NHKのゴールキーパー特集
しばらく前の話で恐縮ですが、4月16日に味の素スタジアムで行われたFC東京vs.浦和レッズの試合で、NHK-BSが「ゴールキーパー特集」を行ってくれました。メインの101チャンネルの方では通常の放送、そしてサブの102チャンネルでこのGK特集という画期的な試みを放送してくれたのです(小生は再放送を録画して、やっと見ました)。
いやー、いろんな意味で面白かったです。写真のように分割された画面で両チームのGKを10分ぐらいずつ交代で追っていきます。重要な場面では相手側GKをリプレイで映したり、別のアングルやクロースアップを見せてくれたりして、さらには各種の数値データをリアルタイムで紹介してくれました。画面右下に出る視聴者のツイートも、当意即妙に面白かったです。
しかも解説が小島伸幸さん(元・日本代表GK)と山本昌邦さん。キーパーのあれこれに特化したその解説がいつになくマニアックで、興味深いものでした。試合中のGKの動きやキックの解説はもちろんのこと、時間の使い方とか声を出してのコーチングについてとかプレジャンプについてとか、普通のサッカー中継では絶対にやらないことを、小島さんが水を得た魚のように熱を込めて語っていました。いつものサッカー中継の解説では、今一つパッとしなかった小島さん(失礼!)ですが、さすがにこの放送は圧倒的でした。しかも最後には「これで、キーパーがボールが来ない時でも遊んでるわけじゃないってことがわかってもらえれば、嬉しいです」と謙虚に語っていました。これで何か一皮むけちゃったのか、翌週の実況中継(神戸-鳥栖戦)では今まで以上に良い解説をしていたように思えましたね。
マニアックついでに、ハーフタイムにはキーパーグローブ(手袋)の解説までしてくれておりましたもんねー。だもんで、画面に出るツイートもこの企画やNHK、そして小島さんへの称賛の嵐でした(山本さんは小島さんに花を持たせてましたけど、ちょっとワリ食っちゃいましたね)。確かにいい企画で、面白かったですからねえ。90分がいつもよりかなり短く感じられました。
今後もまたやってもらいたい企画ですし、ポジションごとにこれをやってほしいと思います。センターバック編、サイドバック編、ボランチ編、サイドハーフ編、トップ下編、フォワード編--サッカーの新しい楽しみ方になること確実です。
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