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2017年4月27日 (木)

「湘南ベルマーレ2016フロントの戦い たのしめてるか。」を読んで

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『湘南ベルマーレ2016フロントの戦い たのしめてるか。』(水谷尚人・池田タツ/産業能率大学出版部)を読みました。そのチームとしての在り方が注目されるので、結構出ているベルマーレ本の最新刊です。

湘南ベルマーレの代表取締役社長である水谷尚人のドキュメンタリーをはじめ、2016シーズンのベルマーレのスタート前からJ2での翌期へ向けてのあれこれを描くのですが、特にチームを支えるフロントの面々に焦点を当てているところが珍しい作りです。全スタッフ(といっても20人かそこらですが)へのインタビューを含め、ベルマーレというチームが好きな人以外にも(たとえばビジネス書が好きな人や、裏方が好きな人にも)興味深い内容になっています。

湘南が圧倒的強さでJ2優勝を果たした2014シーズンの先発メンバーのうち3年後の今シーズン、チームに残っているのは菊地俊介ただ一人という衝撃的な事実も書いてありました。あとの10人はみんな、湘南より財政規模の大きなクラブに移籍してしまったわけです。ありていにいえば、給料安いのに「使える」ヤツだから、引き抜かれちゃったのです。つらいですね。もっと多くの移籍金が育成したクラブに残るシステムを、切に望むものであります。

この本を読んで、新しいことも知ることができましたし、ますますベルマーレが愛すべきチームであることを確信できました。大江戸は昔からこういう「小さくても志のあるユニークな」ものが大好きなのです。早く新スタジアム計画がまとまっていくように、願うばかりであります。

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2017年4月26日 (水)

緑と青の勇者シューズ

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大江戸はベルマーレの試合を見にいく時にはライトグリーン(ベルマーレ・カラー)のスニーカーを履くことがほとんどなのです。もちろんそれ以外の普段履きとしても用います。何年か履いていたアディダスのライトグリーンがかなり古くなったのを機に、新しいのを買いました。

ブルックスの「ピュア ケイデンス5」ってやつです。鮮やかな蛍光色のライトグリーンに、アクセントカラーのブルー。まさにベルマーレ的な色使いです。特に青色の編み目的な入り方が何とも素敵なのです。

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基本的には街歩き用ですが、試しに走ってみたら、悪くないです。足首周りでフィットして、つま先周りにはけっこう余裕がある感じ。クッション性もかなりあって(歩いていても立っていてもカカトのクッション感がハンパない)、小生にとってはアディダスよりも合っている気がします。

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写真よりも実物の方が、より色のインパクトもあってカッケーんですよ。

なんとネットで57%OFFで買いました。お買い得でした、へへ。

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2017年4月25日 (火)

「クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ」:なんとロードムービーです

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映画『クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』は、2013年の『バカうまっ! B級グルメ・サバイバル!!」、2015年の『オラの引越し物語 サボテン大襲撃』(シリーズ中最高の興行収入22.9億円)に次ぐ橋本昌和監督作品。1年おきの登板です。 きゃりーぱみゅぱみゅによる『キミに100パーセント』がオープニングテーマとして流れるのも5年目になります。小生としても一人でこれを観るのが、毎年GW前後の恒例行事になっておりますからね。

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なんと今回はロードムービー。宇宙人としんちゃんと子供化したパパ、ママとひまわりとシロが、春日部から種子島へと旅を続けます。まあ、その旅自体にはさほどの哀感や人情や感動はないのが残念ですが、趣向としてはアリですね。アニメーションでロードムービーって、あまり観たことないような気もいたします(あ、『ルドルフとイッパイアッテナ』は、そうか)。

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橋本監督、これまでにも怪獣映画好きかも?とか、SF好きかも?いやホラー好きかも?と思ったことがありましたが、本作ではスピルバーグ(インディ・ジョーンズ、ET)や『スター・ウォーズ』や『エヴァンゲリオン』、そしてホラー映画へのオマージュが顕著です。エンタテイメント精神が豊富なのは良いことですし、映画史の遺産を活用していくのも素晴らしいことだと思います。楽屋オチに終わってはいないし。

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宇宙人が『地球の歩き方』を持ってるっていうギャグは、大江戸的にはツボでした。

エンディングに流れるテーマ曲は高橋優『ロードムービー』。おお、やはりロードムービーなのでありました。

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2017年4月24日 (月)

NHKのゴールキーパー特集

 しばらく前の話で恐縮ですが、4月16日に味の素スタジアムで行われたFC東京vs.浦和レッズの試合で、NHK-BSが「ゴールキーパー特集」を行ってくれました。メインの101チャンネルの方では通常の放送、そしてサブの102チャンネルでこのGK特集という画期的な試みを放送してくれたのです(小生は再放送を録画して、やっと見ました)。

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いやー、いろんな意味で面白かったです。写真のように分割された画面で両チームのGKを10分ぐらいずつ交代で追っていきます。重要な場面では相手側GKをリプレイで映したり、別のアングルやクロースアップを見せてくれたりして、さらには各種の数値データをリアルタイムで紹介してくれました。画面右下に出る視聴者のツイートも、当意即妙に面白かったです。

しかも解説が小島伸幸さん(元・日本代表GK)と山本昌邦さん。キーパーのあれこれに特化したその解説がいつになくマニアックで、興味深いものでした。試合中のGKの動きやキックの解説はもちろんのこと、時間の使い方とか声を出してのコーチングについてとかプレジャンプについてとか、普通のサッカー中継では絶対にやらないことを、小島さんが水を得た魚のように熱を込めて語っていました。いつものサッカー中継の解説では、今一つパッとしなかった小島さん(失礼!)ですが、さすがにこの放送は圧倒的でした。しかも最後には「これで、キーパーがボールが来ない時でも遊んでるわけじゃないってことがわかってもらえれば、嬉しいです」と謙虚に語っていました。これで何か一皮むけちゃったのか、翌週の実況中継(神戸-鳥栖戦)では今まで以上に良い解説をしていたように思えましたね。

