「湘南ベルマーレ2016フロントの戦い たのしめてるか。」を読んで
『湘南ベルマーレ2016フロントの戦い たのしめてるか。』(水谷尚人・池田タツ/産業能率大学出版部)を読みました。そのチームとしての在り方が注目されるので、結構出ているベルマーレ本の最新刊です。
湘南ベルマーレの代表取締役社長である水谷尚人のドキュメンタリーをはじめ、2016シーズンのベルマーレのスタート前からJ2での翌期へ向けてのあれこれを描くのですが、特にチームを支えるフロントの面々に焦点を当てているところが珍しい作りです。全スタッフ(といっても20人かそこらですが)へのインタビューを含め、ベルマーレというチームが好きな人以外にも(たとえばビジネス書が好きな人や、裏方が好きな人にも)興味深い内容になっています。
湘南が圧倒的強さでJ2優勝を果たした2014シーズンの先発メンバーのうち3年後の今シーズン、チームに残っているのは菊地俊介ただ一人という衝撃的な事実も書いてありました。あとの10人はみんな、湘南より財政規模の大きなクラブに移籍してしまったわけです。ありていにいえば、給料安いのに「使える」ヤツだから、引き抜かれちゃったのです。つらいですね。もっと多くの移籍金が育成したクラブに残るシステムを、切に望むものであります。
この本を読んで、新しいことも知ることができましたし、ますますベルマーレが愛すべきチームであることを確信できました。大江戸は昔からこういう「小さくても志のあるユニークな」ものが大好きなのです。早く新スタジアム計画がまとまっていくように、願うばかりであります。
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