「ゴースト・イン・ザ・シェル」:哲学から娯楽性へ
映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、あの押井守のアニメーション(士郎正宗原作)を実写映画にしたもの。そうですか、あの『攻殻機動隊』から22年ですか。まあ、現在のCGIやVFXをもってすれば、アニメ同様かそれ以上のクォリティの創作物を生み出せるわけですからね。
押井版は、かなりハイブラウで哲学的な作品でした。それに比べるとこちらはハリウッド版なので、わかりやすく娯楽性に富んでいます(あくまでも比較論なので、そうは言っても通常のハリウッド娯楽大作よりは随分とわかりにくかったりもしますけど・・・)。その割り切りは悪くないと思います。
それにしても少佐=スカヨハの義体って、なんであんなにガタイ良さ目で、しかも全裸感たっぷりなのでしょうか? ナウシカの「はいてない」感と張り合っているのでしょうか? 「安心してください。着てますよ」なのでしょうか? でもまあ、サービス・ショットの類なのでしょうねえ。
『ブレードランナー』の世界と地続きなアジア感たっぷりの作品世界、もろもろのプロダクションデザインもなかなか良きものでした。
バトーは、もっと威圧感のある大男が良かったですけどねえ。
エンド・タイトルを見ると、ビートたけしは「“BEAT” TAKESHI KITANO」という表記でした。なるほど。
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