マニアックついでに、ハーフタイムにはキーパーグローブ(手袋)の解説までしてくれておりましたもんねー。だもんで、画面に出るツイートもこの企画やNHK、そして小島さんへの称賛の嵐でした(山本さんは小島さんに花を持たせてましたけど、ちょっとワリ食っちゃいましたね)。確かにいい企画で、面白かったですからねえ。90分がいつもよりかなり短く感じられました。

今後もまたやってもらいたい企画ですし、ポジションごとにこれをやってほしいと思います。センターバック編、サイドバック編、ボランチ編、サイドハーフ編、トップ下編、フォワード編--サッカーの新しい楽しみ方になること確実です。

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2017年4月23日 (日)

「バーニング・オーシャン」:安全はコストよりも重い

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映画『バーニング・オーシャン』の原題は、“Deepwater Horizon”。メキシコ湾沖にある石油掘削施設の名前です。2010年に実際に起きた大事故の映画化。スタイルとしては、『タワーリング・インフェルノ』に代表されるような典型的ディザスター・ムービーです。ただ「実話」に引っ張られちゃったきらいもあり、映画の構築としてはそれほど巧みではありません。

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何しろ1時間47分の映画なのに、ちょうど半分ぐらい過ぎてからようやく事故が起こります。それまでの前置き部分がえらく長いのです。しかも脚本も演出もあまり手際が良くないもので、(一通りやるべきことはやっているのですが)結構退屈してしまいます。カート・ラッセルが出ても、ジョン・マルコヴィチが出ても、特に「いよっ、待ってました」って感じでもなく、二人とも老けたなあって印象のみでした。ケイト・ハドソンもいつの間にか齢(よわい)を重ねておりましたね。あ、そうか、彼女とカート・ラッセルは義理の父娘共演だったわけですね。

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災害現場の描写はかなりの迫力です。噴き出す!爆発する!燃え上がる!・・・でも、後半は延々とそういった描写なので、ちょっと飽きちゃうことも確か。しかもアクションにおいては、どこでどのような事が起きているのかを的確に描出できていないので、派手ではあるけれど迫るものがないんですよねー。

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安全にはコストがかかる。だけど、安全はすべてに優先させねばならない。安全をコストの犠牲にしてはいけない。 わかりきった事ですが、どの国においても繰り返し破られ、大きな人災が起きて来ました(2011年の日本においても)。それを訴える意味では意義深い作品ではあります。しかし人災の素となった(ように描かれている)人たちは結局起訴取り下げになったなどと知ると(最後の字幕に出て来ました)、ちょっと釈然としない思いを感じたのでありました(優秀な弁護士が着いたんでしょうねえ)。

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2017年4月22日 (土)

湘南、大分に「スミ1」敗戦

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Shonan BMWスタジアム平塚のバックスタンド時計塔下部分の客席増設工事も、もう見た目は完成。あとはコンクリートをしっかり乾かして強度を出している段階なのでしょうか。完成したらとりあえず座ってみたいものです。

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てなわけで、湘南vs.大分戦に行ってきました。 前半5分にCKからトリニータが先制。ベルマーレは、低いボールへの対応が出来ていない感じでした。ダメじゃん。

こうなると大分は固いブロックを作って、カウンター狙いに徹します。そうなると湘南はなかなかフィニッシュに持ち込めません。

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で、曺監督としては後半の頭からいきなり2枚代えて来るんですね(斉藤未月→ジネイ、石川→表原)。大胆です。 代えた当初はジネイ効果で攻めが活性化して、得点まであと一歩の場面も多く作れました。ただ、そこで決めきれないのが痛かったです。 すると58分に山田→山根の交代。なんとあと30分以上を残して交代枠を全部使っちゃいました。大胆過ぎます。

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結局最後までトリニータの守りを崩せず、0-1の敗戦。首位名古屋が敗れていたので、勝てば首位だったのに、逆に2→5位後退です。 惜しい決定機もいくつかありましたが、逆にあわやのピンチを秋元が防いだ場面もいくつかありましたからねえ。 1点取られて時には、まさかそのまま負ける展開になろうとは思いませんでしたが、じわじわと大分の術中にはまってしまった感じです。野球で言う「スミ1」の敗戦です。非常にもやもや感が残りますね。

Rscn2523今日は(ごひいきの)坪井選手が今季初のベンチ入り。出場はなりませんでしたが、アンドレバイアがイエロー2枚で次節出場停止になってしまったので、次こそは出るのではないでしょうか。

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そしてベルマーレクイーンは、ハーフタイムのイベントで場内を1周しておりました。彼女たちにとって初の敗戦(ホームゲームのみなので)でありました。

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2017年4月21日 (金)

「くまのがっこう展」と「シンプルの正体」

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松屋銀座で開催中の2つの展覧会を観ました。

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まずは『くまのがっこう展』(~5/8)。「誕生15周年記念」と銘打たれています。とにかく原画の展示が豊富です。で、ジャッキーをはじめ12匹それぞれの紹介コーナーがあったり、ラフスケッチや映像で創作の秘密に迫るコーナーがあったりしました。

1492784353218最後の方に行くと、撮影OKのコーナーがありました。左はアニメ風にアレンジされたチャッキー。どうも『くまのがっこう』が映画化されたようですね。でもこんなんじゃなくて、ちゃんと絵本の絵のまま映像化してほしかったところです。だって、ミッフィーちゃんのアニメーションって、そうだったじゃないですか。

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「もう15年」だけど「まだ15年」でもありまして、分量的には、あるいはバリエーションというか「幅」的には少々物足りない気もいたしました。ただ、会場出口のグッズコーナーは、この会場の例に漏れずスゴイものがありました。この作品に特段の思い入れが無い小生が見ても、思わずほしくなってしまうようなグッズがいろいろありました。いわんやファンなら、あれもこれもと卒倒したり散財したりしてしまうんでしょうねえ。

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そしてもう一つは、『シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展』(~5/8)。 ポスターや会場のメイン・ビジュアルは寝転ぶブラック・ベアです。隣り合わせの会場で「クマの競演」ってわけですね。

それにしてもメイン・タイトルが『シンプルの正体』って、大胆です。攻めてます。この2月に他界したディック・ブルーナの展覧会を百貨店でやるというのに、あえてデザインを切り口にして大人っぽくってあたりが、さすが松屋さんです。

