「ひるね姫 知らないワタシの物語」:キャラクターが弾まなくて
映画『ひるね姫 知らないワタシの物語』には、うーん、あまりノレませんでしたねー。むしろ小生自身が「ひるね殿」になってしまうほどに眠気を誘われました。神山健治監督の『東のエデン』は大好きな大江戸なのですけれど・・・。
昨年晩夏~秋公開のアニメーション『君の名は。』『聲の形』『この世界の片隅に』が予想を大きく上回る社会現象的なヒットとなったことを受けて、このタイミングで(『聲の形』でその恩恵に浴した)松竹が放つ本作も結構「化ける」かも知れないとしばらく前には思っていたのですが、・・・ふたを開けてみるとそうはいかなかったみたいです。ウイークリーの興行ランキングでもそんなに良い成績ではなかったし、シネコンにかかる回数や時間も芳しくないものになってきています。
まあ、それだけ今の大衆が期待しているものとの微妙なズレがあるのではないでしょうか。2020東京オリンピックを一つのキーワードに据えてはいますが、本質的には「おとぎ話」であり、「父娘の物語」です。そのこと自体は何の問題もありません。でも、キャラクターが意外なほど弾まず、映画がワクワクのうねりを作り出せなかったように思えました。サブキャラもことごとく魅力薄で・・・。
エンディングに高畑充希(主人公のココネ役)
が歌う『デイドリーム・ビリーバー』(忌野清志郎バージョン)は、高畑の歌の魅力を感じさせてくれますが、これ「森川ココネ」名義なんですよね。なんで高畑名義じゃないんだろ? たぶんレーベルの問題とか大人の事情だったりするのでしょうね。
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