられても困っちゃうってところもありますよねえ。チードルさんは満足したのでしょうか。
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