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絵本やポスターなどの作品を通して、ディック・ブルーナのデザインの秘密に迫ります。シンプルにシンプルに研ぎ澄ますことが、いかに豊かなことでもあるか。そしてシンプルが冷たさに向かわないようなキュートさと色彩構成(6色のブルーナ・カラー)。 「ブルーナの絵って、花札みたいだなあ」って思った所もありました。

そしてポスター類を見ていると、ブルーナがいかに腕の良いグラフィック・デザイナーでもあったのかがよくわかります。

最後のコーナーには、日本の4組のアーティストによるブルーナにインスパイアされた作品が展示されていました。その中で中村至男の作品が発想も表現も素晴らしく、とても面白くとても感心しました。ミッフィーが銀座の街中にいる絵なんですけど、駅のホームの柱に隠れて耳と頬だけが見えていたり、タクシーの窓から耳の先だけが見えていたり、エレベーターの扉から耳がちょこっと見えていたり・・・と、そんな「皆まで言わずに語る」作品なんです(このポストカードがあれば欲しかった!)。

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2017年4月20日 (木)

ギンザシックスに行きました

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本日オープンした銀座6丁目・、松坂屋跡地の再開発商業施設「GINZA SIX ギンザシックス」(通称:G SIX)。

さっそく仕事帰りに見て来ました。 東京っ子は物見高いから、こういうもんはすぐにチャッチャと見に行くんでい!

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中央の吹き抜けホールに吊られているのは、マスコミでも盛んに取り上げていた草間彌生によるカボチャのオブジェ。

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いや、鮮やかです。目立ちます。そして、この重厚な店舗の中に、軽みをもたらしております。

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下から見ると、「LOVE FOREVER」です。若いころの草間さんの写真をモチーフにしておりますね。

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4Fには草間彌生ポップアップショップもありまして、賑わっておりました。

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階段脇には、左のようなボタニカル・アートも。いい感じです。

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そしてチームラボによるデジタル滝! 3フロアーをぶち抜いて、デジタルの滝が落ちていきます。滝好きの大江戸としては、思わずじーっと眺めちゃいました。

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色々とショップを見たり蔦屋書店を見たりしてから、6Fからのエレベーターで13Fへ。そこから階段で屋上のガーデンへ。

もう暗くなっていましたが、芝と水のシンプル・モダンなガーデンです。素敵です。一体開発した裏側の建物の方にまで回廊のような小径が伸びています。

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屋上を一回りしていると、裏側に神社がありました。それ自体珍しいものではありませんが、読んでみると、おお、これは松坂屋の屋上にあった靍護(かくご)稲荷ではありませんか!復活したのですね。ただ、以前あった場所の対角線ポジションに鎮座してます。これ、火除けの神様なんですよね。元・松坂屋ということを示す数少ない名残りなのであります。

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やはり裏側の景色は地味で、銀座通り側が華やかなのです。

北西カドから、銀座のシンボル=和光の時計台が見えました。

全体的には思ったほどの大混雑ではありませんでしたが、それでもB2の食品ゾーンは(夕方ということもあり)かなりの混みようで、そこかしこに行列ができておりました。

それにしても、あの田舎臭かった銀座松坂屋が、変われば変わるものです(もう松坂屋じゃないけど)。昭和が香るレストラン街にあった赤坂飯店の担々麺(半ライス付き)、けっこう好きだったんですけどねー。

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2017年4月19日 (水)

「夜は短し歩けよ乙女」:ミュージカルとしての価値

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映画『夜は短し歩けよ乙女』は、かなりユニークなルックのアニメーション。その感覚と、内容のバンカラ感&インテリ感&ロマンティシズムが、よくマッチしています。

良すぎるほどのテンポで進行する狂騒感に乗れるか乗れないかで、評価が大きく違ってくる作品でしょう。小生は最初のうちは、「おっ、趣味性が強くて面白いかも」と思ったのですが、だんだんと乗れなくなっていきました。

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別に、この世界観がやたらと好きなわけでもないので、飽きてしまうのですね。たぶん小説ならその言葉を味わいながら面白く読み進められるのだと思いますが、映画だとこれは飽きます。2-30分の短編なら良いのでしょうけれど。

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でもかなり長めに入っているミュージカル部分は、見もの聴きものです。日本のミュージカル映画史に足跡を残したと言えるのではないでしょうか。そして意外なことに、パンツ総番長役のロバート秋山が歌うますぎ! リアルにミュージカル俳優いけるんじゃないでしょうか?

どうでもいいけど、翌日になってもあのヘンテコな「詭弁踊り」が脳から離れませんでした。そんなに面白くも素敵でもないのですが、妙に食い込んできますね。

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劇場(TOHOシネマズ新宿)の入口で『夜は短し歩けよ乙女 銀幕篇』なる表紙除く8ページのブックレットをくれました。原作者の森見登美彦さんの書き下ろしによる乙女から先輩への手紙といった内容。「劇場来場者特典 その2」と書いてありましたから、その1があったのでしょうね。 読んでみると、やはり文章の方が魅力的な気がいたしました。

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2017年4月18日 (火)

「T2 トレインスポッティング」:21年後のそれから

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映画『T2 トレインスポッティング』は、ダニー・ボイル監督のもとにオリジナル・キャスト連中が再結成しての21年ぶりの続編。キャストたちも20年分年を取っているという正統派の(つまり「反サザエさん的」な)続編です。 

男たちのシワや髪の薄さなどに歳月が示されてはいるものの、基本みなさん役者さんたちなので、スリムな体型を保ってたり(ベグビーを除く)、老けるのが早い英国人にしては珍しく若々しさを保っていたりします。

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MV的な映像や編集は20年前からダニー・ボイルの得意とするところ。今回も、ポップに突き進んでくれます。物語の展開がチャキチャキしていて気持ち良いってのも、ダニー流。そして前作よりも「普通の映画」になっております。

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そんな中、ベグビー一人がムチャし続けて、ますます狂犬になっておりました。バカは死ななきゃ治らないですねえ。

ユアン・マグレガーがすっかり「ハリウッドの人」感を漂わせていたのに較べ、ユエン・ブレムナー(スパッド)は、相変わらずひょろりと細くて、相変わらずバカそうで、でもそれなりに年取って、いい感じの哀愁を醸し出しておりました。

