« 「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」:現代の戦争と多面的な正義の考察 | トップページ | 歌舞伎座ギャラリー »

2017年1月 7日 (土)

「聖杯たちの騎士」:ただただ美しい映像詩

358000_004
映画『聖杯たちの騎士』は、テレンス・マリック風味に彩られた映像詩。いや、むしろ切れ切れに、風景の中に心情を映し出すってことで、俳句のような映画であります。だから物語などはまるでありません。そんなものを求めたって、得る物はありません。ただただこの美しい映像に身を任せて、漂うように鑑賞すればいいのです。

358000_006

観ている間ずっと「21世紀の『コヤニスカッティ』(セレブ版)だなあ」と思っていました。あの都会と自然を、悠久の時間と人類の来し方行く末を見つめながら観察し続ける驚異の映像。本作もまさにそういう映画なのです。(悪口ではなく)BGVにしたい映像とも言えます。完璧な構図と高感度の色彩、そして流麗なカメラワーク。エンドタイトルを見れば、やはりエマニュエル・ルベツキが撮影監督なのでした。スゴイっす! どこまでも彼の天下が続いていきそうです。

358000_012
海、プール、水族館、海、海、海と「水」が繰り返し出て来ます。洗礼のイメージでしょうか? まあ人類のふるさとでもありますしね。

この作品にクリスチャン・ベールやケイト・ブランシェットやナタリー・ポートマンが要るのか?と言われれば、まあ不要ですよね。でもきっと出てくれちゃうんでしょうね(格安で)。そりゃあ志ある役者なら、一度ぐらいはマリック作品に出てみたいでしょうから。

358000_001

小生は往年のマリックよりも、最近の『トゥ・ザ・ワンダー』や本作の方が好きです。そういった意味では、近日公開の『ボヤージュ・オブ・タイム』は大いに楽しみなのです(予告編の映像がまた凄かったし)。

|

« 「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」:現代の戦争と多面的な正義の考察 | トップページ | 歌舞伎座ギャラリー »

コメント

こんにちは。
TBありがとうございます。
こちらにはTBが反映されないようで残念です。
>ただただ美しい映像詩...
同感です!

投稿: margot2005 | 2017年1月 8日 (日) 16時07分

margot2005さん、コメントありがとうございます。
うーん、すみませんがなぜトラックバックが反映されないのかちょっとわかりません。別にブロックしてたりしないのですが・・・。
いずれにせよ、今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: 大江戸時夫 | 2017年1月 8日 (日) 21時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/42098/69156741

この記事へのトラックバック一覧です: 「聖杯たちの騎士」:ただただ美しい映像詩:

» 『聖杯たちの騎士』 人生は解けないパズル [映画批評的妄想覚え書き/日々是口実]
 『天国の日々』『トゥ・ザ・ワンダー』などのテレンス・マリック監督の最新作。  原題は「Knight of Cups」で、通常「カップの騎士」などと呼ばれるタロットカードの1枚のこと。  この作品もテレンス・マリックの自伝的なものを含んでいるらしい。『ツリー・オブ・ライフ』にも描かれていた弟の死や頑固な父親といった背景は、この作品とも共通しているようにも感じられる。妙に曖昧な...... [続きを読む]

受信: 2017年1月 8日 (日) 09時26分

» 聖杯たちの騎士 ★★★ [パピとママ映画のblog]
寡作ながらも世界が注目する巨匠、テレンス・マリック監督による人間ドラマ。成功を手にしたものの心にむなしさを抱える脚本家が、6人の女性たちとの出会いを通じ、自らの過去と向き合うさまを描く。自分の進むべき道を求めてさまよう主人公をクリスチャン・ベイルが演じるほか、ケイト・ブランシェット、ナタリー・ポートマンら豪華キャストが集結。マリック監督とは4度目のタッグとなる撮影監督エマニュエル・ルベツキによる詩的な映像にも注目。 あらすじ:気鋭の脚本家として注目を浴びるリック(クリスチャン・ベイル)は、ハリウッド... [続きを読む]

受信: 2017年1月11日 (水) 19時14分

« 「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」:現代の戦争と多面的な正義の考察 | トップページ | 歌舞伎座ギャラリー »