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タイトルが『T2』ですもんね。当然『ターミネーター2』=T2を連想してしまうわけです。で、予告編の最後に出て来る電車の音が「ダダッ、ダッ、ダダン」というあの『ターミネーター』の音楽に聞こえたのは小生だけでしょうかねえ?(それっぽくサウンドをいじってあったような気も・・・)

これ新宿ピカデリーで観たのですが、やっぱりシネマライズで観たかったところです。1年半遅くて、間に合いませんでしたねえ。

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2017年4月17日 (月)

「ゴースト・イン・ザ・シェル」:哲学から娯楽性へ

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映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、あの押井守のアニメーション(士郎正宗原作)を実写映画にしたもの。そうですか、あの『攻殻機動隊』から22年ですか。まあ、現在のCGIやVFXをもってすれば、アニメ同様かそれ以上のクォリティの創作物を生み出せるわけですからね。

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  押井版は、かなりハイブラウで哲学的な作品でした。それに比べるとこちらはハリウッド版なので、わかりやすく娯楽性に富んでいます(あくまでも比較論なので、そうは言っても通常のハリウッド娯楽大作よりは随分とわかりにくかったりもしますけど・・・)。その割り切りは悪くないと思います。

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それにしても少佐=スカヨハの義体って、なんであんなにガタイ良さ目で、しかも全裸感たっぷりなのでしょうか? ナウシカの「はいてない」感と張り合っているのでしょうか? 「安心してください。着てますよ」なのでしょうか? でもまあ、サービス・ショットの類なのでしょうねえ。

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『ブレードランナー』の世界と地続きなアジア感たっぷりの作品世界、もろもろのプロダクションデザインもなかなか良きものでした。

バトーは、もっと威圧感のある大男が良かったですけどねえ。

エンド・タイトルを見ると、ビートたけしは「“BEAT” TAKESHI KITANO」という表記でした。なるほど。

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2017年4月15日 (土)

「LION ライオン 25年目のただいま」:3-40分で語れる話

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映画『LION ライオン 25年目のただいま』は、もう予告編だけですべてを語っちゃってる作品。スケールの大きな迷子実話であり、巷間で言われているようにグーグルアース讃歌でもあります。

インドでの迷子シークェンスに関しては、台詞がほとんどなくてあたかもサイレント映画のよう。でもこのあたりの一つ一つの描写はしっかりしています。テンポも良いです。

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ところが中盤からのオーストラリア部分になると、ガクッとテンポが悪くなります。結局これ、物語としては(実話をもとにしているだけに、必要以上にひねれないし)3-40分で語れるような代物なんですよね。それを1時間59分の映画に引き伸ばしちゃってるものですから、どうしたってダレてしまうのです。主人公が悩み、周囲の人々と静かに語る場面が延々と続くものですから、これではしんねりむっつりと停滞して、イキのいい映画になっていきません。

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(以降ネタバレあり) で、邦題からも予定される通りの結末となるのですが、まあ必要以上にドラマティックに盛り上げたり、感動をあおらないあたりには好感がも持てました。でも、「再開できたよ、良かったね」以上の話にならないことも事実で、映画としての物足りなさが残ります。

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デヴ・パテルは髪型とヒゲのせいか妙にカッコ良くなりましたね。堂々と主役の芝居です。彼とルーニー・マーラが道の両サイドを歩く場面の、ルーニーの動き(くるりと回ったり、柱に隠れたり)が、かわいいったらありゃしませんでした。 そしてオスカー助演女優賞にもノミネートされたニコール・キッドマンが、初めてのおばさん演技。ゴージャスに見せることなく、肌の衰えや首のシワを見せておりました。これからのキャリアを考えての決心だったのでしょうね。実際にアカデミー賞の授賞式では、まだまだゴージャスでしたもん。

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2017年4月14日 (金)

ようやくサラベス初体験(今ごろ)

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数年前の日本上陸=新宿ルミネ2への出店以来、長蛇の列の大人気店として有名な「ニューヨークの朝食の女王」と言われる「サラベス」。

大江戸もパンケーキやフレンチトーストは好きなので、何度かチャレンジしてみたのですが、まったく話にならないほどの混雑がずっと続いておりました。

で先日「さすがにそろそろ空いてきたろう」と、日曜の午前に新宿ルミネのお店に行ってみたのですが、これが全然空いてなくて、相変わらず階段に長蛇の列。さっさとあきらめました(大江戸は待つのが嫌い)。

で、もう朝や昼は無理・・・と思い、今日は夜を狙いました。朝食で有名な店に夜行くわけです。するとどうでしょう・・・午後8時過ぎ、すぐ入れました。嬉しい(大江戸は待たないのが好き)。

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メニューを見るとプレフィックスのセットがあり、それにしました。まずは小さなキャロット・スープ(ジンジャー入り)が出て来ます。なんだか色も味もオレンジみたい。悪くないですよ。

まずは名物の一つ、エッグ・ベネディクト(小さいサイズ)。まあ、つるんふわとろで悪くはないんですけど、大江戸はポーチドエッグやマフィンバンズにさほど興味がないもので、「ああ、こんな感じね」ってところです。でも、悪くないですよ。

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そして甘味として、「フラッフィー・フレンチトースト」。あ、fluffyってのは「ふわふわした」ってことです。添えてあるメープルシロップと生クリームをかけていただきます(小さなイチゴもね)。カロリー高そうだなあ。でもまあ、基本的な味です。悪くないですよ。

全体的に「なるほどね。ニューヨークのある一部分だよね」って感じで、とりあえず1度食べてみたからもういいかなって印象。満足も中ぐらいなり・・・ってところでありました(そして、やっぱ朝食だよねって感覚も)。

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2017年4月13日 (木)

歌舞伎町のマック先生

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しばらく前になりますが、歌舞伎町ゴジラロードの入口にマック赤坂先生がいらっしゃいまいた。どこかのおじさんが一緒に写真に納まろうとしていました(残念ながら小生ではありません)。足元の空間を照らすカラフルなライトが新ワザですね。

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アップにしてみると、ますますもってなんだかよくわからない髪型(帽子??)です。星条旗風パンツといい、トランプに対抗しているのでしょうか?

これまで以上に派手度、謎度が高まってるみたいです。

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2017年4月12日 (水)

「わたしは、ダニエル・ブレイク」:怒りのメッセージ、ケン・ローチの集大成傑作

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映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』は、これまでに観たケン・ローチ監督作品の中で一番好きです。80歳になった巨匠の集大成にして最高傑作という広告フレーズめいた誉め言葉も、どうしてどうして実にその通りなのです。

この作品を観て、義憤にわななかない人はあまりいないのではないでしょうか。制度や役所の非人間性をストレートに糾弾して、強力なメッセージ性で訴えかけてきます。

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何しろ映画館では終映後に、重い感動と落涙とやりきれなさとで席を立てないでいる人がやけに多かったことに驚きながら、そうだよなあと納得しておりました。これは「観る者を怒らせる映画」なのではないでしょうか? あくまでも理不尽に対する正義の怒り、善意の怒りです。 このイギリスの役所仕事のひどさを見ていると、日本の公務員ってかなり人間的でえらいなあと思わざるを得ません。本作に描かれているような人間の尊厳をつぶし、ヘタすれば人を殺すような硬直化したシステムやルールなんて、いったい誰のためにあるのでしょうか? とても21世紀の文明社会の出来事とは思えません。

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主人公のダニエルさんも、シングルマザーのケイティも、まじめに生きようとしている真っ当な人たちなのに、それをあざ笑うかのような非人間的な「壁」の前に、不当に虐げられます。終盤にダニエルの取った捨て身の行動は痛快ではありますが、多くの人はその前にブチ切れてしまうのではないでしょうか。 ラストで読みあげられる言葉も、胸を打ちます。 そしてケイティが空腹のあまり・・・という場面では、意表を突かれて胸が詰まりました。凄い作品です。

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この傑作を観たら、その姿勢がケン・ローチと重なる山田洋次さんには、『家族はつらいよ』あたりでお茶をにごさずにもっと頑張ってほしいなどと思ってしまいました。でも山田さんは松竹を背負っちゃってるからなあ・・・。

ダニエル役のデイヴ・ジョーンズ(なんとコメディアンなのだとか!)も、ケイティ役のヘイリー・スクワイアーズも人間の魅力にあふれた見事な演技。その他の役者も素晴らしいと思います。 そしてこの100分に込められたケン・ローチの渾身の(でも力み過ぎない)メッセージを、私たちは無駄にしてはならないと思うのです。

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2017年4月11日 (火)

「はじまりへの旅」:過ぎたるは猶及ばざるが如し

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映画『はじまりへの旅』は、かなりヘンテコな作品です。子供たちを山奥で、現代文明に触れさせずに高度な教育とフィジカル・トレーニングを与え、自分の王国を築いている男・・・って、ちょっと『モスキート・コースト』っぽくもありますが、どう見ても共感できるものではありません。だって似非宗教の洗脳としか思えませんから。

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まあ、この親父の支配の暴君ぶりが凄くって、危険な目やケガに遭わせるし、万引きを強要するし、完全な洗脳教育を施すし・・・と、明らかな児童虐待を堂々と行っていますから。観てる小生としてはイライラしながら反感を抱くしかなく、完全に妹夫婦や祖父母の立場に立っておりました。

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この子らがこのまま育ったらと思うと、末恐ろしいものがありました。歪で一面的な価値観を持ちながら、頭脳だけは優れているなんていうと、どこかのカルト宗教だとかテロリスト集団みたいになってしまうのではないかと思わざるを得ませんもんね。だから後半に祖父や子供らから攻撃されたり、親父の自信が揺らいできたりする場面では、「もっとやってやれ! ザマーミロ」って感じでした。大江戸も本当に単純ですね。

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(以降少々ネタバレあり) 亡くなった奥さんの仏教解釈にも疑問がありますよね(小生もそんなに仏教に詳しいわけではありませんが)。遺灰をトイレに流せだなんて・・・ほとんどネガティヴ・キャンペーンではないでしょうか? へんなの。

何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ですね。そういった意味でなら、教訓的な作品なのかも知れません。

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2017年4月10日 (月)

「ジャッキー  ファーストレディ 最後の使命」:サイコパスとしてのジャッキー

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映画『ジャッキー  ファーストレディ 最後の使命』は、かなり異色の伝記映画。主人公であるジャッキーを、共感できにくい人物として描き、そのオブセッションを描き・・・ってことで、いわばジャッキーをサイコパスとして表現しているのです。これ見てるとやはり彼女って、(常に他人を見下げて接しているし、自分の要求は何が何でも通そうとするし、自分が主役で輝いてないと気に入らないし・・・)「自己愛性人格障害」だとしか思えません。

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ケネディが撃たれた直後からスタートしている(まあ、その後に回想場面はいろいろ出て来るのですが)のも本作のユニークなところ。つまり暗殺事件だとか、ましてやジャッキーとケネディの馴れ初めや関係などどうでもよくて、あくまでも葬儀という「事後処理」に的を絞り、そこでの行動から彼女の只ならぬ人となりを描写していくことを主眼としているのです。そこから浮かび上がってくるジャッキーの「高慢ちきな鼻持ちならなさ」が作品のキモであろうとは! なかなか想像できない方へと進んでいく作品でした。

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ナタリー・ポートマンはかなりの熱演ですが、基本的に全然ジャッキーとは似てないし、似せるつもりもなかったことでしょう。アップもやたらと多い中で、独演会状態です。 その分、JFK(キャスパー・フィリップソン)がやたらと(そっくりさん的に)似ています。 1月に亡くなったジョン・ハートも、神父役でいい味出してました(さすがに体調悪そうな顔つきでしたが)。合掌。

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必要以上のクロースアップを多用する映像といい、予想を裏切ってジャッキーのダークな面を(意地悪なまでに)強調する脚本&演出といい、製作のダーレン・アロノフスキーならではのブラックな個性がにじみ出ています。この「居心地の悪さ」こそが身上なのでしょうね。

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2017年4月 9日 (日)

新生なでしこの魅力的な船出

サッカー女子日本代表のコスタリカとの親善試合@熊本をTV観戦しました。いやー、高倉ジャパンのメンバー、随分従来の「なでしこ」と様変わりしましたね(アルガルベ杯は見てなかったのです)。

澤や宮間が代表引退したのは知ってましたが、そして年齢的なものから大野や安藤や岩清水もいなくなるのは自然だと思っていましたが、大儀見や川澄や岩渕までいないんですね(もっとも詳しい情報を知らないので、ケガとかチーム事情で来られないのかもですが)。

とにかく初めて見る若手も多く、でもそいつらがとっても良いプレイをするのです。解説の松木さん、大竹さんも興奮気味に語っていたように、「本当に面白いサッカーをして」いて、「これからが楽しみなチーム」です。また、なでしこ残党である阪口、宇津木、中島、熊谷(キャプテン)が頼りになる質の高いプレイで、存在感を見せつけていました。

長谷川唯のゲームメイカー的才能が素晴らしかったです。いちいち気が利いてるんです。そしてラストパスの質の高さ! 女版「俊輔」でしょうか? 熊谷とセンターバックを組んだ市瀬菜々(19歳)も落ち着いた良質のプレイを見せていて、これからが楽しみです。 GK池田咲紀子も落ち着いて、足元の技術も確かで、これからは彼女の時代でしょう。山根と違って、見ていて安心できましたもん。

まあ、コスタリカだから3-0で勝てた、もっと強いチームだったらどうだったろうかってことはありますけど、でも2020年を見据えてはやらねばならない世代交代でしたし、佐々木監督時代には手を替え品を替えトライしたけどうまくいかなかった世代交代が、ようやく進行していきそうです。しかも思ったより順調に、高いレベルで。

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ベルマーレ、駒沢でヴェルディに勝利!

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駒沢陸上競技場で開催された東京ヴェルディvs.湘南ベルマーレを観戦しました。ここでサッカーを観るのは初めてです。試合前から後半途中までずっと雨模様の天気でして、寒い中カッパを着ながらの観戦となりました。

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キングベルも駆けつけてましたが、雨に弱そうだし、上半身ハダカでは寒そうでねえ。

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ベルマーレのベンチにはケガで今シーズン絶望の高山キャプテンのユニフォームが掲げらてておりました。

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試合はベルマーレが3-2で勝利を手にしたのですが、良い面悪い面両方ありました。

良い面では、若手の積極的な起用と活躍。神谷、石原、杉岡と3人の十代選手が先発しましたし、交代でも18歳の斉藤美月が入って、圧倒的なチェイシングを見せていました。髪を短めにした神谷も、やはりプレイスキックの精度が魅力的です。 そして(もう若手とは言えないけど)岡崎亮平も今季初出場を果たしました。

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悪い面では序盤の守りが安定せず、ヴェルディに先制点を許したこと。人数は足りてるのに、守れてませんでした。 そして試合終了間際のロングシュートで2点目を与えてしまったこと。あれは余計な失点でしたねえ(その前に岡本の余計なイエローカード=スローインの際の遅延行為)ってのもありましたし。

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でも後半はほとんどゲームを握って有利に進めておりました。そんな中、若手選手にチャンスを与えて、良い経験をさせたことは曺さんらしいマネージメントだったと思います(特に高山の抜けた左サイドハーフに石原を持ってきたあたり)。

ヴェルディ・サポに引けを取らない数が集まった湘南サポにとっても、3点取っての勝利のダンスは格別でしょう。首位名古屋と勝ち点で並びました。

1491731559091どうでもいいけど、ヴェルディの選手たちののぼりをずっと見ていくと、端の方にこんな太ったおじさんとか柴犬(!)とかがありました。何なんすかね、これ??

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2017年4月 8日 (土)

「ひるね姫 知らないワタシの物語」:キャラクターが弾まなくて

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映画『ひるね姫 知らないワタシの物語』には、うーん、あまりノレませんでしたねー。むしろ小生自身が「ひるね殿」になってしまうほどに眠気を誘われました。神山健治監督の『東のエデン』は大好きな大江戸なのですけれど・・・。

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昨年晩夏~秋公開のアニメーション『君の名は。』『聲の形』『この世界の片隅に』が予想を大きく上回る社会現象的なヒットとなったことを受けて、このタイミングで(『聲の形』でその恩恵に浴した)松竹が放つ本作も結構「化ける」かも知れないとしばらく前には思っていたのですが、・・・ふたを開けてみるとそうはいかなかったみたいです。ウイークリーの興行ランキングでもそんなに良い成績ではなかったし、シネコンにかかる回数や時間も芳しくないものになってきています。

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まあ、それだけ今の大衆が期待しているものとの微妙なズレがあるのではないでしょうか。2020東京オリンピックを一つのキーワードに据えてはいますが、本質的には「おとぎ話」であり、「父娘の物語」です。そのこと自体は何の問題もありません。でも、キャラクターが意外なほど弾まず、映画がワクワクのうねりを作り出せなかったように思えました。サブキャラもことごとく魅力薄で・・・。

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エンディングに高畑充希(主人公のココネ役)

が歌う『デイドリーム・ビリーバー』(忌野清志郎バージョン)は、高畑の歌の魅力を感じさせてくれますが、これ「森川ココネ」名義なんですよね。なんで高畑名義じゃないんだろ? たぶんレーベルの問題とか大人の事情だったりするのでしょうね。

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2017年4月 7日 (金)

「バイプレイヤーズ」と「山田孝之のカンヌ映画祭」

1~3月クールのTVドラマはあまり惹かれるものが無かったのですが(『東京タラレバ娘』も数話でやめちゃったし)、テレ東金曜深夜枠の2本の面白さに救われておりました。言うまでもなく『バイプレイヤーズ』と『山田孝之のカンヌ映画祭』のことです(終了後1週間もたっちゃってからで、すみません)。

『バイプレイヤーズ』は、話としては他愛ないのですが、いいんです。とにかく6人のサムライ--大杉漣、田口トモロヲ、遠藤憲一、光石研、寺島進、松重豊--がじゃれあってるところを見るだけで楽しいのです。一癖も二癖もある人たちがこれだけ揃うと、さすがに太く力強くなりますね。スター俳優一人よりも強いものがありました。ジャスミン役=北香那の中国アクセントも紅ショウガ的なアクセントになっていましたし。 脚本・監督は松井大悟。10-FEETによるオープニング・テーマ、竹原ピストルによるエンディング・テーマも、それぞれカッコ良くキマッてました。

一方、『山田孝之のカンヌ映画祭』には、毎週驚かされました。山下敦弘(出演も)と松江哲明の共同監督によるフェイク・ドキュメンタリー。山下が撮った上出来のフェイク・ドキュメンタリー映画『超能力研究部の3人』を凌駕するスリルと胸騒ぎ。山田孝之がカーツ大佐になっていく狂気の孕ませ方。芦田愛菜の重層的で繊細な演技。いや、すごいものを見たってなりますよね、これは。特にラス前の回の重苦しい空気ときたら! カンヌ映画祭受賞作のタイトルを並べたメインテーマ曲もイカしてました。 仮にこれが映画として作られて公開されていたら、マイ・ベストテンの上位に来ることは間違いのないクォリティでした。

後番組も『孤独のグルメ』新シーズンと『サイタマノラッパー』。うーん、攻め続けてますねー、テレ東さん。

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2017年4月 6日 (木)

桜の季節のお菓子やワインや・・・

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桜の季節になると、桜風味のあれこれが出て来ますね。年を追うごとに増えているようです。大江戸はチェリー味が大好きなので、嬉しい限りです。

まずは明治屋の『さくらマシュマロ』。桜の花エキス入りだそうです。

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桜の花びら型になっていて、桜の香りがいたします。でも、お味の方はなんてことなかったですねー。ま、マシュマロ自体がそううまいもんじゃないので、桜フレイバーで劇的に変わるってもんでもないですよねー。

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そして季節限定の中村屋『さくら月餅』。あずきのこしあんを桜の刻み葉入りあんこでくるんだ二層構造。皮の表面にも桜の花がエングレイヴされています。でも、うーん、香りはするけれどなんかしょっぱくて、うまさになっていないなあ。大江戸は大の月餅好きだけに、残念です。中村屋の月餅は、あずきあんも木の実あんもおいしいんですけどねえ。

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で、このワインはその名も『CHERRY BLOSSOM』。カリフォルニアのピノノワールです。ラベルに黒、ところどころ赤で表現された桜花がスタイリッシュに美しいではないですか(ちょっと梅に見えるけど)。これ、果実の凝縮感が強く、かなり甘目で、割と大江戸が好きなタイプです。で、しっかりチェリーっぽいニュアンスが感じられるんですよねー。だからこその、このラベルなのでしょう。

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最後のおまけは、松屋銀座の外壁。SK-Ⅱの広告なのですが、ご覧の通りの桜吹雪であります。

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2017年4月 5日 (水)

「牯嶺街少年殺人事件」:やっぱり素晴らしくは思えない

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映画『牯嶺街少年殺人事件』(文字が表示されなかったらすみません。最初の字は「牛」へんに「古」です。あ、そもそも「クーリンチェ」って読みます)が25年ぶりの再公開ってことで、4Kレストア・デジタル・リマスター版ってことで、有楽町・角川シネマへ。 昔観た時は、全然良いと思わなかったし印象に残っていないのですが、今観ると良くなってるかもと思い、観に行った次第。

1991年の作品で、日本公開は翌92年。日本初公開時は3時間8分版、今回は3時間56分版の公開です。約4時間なのに休憩なしってことで、トイレを心配しながら、コーヒーやお茶を飲まずに(利尿作用がありますから)水を少しだけ飲んで鑑賞。幸いトイレは大丈夫でした。でも4時間の作品には、5分でいいから休憩を入れるべきだと思いますけどねー。

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で、

結局印象はそう変わりませんでした。世界中の映画監督や評論家が絶賛している割には、「そこまでスゴイ作品ですかい?」ってのが正直な感想。エピソードを積み重ねて行きますが、4時間を持たせるようなストーリーのうねりが無く、かなり単調な気がいたします。映像だって、ドアや壁の影で一部しか見えないような構図だとか、やたら闇を強調して暗かったりすることが目立つけれど、特に感嘆するほどではないと思うんですけどねえ。

大江戸の場合、このように「今観直すともしかして・・・」と再見した映画で、評価が良くなった作品って、まずありませんね。

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昔と比べて自分の中では、本省人と外省人の問題だとか台湾の当時の状況や背景がある程度理解できるようになったのですが、だからと言って格段に素晴らしく映るってものでもなかったようです。 「天然悪女」たる小明が正直申して美少女じゃないってのも、ノレないところです。

これを4時間観た後に、頭脳のリハビリって意味で(頭カラッポで楽しめる)『キングコング 髑髏島の巨神』を観てバランスを取った大江戸なのでありました。

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2017年4月 4日 (火)

「未来よ こんにちは」:平熱のアンマリード・ウーマン

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映画『未来よ こんにちは』は、ミア・ハンセン=ラヴ監督による肩の力の抜けた佳品。いわば等身大の女性映画です。 中年女性の日々のあれこれを追いながら、「所帯臭く」ならないところがフランス映画ですね。そう、この映画の中には常に穏やかで爽やかな空気が流れているのです。

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夫の衝撃の告白が全然衝撃的じゃなくて、普通の会話として(事のついでみたいに)話されるのが、なかなかです。まあ、こんなもんかも知れませんね。そして、聞いた方の妻の反応も激昂や非難や悲嘆ではなく、ごく普通の会話のように流れていきます。この場面に代表されるように、この映画における人々とその言動って常に「平熱感覚」なんです。

358919_002その最大の原因は、イザベル・ユペールの秀逸な演技でしょう。知的でナチュラルで気持ちが良いのです。好感の持てるキャラクターです。いい感じに力が抜けていて、ニュートラルな感じが素敵です。体型から着る物から発声まで、いつもとちょっと違うユペールを演技しています。やっぱりうまいなあ、この人。

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いろいろあっても、人生は割と普通に続く・・・そんな人生観が実に現代的なのです。ラストも変わらず平熱感覚で、そこにいくばくかのポジティブさが垣間見られるところがお値打ち。 原題が“L'avenir”(未来)ってぐらいだから、そりゃーポジティブでなくっちゃね(無理せずにね)。

あ、この話ってポール・マザースキー監督の『結婚しない女』(An Unmarried Woman)にちょっと似てますよね。あのラストも微かな希望の未来を感じさせてましたもんね。

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2017年4月 3日 (月)

「パッセンジャー」:時間というものは・・・

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映画『パッセンジャー』は、なかなかどうして一筋縄ではいかない作品。SFとしてはこう行くでしょう、みたいな予断を許さずに、人間というものに迫ろうとしております。しかも大上段に振りかぶらないで、あくまでも下世話な感じで。 「あなただったらどうする?」という決断を迫られる作品でもあります。 時間というものは残酷なものでございます(今ウケたのは、CKBのファンの方ですね)。

359024_001でも考えてみれば、1羽で飼われている「籠の鳥」って、ほとんどこういうことですよね。その場合は飼い主がアンドロイドのバーテンダーってことで。

(以降少々ネタバレあり) ひとりぼっちのクリス・プラットの深い深い葛藤を描いているのかと思いきや、物語は割と簡単にラブ・ストーリー寄りになっていきます。でも・・・って感じで、なかなか先が読めない異色作でもありました。ただ、この状況下では生物学的にはこの二人が結ばれるのは理の当然でありまして、人間ならではの面倒臭さを描いたというか、・・・いや、あのアンドロイド・バーテンダーがおしゃべり野郎なのがいけないんです(ま、それ以前にクリス・プラットの行動がいけないんですが)。てか、小生ならジェニファー・ローレンスを選ぶことはないでしょうね(嫌いなので)。

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それはそうと、あのバーときたら『シャイニング』のバーそのものじゃないですか。造りといい、構図といい、バーテンダーの服装といい・・・。本作には『2001年』ぽい構図やディテールも多く見られましたので、監督さん(『イミテーション・ゲーム』のモルテン・ティルドゥム)はキューブリックのファンなんでしょうね。

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ツッコミ所や疑問点はありましたが(あれだけ炎熱を浴びたら生きてれらないだろーとか、無重力の宇宙に放出されたらどこまでも飛んで行っちゃうだろーとか)、さほど気になるものでもありませんでした。 むしろ決着のつけ方などは、一回りしてアリって感じによく出来ておりました。

主要登場人物が3人(+アンドロイド1名)という、ミニマム・キャスティング。その分、プロダクションデザイン(美術)とVFXにお金をかけられたってことでしょうねえ。

 

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2017年4月 2日 (日)

「ムーンライト」:行間を読む寡黙な映画

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映画『ムーンライト』は、アカデミー最優秀作品賞を受賞したのが嘘みたいなほど、地味で「上等」な映画。普通こういう映画は、ひっそりとしか評価されないわけですが、現在のタイミングが味方して大きな名声を得たのです。やはりオスカーに関しては、前年・前々年の「黒人作品&俳優が選ばれない。差別だ。」という批判からの流れで、大きな反動が起きたということなのでしょう(それが無ければ、当然『ラ・ラ・ランド』ですよねえ。フェイ・ダナウェイも同意してくれるはずです)。

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主人公同様に寡黙な映画です。とにかく「皆まで言わない」作品なのです。鑑賞に当たってはある程度の映画リテラシーが求められますし、ベタに説明することはないので、セリフや行動から想像するしかないのです。微かなヒントを読む=「行間を読む」べき映画とでも申しましょうか・・・。ただきちんと読み取れるようにも作ってあるので、自分で読み取れた時の感銘は、本作の静かな醍醐味だと言えるでしょう。

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カットの初めのうちはどこにも焦点が合っていない映像だとか、あえてピンボケさせていたりするカットもあって・・・。でも、いい色のいい絵が撮れているんですよねー。 で、撮影監督を調べてみたら、・・・ひえー、このジェームズ・ラクストンって人、あの改造セイウチ人間の映画『Mr.タスク』を撮った方ではあーりませんか! いや、びっくり。

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3つの章のうち2番目(少年期)で、主人公が普通のストレート・ジーンズをはいてるだけで、「なんだ、その女みたいな細いジーンズは」などとからかわれるのですが、あれでからかわれるんじゃ、スリムやスキニーのパンツはどうなってしまうのでしょうか? そういえばヒップホップ以降のアフリカ系の方々って、本当にぶっといパンツばかりですよね。かつてのジャズの方々は、細いパンツが多かったのにね。だからその部分は、ライアン・ゴズリングがやってくれちゃってるのでしょうか?

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2017年4月 1日 (土)

「キングコング 髑髏島の巨神」:迫力の怪獣プロレス

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『キングコング 髑髏島の巨神』は、現代のVFX技術で作った「怪獣プロレス」映画。その昔の東宝怪獣総出演映画のノリですね。こういう作品は、頭カラッポにして「すげーや!」って楽しんでいればいいのです。事実、本日の大江戸は4時間近い『牯嶺街少年殺人事件』を観て、その頭脳リハビリの意味で次にこいつを観たのでありました。

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いやー、コングでかい。コングつよい。コングこわい。コング意外と速い。ここまででかいと、この島じゃ絶対エサが足りなくなりますよねえ。いくらタコの踊り食いとかしたって・・・って言うか、そもそも淡水の池みたいな所に大ダコが棲んでるって、随分ファンタジー。映画『お嬢さん』の大ダコの仲間でしょうか?? もっとも東宝の『キングコング対ゴジラ』にも、コングと大ダコの決闘場面がありましたもんね。

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水牛みたいなやつとかクモみたいなやつとかトカゲみたいなやつとか、大きな怪獣たちを見てるだけで飽きません。ってか、ハッピーに興奮します。すげーなー、と。

主役のトム・ヒドルストンはかなり影が薄いのですが、その分はサミュエル・L・ジャクソンのアクの強さが補っています。ブリー・ラーソンのヒロインも、(セックスアピールを消したところが現代的かも知れませんが)妙に魅力薄でしたねー。

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多分に『地獄の黙示録』でありましたが、だから何なの?ってところでもあります。だって怪獣プロレスなのに・・・。

(以降ネタバレあり) エンドタイトル後のおまけシーンで、次なる闘いの相手がゴジラやキングギドラやモスラであることが示されて、おまけにゴジラの鳴き声まで轟いて、もう大興奮です!いやー、どんな代物が出来上がるのでしょうか。

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